(注)このページの内容は、あくまで個人的な体験です。私は以下の方法で体質改善に成功しましたが、実行は自己責任でお願いします。私のように、40代後半になって基礎代謝が落ちてきた上にデスクワークのため運動不足になりがちな人には向いていると思います。
しかし、まだ若い人の場合は弊害もあると思いますので、おすすめはしません。そういう人は、しっかりと食べて運動することを心掛けてください。その方が健康的です。
当サイトは主に旅行情報を扱っているわけですが、なぜここで体質改善(ダイエット)方法を紹介するのかというと、個人的に聞かれることが多いためです。私は2018~2020年にかけて体重を大きく減らし、現在もその体型を維持しているので、方法を聞かれたときに「個人サイトに書いています」と伝えれば私も楽ですし、また相手にも理解してもらいやすくなります。
あと、このくらい痩せれば旅行先で歩く必要があるときに行動範囲が広がるので、一応は旅行に関する内容だと解釈してください。旅行先でバンジージャンプなどのアクティビティをやってみる際も、体重制限に引っかかることはなくなるはずです。
ただし、あくまで「私はこの方法で体質改善に成功した」という体験談を公開しているのであって、誰もが同じくらいの効果が得られるかどうかはわかりません。ただ、かなり楽な方法ということは間違いないので、興味を持った人は自己責任で試してみて下さい。
体質改善の考え方
まず、ダイエットについてですが、考え方は実に簡単です。つまり、以下のことを実現すればいいだけ。
「摂取カロリー」<「消費カロリー」
つまり摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やすかという簡単な二択です。なぜこんな単純なことができないかというと、どちらを選ぶにしても苦しみが伴ってしまうという意識があるからでしょう。
「摂取カロリー削減」 ⇒ 食べる楽しみが減ってしまう
「消費カロリー増加」 ⇒ 運動がきつい
私は食に対してこだわりがない人間なので「食べる楽しみ」に関しては気にならないものの、仕事がデスクワーク中心なので運動はなかなかできません。私もなんとなく「痩せたい」とは思っていたものの、特に行動を起こすこともなくそのままにしていました。
体質改善の流れ
以下、私自身の体験談を書いてみます。
体質改善前
こちらは2015年8月の健康診断結果です。
標準体重を 8kg オーバーし、腹囲もメタボ基準の 85cm を上回って赤文字表示になっています。おかげで健診結果の説明の際に「メタボ予備軍向けのアドバイス」が付加される状況でした。
今までの健康診断結果を探し出して体重と BMI の推移を見たところ、ずっと 70kg を上回っていて標準体重はかなり遠い。
手元に残っていた健診結果は2010年からですが、実際は15年以上この状態が続いていました。
まあ、肥満で日常生活に支障をきたすというレベルではなく、あくまで「メタボ予備軍」なのでそこまで気にしていなかったという面もあります。
転機
そういう生活を送っていた中、自分にとって大きな転機となることがありました。2016年から経営大学院に社会人大学院生として通うことになったのですが(最初は単科生からスタートし、2018年から本科生、2020年に卒業して MBA の学位を取得)、2017年後半のクラスで一緒になった人から「完全無欠コーヒー」について教えてもらいました。
そのクラスメイトいわく「朝食を完全無欠コーヒーに置き換えると空腹中枢がブロックされるので昼まで空腹感がなくなり、それに集中力も上がって仕事の効率が上がる」とのこと。摂取カロリーが減るのでダイエットにも効果的ということでした。
普通であれば胡散臭く思うかもしれませんが、何しろ仕事しながら経営大学院に通うようなレベルの高い人ですから、「ちょっと試してみようか」と考えてみました。
実行したのは「朝食を完全無欠コーヒーに置き換える」ということだけです。昼食と夕食は今まで通りで何も変えていませんし、ハードな運動もやっていません。運動と言えるのは昼休みの散歩くらい。
その後の推移
ダメもとのつもりで1年間試してみた結果がこちら。2018年12月の健康診断結果です。
1年間で体重 12kg 減。さらに腹囲も 13.5cm 減。測定した看護師さんも前回の結果と比較して「何があったんですか?」と驚かれ、さらに医者の先生からは「本当に本人ですよね?」と確認されました。ちょっと痛快。
1年でこれだけ痩せるとリバウンドを気にする人もいるかもしれませんが、こちらが2019年10月の健康診断結果。
体重と腹囲はさらに減少。体重が 50kg 台になったのは約20年ぶりです。
体重、BMI、腹囲の推移は下図の通り。2018年を境に大きく体形が変わったことがわかると思います。
健康状態にも問題ありません。これは中性脂肪の推移。
健康診断結果もすべて正常値の範囲内で、注意を促す赤文字は消えました。
現在の状況
その後はどうかというと、2021年後半時点での状態は以下の通りで、むしろ痩せすぎを心配するほどになりました。
ただ、基礎代謝や骨格筋率は年代別の平均を上回っており、健康的とも言えます。
体年齢の25歳は、さすがに無理がありますね。実年齢のほぼ半分です。
そろそろ体重を少し増やす方向で考え始めていますが、数年前と比べるとぜいたくな悩みです。
実践してみてわかったこと
この体質改善方法を試してみてわかったことは以下の通りです。
「デスクワーク程度で1日3食は必要なかった」
もちろん、ハードに体を使う仕事をしている人や、体が成長期にある若い人は別ですが、40代以上のデスクワーカーが1日3食をしっかり食べていたら完全にカロリーオーバーです。そのことがよくわかりました。
メリットを列記すると以下の通り。
- 体が軽い。歩いていてもスピードが出る。
- 意志の強い人と認識されるようになり周囲の評価が上がる。
- 会社から自己管理能力が高い人物と認定される。
- この成功体験により自分に自信がつく。
一方、デメリットはこんな感じ。
- ズボンがぶかぶかになってしまい、全部買い替えたこと(調子に乗ってスキニータイプを買ったり)。
20年以上前の作業服が履けるようになったという驚きもありました。捨てずに保管しておいてよかった。
実際の方法
個人的に非常に効果のあった方法について、実際のやり方を書いてみます。
そもそも、完全無欠コーヒーの提唱者は IT 起業家のデイヴ・アスプリー氏です。その自書「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」で紹介されたことで有名になりました。簡単に言うと従来のバターコーヒーの改良版です。
従来のバターコーヒーがコーヒーにグラスフェッドバターを加えるだけなのに対し、完全無欠コーヒーはさらに MCT オイルを加えます。バターとオイルとコーヒーを攪拌して「ミセル」という腸に吸収されやすい状態に分解し、それにより脂肪がエネルギーに変わりやすくなることで空腹感が抑えられるそうです。
作り方に関しては YouTube に本人の動画があります。
この動画ではコーヒーミルを使って淹れる直前に豆を挽いたりミキサーで攪拌していたりしていますが、あまりこだわると手間が増えてしまって続かなくなります。作る時間を短くしたり洗い物を少なくするのも長く続けるためのコツですから、ある程度は手を抜くことも必要です。
以下、私がやっていることを説明します。
材料
グラスフェッドバターと MCT オイルはスーパーで買えるものもありますが、サイズが小さいものしか見かけません。これらは Amazon でまとめて買うのがおすすめです。
グラスフェッドバター
「グラスフェッドバター」とは「grass(牧草)」を「fed(飼料)」として与えられた牛の乳から作られたバターのこと。飼料として穀物を与えられていないため不飽和脂肪酸が多く含まれており、体内に吸収されやすく血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあると言われています。
私がいつも買っているグラスフェッドバターはこちらです。バターは冷凍保存できるので、まとめて買って必要な分だけ解凍して使うのがお得です。
当然ながらまとめて買うほど得になります。コストパフォーマンスを考えて私は3個セットを買っていますが、冷凍庫がバターで占領されても構わないという気合の入った方ならもっと個数の多いセットでもいいと思います。
私はバターが届いてすぐに 1kg を1食分のサイズに細かくカットし、1ヶ月分くらいをタッパーに入れて残りはラップに包んで冷凍しています。
タッパーに入れていた分がなくなったら冷凍庫から取り出して解凍していけばいいので、カットする手間が省けます。
MCT オイル
MCT とは「中鎖脂肪酸」という意味で、MCT オイルとは成分の大部分を中鎖脂肪酸が占めるオイルのことです。ココナッツオイルから精製して作られています。
MCT オイルに関しては、コストパフォーマンスを考えるとできるだけ量が多いほうがよく、また品質との兼ね合いから以下がおすすめです。
コーヒー
厳密な定義に従えば「コーヒー豆に発生するカビが~~云々」という理由で豆から挽いて作ることになりますが、個人的にはそこまでこだわることはないと考えています。朝の忙しい時間にコーヒーミルで豆を挽くのも面倒ですから。
私は KEY COFFEE のドリップバッグを使っていますが、これはお好みでどうぞ。
チョコレート(お好みで)
これは完全に好みの問題なのですが、バターとオイルに加えてチョコレートを入れるとカフェモカみたいになって口当たりがよくなります。
カカオ含有量の高いチョコレートがおすすめで、個人的に気に入っているのがこちら。1個ずつ包装されているので使うときに便利です。
器材
以上の材料をミセルになるまで徹底的に混ぜる必要があります。そうしないと油脂と水分が分離しやすく、体に吸収させる効果も落ちてしまいます。攪拌に関しては手を抜いたら駄目で、スプーンでかき混ぜるだけでは不十分です。
100均で買えるハンドミキサーを使う方法もありますが、私がおすすめするのは ザバス(SAVAS)のプロテインシェイカーです。
100均で買えるようなシェイカーよりも蓋がしっかりと閉まるので振っているときに漏れることがありません。一度買えばずっと使えるので、これはケチらずにそれなりの値段のものを買うことをおすすめします。
作り方
では実際に作ってみます。以下、私が自宅で実際に作ってみたところの写真です。
まずはプロテインシェイカーにドリップバッグをセット。
熱湯を注ぎ、コーヒーを抽出します。攪拌させると温度が下がることと、バターを溶かす必要があることから電子レンジではなく薬缶で沸騰させたお湯を使うのがおすすめです。そのほうがおいしく仕上がると思います。
そこにバター、オイルと好みでチョコレートを投入します。
プロテインシェイカーを振って攪拌します。ここは躊躇せず徹底的に行ってください。これが仕上がりに影響してきます。
十分に攪拌してからマグカップへ。泡立ちがいい感じ。
味は無糖のカフェオレという感じです。普通に美味いので安心してください。この味なら毎日飲み続けられます。
1食あたりの価格
以上で完全無欠コーヒーは作れますが、では1食当たりの価格はどのくらいになるのか、ざっと計算してみました。いくら効果があるといっても、毎日飲むものなので値段が張るようだと続けられません。
結果は以下の通り(2021年11月に Amazon で調べた値段をもとにしています)。なお、1食当たりグラスフェッドバターは10グラム、MCT オイルは5グラムを使用するとします。
品名 | 値段 | 1食当たり |
グラスフェッドバター 1kg ×3個 | 5,970円 | 19.9円 |
MCT オイル 450g | 2,160円 | 24.0円 |
KEY COFFEE ドリップバッグ18杯分×4個 | 1,281円 | 17.8円 |
チョコレート効果 カカオ86% | 1,060円 | 25.2円 |
ざっとした計算ですが、合計すると1食当たり約87円になります(チョコレートを入れなければ約62円)。毎朝スタバで砂糖たっぷりのドリンクを飲むような生活と比べればずっと安上がりで、このくらいなら毎日続けても負担にはならないと思います。
参考動画
YouTube にこういう動画があったので紹介します。
内容を鵜吞みにする必要はありませんが、私と同じように考えている人がいるのは安心できました。
以上、私の体験談を書いてみました。この上なく胡散臭いページだったと思いますが、このダイエット方法がすべての人に効果的というわけではなく、たまたま私に合っていたということかもしれません。
しかし、特に費用もかからず苦しくもない体質改善方法なので、興味のある人は自己責任で試してみて下さい。世界が変わるかもしれません。
ただし、繰り返しますが20代以下の若い人はやらないでください。そういう人は朝はしっかり食べて十分に運動しましょう。それが健康的です。
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