【ワーケーション中の観光風景紹介(金沢)】

2023年2月の金沢でのワーケーションの際、1日だけ時間を取って小松市のハニベ巌窟院と観音院加賀寺を21年ぶりに再訪してきました。観光はその1日だけのつもりだったんですが、考えてみれば金沢に滞在しているのに兼六園を見ないのはもったいない。

そこで、半日ほどで金沢市内の観光地を回ってきました。かなり駆け足でしたが、その時の風景を紹介します。

兼六園

金沢の観光地といえば、やはり一番有名なのは兼六園でしょう。金沢駅前からバスで移動し、バスを下りるとバス停の前にこういう噴水がありました。魚に乗った少年像みたいですが、かなり不思議な姿です。魚の口から水が出ていて、ちょっとしたB級物件。

では、兼六園へ。ここの入園料も石川県観光クーポンが使えました。本当に、こんなに地元経済に貢献しない旅行者でいいんでしょうかね。

ここからは兼六園の風景を並べてみます。兼六園の由来などの説明はネット上にいくらでもあるので、ここに記載する必要もないでしょう。

さすが有名観光地だけあって、景色はきれいです。

この円錐形の構造物は「雪吊り」。冬季、雪の重みで樹木の枝が折れないように縄で枝を保持する仕組みです。

兼六園といえば、この雪吊りをイメージ知る人も多いはず。

地面に残っている雪の向こうに見えるのは日本武尊(ヤマトタケル)の銅像。西南戦争で亡くなった兵士の慰霊のために建てられたものだそうです。

見上げると威圧感があります。

園内の風景をいくつか紹介。

梅の花が3分咲きでした。

水面に映る景色がきれい。

園内には小高い丘も作られていて、頂上にあるのがこちらの屋根。

眺望台からは、遠くに雪に覆われた山々を眺めることができます。

さらに園内を散策。

金沢の超有名観光地なので、当サイトで紹介するまでもなく誰もが知っているスポットだと思います。ただ、やはり景色はきれいですし、写真やテレビで見たことがある風景でも実際に訪れると感動するものです。行ってみてよかった。

金沢神社

兼六園の近くにあるのが、こちらの金沢神社。

本殿は朱色が鮮やか。

この神社を紹介したのは、境内にこういう石像が置かれていたため。

この石像は「夢牛」という名前で、製作者は都賀田勇馬氏。もちろん、今回の滞在で21年ぶりに再訪してきたハニベ巌窟院の創設者です。

ここで都賀田勇馬氏の名前を見つけたときは驚きましたが、地元では有名な彫塑家だったそうなので、作品が置かれていても不思議はないのかもしれません。ハニベ巌窟院との予想外の再会に感動。

石浦神社

兼六園から金沢21世紀美術館へ歩く途中、こういう神社があったので立ち寄ってみました。

名前は石浦神社。本殿は普通の感じでしたが、横に回るとお御籤がたくさん結び付けられたエリアがありました。

まるで、お御籤のトンネル。これはすごい。

圧倒されるほどの量です。

なんとベトナムから寄贈されたらしい鳥居もありました。

こちらは「逆さ狛犬」。

明治中期から昭和初期にかけて旧加賀藩内に奉納された「逆立ち狛犬」。当社では逆さ狛犬と呼び雲を蹴り上げる様を表しているといいます。(以下略)

確かに、躍動感のある姿です。

それにしても、最近はあちこちでゆるキャラを見かけますね。物事が良い方向に決まる「きまちゃん」だそうです。

こちらのきまちゃんの後ろにあるのは「絵馬の小径」。

基本的に合格祈願の絵馬が多かったんですが、その中でもこちらの合格祈願が面白かったので紹介。通るといいですね。

本殿では、きまちゃんの人形の中に入ったお御籤が500円で売られていました。せっかくなので買ってみたところ見事に大吉。この人形は持ち帰り、今でも机の上に置いています。

偶然立ち寄ってみた神社ですが、予想外に楽しめました。

金沢21世紀美術館

続いて金沢21世紀美術館へ。いろんなサイトで金沢のおすすめスポットとして名前が挙がっているので、行ってみることにしました。

美術館の建物の周りに、いろんな作品が点在しています。まずはこちらの「カラー・アクティヴィティ・ハウス」へ。

色の三原色(シアン、マゼンタ、イエロー)の色ガラスの壁が一点を中心に渦巻き状のパビリオンを形成している作品です。見る場所や見る人の動きによって光の領域が混じり合い、異なる色を通して人と風景に偶然の出会いをもたらしています。ガラスとガラスの間を通り過ぎたり、ガラスに反射する広場を行き交う人々の様子も、見慣れた街に新しい光景を生み出しています。中央には光源があり、日没から夜明けまでは色のついた灯台のように光っています。

金沢21世紀美術館・公式サイト

確かに、見慣れた街に新しい光景を生み出しているといえるかも。

青と黄色が混ざると緑になるのがわかります。不思議な眺め。

こちらは円形に並ぶ銀色の椅子(多分)。どういう作品なんでしょうか。

球形の鏡が組み合わさった作品。どこにいても自分の姿が映ります。

では、続いて美術館の建物へ。館内は「交流ゾーン」と「展覧会ゾーン」に分かれていて、運の悪いことに展覧会ゾーンは休館日でした。まあ、事前に調べていなかったのが悪いんですが。

おそらく、この美術館で一番有名な「スイミングプール」は、交流ゾーンからガラス越しに眺めただけ。

ガラスの下に空間があって、上から見るとプールの中に人がいるように見えるというもの。この眺めは見てみたかったんですけどね。また次回ということにします。

「ブルー・プラネット・スカイ」という部屋には入ることができました。何もない空間が広がっています。

上を見上げると、四角形の青空。

通り過ぎていく光をとらえ、人間の知覚体験(見ること、感じること)に働きかける作品。空間に入ると、正方形の天井の中央部分にある正方形に切り取られた空へと視線が自然と向かいます。ここでは、四季を通じて朝から夜まで絶え間なく変化する光を体感することが促されます。しばらくこの空間に身を置いてみると、普段は気づかない感覚にみまわれるでしょう。

金沢21世紀美術館・公式サイト

しばらく、空を眺めながら休憩。静寂の中で空を見ていると、何となく「普段は気づかない感覚」がわかってきたような気がしなくもありません。

展覧会ゾーンには入れませんでしたが、いくつかの作品は楽しめました。いつかまた、この美術館を再訪したいものです。

ひがし茶屋街

最後の訪問地はひがし茶屋街。「江戸時代の建物が残る、美しい出格子と石畳が続く古い街並み」だそうで、国の重要伝統的建造物群保存地区になっています。

ここでは周囲の景色を眺めながら気ままに散策。細い路地がいい感じ。

どの建物も味があっていいですねえ。

ちなみにここは「水曜どうでしょう」の「絵はがきの旅」で登場した武家屋敷があるエリアでもあります。

こんなところに住んでみたい。

2階に引き戸が並んでいるのかと思いましたが、さすがに違っていました。あれが引き戸だったら、まさに トマソン になってしまいます。

私とトマソンの出会いは、学生時代に書店で見かけて衝動買いした 超芸術トマソン (ちくま文庫)がきっかけ。かなり楽しめる本なので、興味がある人はぜひ買ってみてほしい。赤瀬川原平さんは亡くなられましたが、私は今でも街歩きの時にトマソンを探したりしています。

以上でワーケーション中の金沢観光は終わり。もちろん、ここで紹介したスポット以外にも金沢の観光地はたくさんあります。次回北陸へ行く際にはあちこち回ってみたいものです。

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