【アルバニアの秘境「ブルーアイ」への行き方】

アルバニアの名所「ブルーアイ」をご存知でしょうか。アルバニア南部の山の中にある秘境です。

ここでは自然の神秘といえる不思議な景色を見ることができます。首都ティラナからは遠いのですが、アルバニアを旅行する際は訪れてほしいスポットです。私は2016年5月に旅行してきましたので、そのときの経験をもとに紹介します。

まずはジロカストラへ

ブルーアイはジロカストラという町とサランダという町の中間にあります。まずはこのどちらかの町へ行く必要がありますが、首都ティラナからだとジロカストラのほうが近いので、まずはジロカストラへ向かいましょう。

ティラナからバスで約3時間半で到着します。ジロカストラも旧市街が世界遺産に登録されていて雰囲気のいい町なので、ブルーアイへの拠点としてこの町に宿泊するのがお勧めです。ジロカストラの旧市街については次のページで紹介します。

ブルーアイ

ジロカストラからブルーアイへは、アドリア海沿いにある町サランダ行きのミニバスに乗り、途中下車することになります。バスセンターは新市街のガソリンスタンド横にあり、ティラナからのミニバスもここに到着します。

周囲の人に聞けばサランダ行きのミニバスはすぐに見つかるはずです。ただし、ここで注意しないといけないのは、サランダ行きは「満員になったら出発する」という運行システムということ。外国ではこういう例は珍しくありませんが、おかげでいつ出発するかわからず不安に思ったまま車内で待つことになります。私は10時10分に着いて出発が11時だったので50分ほど待ちました。

ジロカストラからブルーアイまでは35分ほどです。なお、途中の車窓風景もきれいなので楽しめます。

車窓風景
車窓風景
車窓風景

運転手にブルーアイへ行くことを伝えておけば、ちゃんと知らせてくれます。運賃は300レクでした(2016年時点)。

ブルーアイ

ここからは風光明媚な景色の中を歩いていきます。

ブルーアイ
ブルーアイ

途中にチケット売り場の小屋があります。入場料の50レクを払って先へ進むと湖があり、見事にシンメトリーの景色を見ることができます。

ブルーアイ

湖から5分ほどで小川が流れているところに到着します。この小川はブルーアイから湧き出した水が流れています。

ブルーアイ

この川に沿って歩いていけばブルーアイが見えてきます。

ブルーアイ
ブルーアイ

この小川の最上流部がブルーアイです。ブルーアイとは、水中洞窟から大量の水が湧き出し、そこから川が始まっている場所のこと。世界には不思議な場所があるものです。

ブルーアイ
ブルーアイ
ブルーアイ

ブルーアイを上から見ることのできる展望台もあります。

ブルーアイ
ブルーアイ

大量の水がこんこんと湧き出しています。時間を忘れて見入ってしまうほど、本当に不思議な眺めです。

防水カメラをセルフタイマーにして水中に入れ、写真を撮ってみました。自撮り棒などを持っていれば、例えばブルーアイの真ん中から下を見ろす構図など、もっと迫力のある水中写真が取れるかもしれません。

ブルーアイ

この水中洞窟はわかっているだけでも50メートル以上の深さがあるそうです。いったいどこまで続いているんでしょうか。

ブルーアイ

ブルーアイ周辺は本当に自然がきれいなところなので、散策しているだけで楽しめます。この水はすべてブルーアイから湧き出してきたものです。

ブルーアイ
ブルーアイ
ブルーアイ

レストランが1件だけあるので、昼食はこちらで。

ブルーアイ
ブルーアイ

このボリュームで1,000円以下でした。アルバニアは物価は安い国です。


富士山麓の白糸の滝と同様、伏流水が長い年月をかけて地上に湧き出してきたものなんでしょうけど、それにしても不思議な場所です。時間を忘れて見入ってしまう光景なので、アルバニア滞在中はぜひ訪問してみてください。

ジロカストラまたはサランダへ

ブルーアイからジロカストラへ戻るか、またはアドリア海沿岸のサランダへ行く場合は、ブルーアイの看板がある道路まで戻って待つことになります。この路線は「満員になったら出発する」というシステムなので、当然ながら時刻表などはありません。

不安な気持ちになるかもしれませんが、ミニバスはいつか来るので気長に待ってください。私の場合は25分ほどでジロカストラへのミニバスがやってきました。

アドバイスとしては、遅い時間になると本当にミニバスの便がなくなってしまうかもしれないので、午前中にブルーアイへ行くことをお勧めします。


いかがでしょうか。アルバニアはヨーロッパの人たちには人気の旅行先みたいですが、なぜか日本人には極めてマイナーな国で、旅行したことのある人はほとんどいないと思います。ブルーアイに行ってきたというだけで自慢できると思うので、このページを見て興味を持った人はぜひ。


当サイト本館に載せている詳細な旅行記はこちら。

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