【大分・国東半島で珍石&珍寺めぐり】

個人的に2017年から趣味として乗馬を行っており、ここ数年は多忙のため回数が減ってしまったものの、何とか月1回を目標に大分県の湯布院にある乗馬クラブに通っています。

いつもは土日の2日間なのですが、大分県でちょっと面白そうなスポットがいくつか見つかったため、馬に乗るのは日曜だけにして土曜日に回ってみることにしました。

訪れたのは2026年4月。昼間は天気がよかったのですが、夕方からは曇り空でした。

こしき石

最初は宇佐市安心院町にある「こしき岩」。

田んぼの中にポツンとある道祖神みたいな岩で、こういう珍石を訪ね歩く人たちの間でもあまり知られていないと思います。

大分農業文化公園 I.C.で高速道路を下り、安心院方面へ。ちょっと見つけにくいこともあって最初は通り過ぎてしまいましたが、途中で気付いて引き返し、何とか見つけることができました。

ただ、駐車場などはないので路肩の広くなった部分に車を停め、そこから歩く必要があります。道路(県道658号線)には歩道はなく、トラックなども頻繁に通るので注意が必要。

横道に入り、先へ進みます。

川の向こうにある田んぼの中に、目当てのこしき岩が見えてきました。

ただ、網が張ってあるためここから川を渡ることはできないみたいです。

川に沿って先まで歩いてみます。

ここからだと、こしき石がよく見えます。直立せず傾いており、形が特徴的。

こしき石は別名「暴風石」とも呼ばれ、上に乗っている蓋石を取り除くと暴風になるという伝説があるそうです。一説には弥生時代頃の巨石信仰の遺構で、古代の遺物とされています。

というわけで決して「陽石」ではないんですが、やはり男根型に見えてしまいます。それが、マニアの間で密かに珍石として扱われている理由。

田んぼの中に置かれているのは、農耕の神とみなされることが理由みたいです。

ズームで写真を撮ることはできるものの、できればもっと近づきたい。川に沿ってさらに歩いてみます。

小さな橋が架かっていましたが、ここも網が張られているため先へは進めないようです。

橋から続く小道を眺めてみました。ここで Google Map を見てみると、あの丘の上へは別の道から行くことができるようです。

そこへは後で行ってみることにして、これ以上は無理そうなので引き返します。

遠くから眺めるしかないのが残念。

ズームしても、このくらいが限界。近づけばもっと男根型に見えるんでしょうけど。

網が張ってあるところを潜り抜ければ田んぼまで行けるはず。ただ、さすがに所有者に無断で立ち入るのはやめるべきでしょう。

県道に戻り、こちら側からこしき石を眺めてみました。

灌木に遮られるため、この位置からしか見えません。また、川を渡る橋もないため、近づくのは無理。

地主の方に事前に許可を取れば立ち入れるんでしょうけど、それは出版社などのプロに任せて、一介のマニアに過ぎない人間としてはここまで。

車に戻り、先ほど Google Map で調べた場所へ移動してみます。「米神山熊登山口」という案内板の辺りで路肩がかなり広くなっており、自動販売機の近くに車を停めてから登山道方面へ。

少し歩くと登山道の入口があり、ほぼ獣道みたいな小道が山の中に続いていました。ここを通り過ぎ、この木の手前の道を左へ。なんだか絵になる風景です。

先ほど、橋の辺りから眺めていた丘の上に来ました。この墓の近くからこしき石を眺められそう。

ここからだと、本当に田んぼの中にポツンとあるのがよくわかります。あのカラフルな灌木の向こうにある家が、ここの地主さんなんでしょうかね。

こちら側は網が張ってあるわけではないんですが、田んぼの中に立ち入るのはさすがにやめておくほうがよさそう。最大限にズームして写真を撮っておきました。

しばらく周辺を歩き、これで今回のこしき石訪問は終了。素人の行動としては、こんなものでしょう。もし、こしき石を近くで見ることができるイベントなどがあれば参加してみたいものです。


車に戻り、続いて近くにあった「佐田京石」に立ち寄ってみました。ここはちゃんとした駐車場があり、トイレもあるので休憩できます。

道路を渡って佐田京石へ。

説明書きは以下の通りです。

太古の祭祀場か? 鳥居の原型か? 埋納経の標石か? 定説は未だありません。
通路を登って左側の柵内は、マウンド中央の石柱から半円を描くように石柱が配された環状列石と推測されます。
また、右側の柵内にはドルメン(支石墓)と思われる巨石があります。石柱の表面にはペトログラフ(岩刻文字)の存在が指摘されています。背後にある山は米神山(標高475m)と呼ばれ、山頂部にも環状列石(高さ50cm程度の石)があります。
また、ここから宇佐方面へ行った地点右側の水田中に、米神山側に先端が向いた立石があり、その上に小さな扁平石を載せたものが立っています。地元ではこしき石と呼ばれ、蓋石を取り除くと暴風になると伝え暴風石とも呼ばれています。
このように山の名やこしき石等、米に係る名が多くありますので弥生時代頃のものとも思われますが、定かではありません。

宇佐市教育委員会

つまり、先ほど見たこしき石はこれらの環状列石のひとつが別の場所に置かれたものと言えるようです。

では、まずは左側の柵内にあるストーンサークルへ。

これらの石は、弥生時代には信仰の対象として崇められていたんでしょうね。

当時の風景を想像しながら歩いてみました。

いつかイギリスのストーンヘンジを見てみたいという気持ちもあったんですが、もう年齢的にも難しくなってきたかも。この佐田京石で満足しておきます。

環状列石の端にあった小さな石。なんとなく、ちんこ石みたいに見えませんか?

という発想はここまでにして、右側の巨石へ。この表面にペトログラフがあるとされているんでしょうけど、よくわかりません。

もう26年前になりますが、青森県新郷村で大石神ピラミッドを見たときのことを思い出しました。こういう巨石群は正体がよくわかっていないだけに、いろいろと想像できて楽しいものです。

随願寺

宇佐市安心院町から豊後高田市方面へ。次の目的地は随願寺。

この寺院は、2023年に伊美別宮社と城山鬼子母神を訪問した際に前を通り、気になっていました。通過する際に一瞬見ただけでしたが、なぜ印象に残ったかというと道路沿いにこういう人形が並んでいたため。

後で調べてみたら随願寺という寺院だとわかり、今回改めて来てみました。

路肩が広くなっているところに車を停め、並んでいる人形のほうへ。左右に6体ずつ、計12体の人形が並んでいます。ちょっとした珍風景。

人形を見る前に、まずは随願寺へ。特に住職がいるわけでもない小さな寺院です。

参拝を終え、人形のほうを見るとこんな感じ。

人形をそれぞれ見てみます。

特に説明書きもないので、何の目的で置かれたのかはわかりません。田んぼの横ではないから案山子ではないでしょうし、おそらくは地元の方たちが「何かの名所になれば」という気持ちで置いたのでしょうか。

各人形のアップ。

子供の人形もあります。一人はパーカーを着ていました。

こういう人形は屋外に置いているとすぐに汚れるでしょうから、この白さということはかなり頻繁に清掃されているようです。

顔の造作は稚拙ですが、それもまたいい感じ。

着物にも汚れが見えないところはすごい。定期的に着替えを行っているのでしょうか。

眼鏡の女性は、表情が面白い。

寺院前を通っている県道からは、こういうのどかな田園風景が眺められます。

こういう風景の中を走っていると突然人形が現れるわけですから、知らないと驚くはず。私も最初に遭遇したときは「え? 今のは何?」と思って通過してしまいました。

今回ちゃんと訪問してみましたが、説明書きがないため作者も目的もわかりません。ただ、屋外に置かれているのに顔が真っ白で、服にも汚れがないのはすごい。よほど、地元の方たちに大切にされているんでしょう。

「服が盗まれたりしない?」と余計な心配をしてしまいますが(着物やジャケットなどは高そうだし)、ちゃんと管理されているようだから大丈夫のはず。

では、人形たちに挨拶して出発。

この随願寺はインターネット上でもほとんど情報がないため、人形たちを見たことがある人は少ないかも。有名観光地の富貴寺からそれほど遠くないし、このページを見て興味を持った人は訪問してみて下さい。

おしり岩

随願寺から国東半島を横断して国東市へ。国道213号線沿いにある「道の駅くにさき」の駐車場に車を停め、海沿いの遊歩道を歩いたところに次の目的地があります。

その目的地とは「おしり岩」。

ちょっと面白そうなスポットを訪ね歩く者としては、こういう奇岩は見逃せません。

誰も歩いていない砂浜の先に、その岩はありました。

満潮時には隠れてしまうそうです。特に潮位を調べずに来たんですが、運よく干潮時でした。

では、その「おしり岩」と対面。

たしかに、お尻に見えますね。奇岩であることは認めますが、この岩を「お尻みたいに見えるから観光スポットにしよう」と考えた人のほうがすごいという気がします。

近づくと、さらにお尻感がアップするかも。

ただ、今回訪問してみて気になったのが隣の岩。

この岩、なんとなく「ちんこ石」みたいに見えませんか?

お尻のほうを女性をみなすのであれば、ここには「陰」と「陽」が揃っていることになります。宮崎県小林市にある奇岩みたいに「陰陽石」として売り出してもよさそう。

道の駅の近くなのに来訪者が誰もいなかったので、お節介かもしれませんが提言しておきます。国東市の観光局の方、よかったら採用して下さい。

珍宝岩

この日の最後の目的地は、大分空港近くにあります。

場所はマリーナの駐車場近く。どういう形の岩なのかは、名前から一目瞭然のはず。

おしり岩と同様、誰もいない砂浜を歩いて先へ進みます。ただ、おしり岩と違って案内板などは何もなく、かなりマイナーなスポットです。

その岩が遠くに見えてきました。

干潮時なので、岩に近づくことができます。

たしかに男根形に見えますね。しかし周辺の岩とは色が違うし、なんだか異質な感じ。別の場所から移動してきた岩なんでしょうか。

遠くから見たときは岩の底部に注連縄が張られているのかと思いましたが、これは単なる溝でした。偶然なんでしょうけど、自然の造形は見事。

近づくと珍宝感がアップ。

先端の形もリアルです。しかしおしり岩と違って案内板がないため、こういうものがあると事前に知っていないとたどり着けません。国東市も観光スポットにするのは躊躇しているんでしょうか。

ネット上で見た写真だと、程よい満潮時だと岩の上半分が水面上に顔を出すため、珍宝感がさらにアップするようです。次回は、そういう潮位のときを狙って訪問することにします。


珍宝岩からの帰り、大分空港面へ移動しているときに「役行者修験道場跡」という案内を見つけたので立ち寄ってみました。

詳しい説明がないため詳細は不明ですが、役行者(えんのぎょうじゃ)がここで修行していたんでしょう。

先へ進むと、石組みの祠がありました。

祠の中には役行者の像。

この場所、夏場には蚊が大量発生しそう。修験道場跡に興味がある人は、夏以外の季節に訪れることをすすめます。


大分空港の近くにある「空港展望公園」で少し休憩。しかしなぜUFOがあるんでしょうね。

この赤い3ッ目は宇宙人をイメージしているんでしょうか。

空港にUFOという不思議な眺め。これもまた珍風景。

休憩していると、ソラシドエアが離陸していきました。

これで国東半島の珍石&珍寺めぐりは終了。4ヶ所ともわりとマイナーで、日本各地の珍しいスポットを訪ね歩く人にもあまり知られていないと思います。興味があれば訪れてみて下さい。


最後にちょっとした小ネタ。湯布院の乗馬クラブに通うときはいつも別府で宿泊するんですが、駅近くのアーケード街に名物の柴犬がいます。

最初に会ったときは1頭だけだったんですが、いつの間にか子犬が産まれて親子になっていました。

並んで寝ている姿がたまりません。

親犬がこういうケースで寝ていた時もありました。完全に観光客向けのアピールですね。

個人的に、乗馬クラブに通うときはここで柴犬に会うのも楽しみになっています。別府に宿泊する際は、この柴犬にも会いに行ってみて下さい。

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