【アブハジアの観光地ノヴィ・アフォンのおすすめスポット】

アブハジアの首都スフミ近郊にノヴィ・アフォン(Novy Afon)という町があり、地元の人たちにとって気軽に行ける観光地として人気が高いようです。2019年5月にノヴィ・アフォンを旅行してきたので、お勧めスポットを紹介します。

行き方はスフミ駅前からマルシュルートカに乗って約30分ほど。料金は100ルーブルでした(2019年5月時点)。アブハジアは英語が絶望的に通じない国ですが、スフミ駅前のマルシュルートカ乗り場で「ノヴィ・アフォン」と連呼すれば誰かが該当する車を教えてくれます。

(Novy Afon は英語名のニューアトス New Athos でも通じるようですが、ここではノヴィ・アフォンと表記します)

ノヴィ・アフォン修道院

1870年代、丘の中腹に建てられた修道院。金色の屋根とえんじ色の壁とのコントラストが美しい。

マルシュルートカで到着すると遠くに見えるので、そちらへ向かって坂道を上がっていけばたどり着きます。

門をくぐると中庭があり、ここでは白色の壁とのコントラストが美しい。

修道院の内部は一面のフレスコ画が見事。

修道院が丘の中腹に建っているので、ここからの黒海の眺めも抜群です。

あと、この修道院の密かな名物になっているのが参道に並ぶ露店です。下の写真でずらりと並んでいるのは全部露店。

英語なんてもちろん通じず、言葉がわからなくてもお構いなしにロシア語でぐいぐいと攻めてきます。

私はここでチュルチュヘラという棒状の菓子、チーズの塊、マグネットを買いましたが、こういうやり取りも楽しいものです。この修道院は訪れる価値あり。

ノヴィ・アフォン公園

町の中心に公園があり、ここも観光スポットになっています。

この公園で見るべきなのは、まずはこちらの滝。なかなかの迫力です。

滝の横の階段を上がっていくと、静かな池になっています。

さらに先へ進んでいくとノヴィ・アフォン駅(現在は廃駅)があります。ここも雰囲気のいいところです。

トンネルが人の顔に見えます。

公園には土産物店やカフェもあるので、歩き疲れたときはここで休憩するのがお勧め。

ノヴィ・アフォン鍾乳洞

町の中心から大通りに沿って坂道を上がっていったところに鍾乳洞があります。

この鍾乳洞の特徴は、何といっても洞窟内を鉄道が走っていること。洞窟内の鉄道といえばスロベニアのポストイナ鍾乳洞を思い出す人もいると思いますが、ポストイナの場合はトロッコ列車なのに対しこちらは本格的な地下鉄。

この列車に乗ること自体がアトラクションです。

洞窟内はガイドに従って歩いていくガイドツアー形式ですが、言語はもちろんロシア語のみ。残念ながら全く理解できません。

しかし言葉がわからなくても鍾乳洞の景色を眺めているだけで楽しめます。

鍾乳洞の入口に戻るときも列車で移動。

列車にはアブハジアの国旗が描かれています。

鍾乳洞だけでなく列車での移動も楽しいので、ここはぜひ訪れるべき。

アブハジアを旅行する人自体がまだ少ないので、この時も外国人観光客は私一人でした。もっと観光客が増えれば、英語ツアーも開始されるかもしれません。

  • 料金:500ルーブル(2019年5月時点)
  • ガイドツアー:列車の出発に合わせて催行(たしか1時間おき程度だったはず)

黒海のビーチ

ノヴィ・アフォンは黒海に面した町なので、市街地のすぐ近くにきれいなビーチがあります。

私が旅行したのは5月だったので日光浴している人が数人いただけでしたが、夏には海水浴で賑わうようです。「黒海で泳いできた」と言ったら、ちょっと自慢できるかも。

ツアー

ビーチから公園に続く通りには旅行店の小さなブースが並んでいて、いろんなツアーの勧誘が行われています。

ツアーは間違いなくすべてロシア語なので、言葉がわからないと難しいかもしれません。私も言葉の問題があったので参加しませんでしたが、ロシア語がわかるのであればツアーを申し込んでみてもいいかも。近郊の観光地やアクティビティを効率よく回れるはずです。


さすがにノヴィ・アフォンはアブハジアで一番の観光地と言われているだけあって見どころも多く楽しめる町でした。

アブハジアではアジア系の人間をまったく見かけないので、どこへ行っても目立ってしまうのですが、差別など不快な思いをすることはまったくありませんでした。自然が美しい国なので、もっと観光客の人気が高まることを願っています。


当サイト本館に載せている詳細な旅行記はこちら。こちらもぜひ読んでみて下さい。

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