和歌山県伊都郡かつらぎ町の山奥に「小原洞窟・恐竜ランド極楽洞」という観光地があります。一般の旅行ガイドにも載っているちゃんとした観光地なんですが、しかしなんとなくB級スポット感が漂うという面白い場所です。
2015年8月に訪問したときの風景を紹介します。ちょっと情報が古いかもしれませんが、設備はそれほど変わっていないようです。
アクセス
場所はここです。関西空港から高速道路を使えば1時間半ほど。
私は関西空港からレンタカーを利用しました。
恐竜ランドの風景
駐車場に着くとこういう建物がありましたが、すでに閉鎖されていました。
では、中に入ってみましょう。
まず現れるのがブロントサウルス。ただし今ではブロントサウルスはアパトサウルスの異名のいうことになっています。
先へ進むと、宇宙人みたいな恐竜と何やら役人みたいな人物が出迎えてくれます。この人物が誰なのかは後ほどわかります。
このトリケラトプスはなかなかの出来栄え。
では洞窟内へ。
洞窟に入る際、この看板にびっくり。恐竜がテーマの観光地なのに、なぜ地獄極楽が?
ここで、先ほどの役人みたいな人物が閻魔大王だったということがわかりました。これはB級スポットとしても期待できます。
このまばらな電飾がまたいい感じ。
奥に進むと、いろいろな恐竜が見えてきます。主な風景を紹介。
見上げると、みつめるアロサウルス。
水の中にいたのでうまく撮れませんでしたが、なぜか古生代の生き物「ウミサソリ」もいました。この時代考証の適当さもB級スポットの魅力。
ウミサソリは最大2.5メートルにも達するという巨大さが魅力なんですが、これはずいぶんと小さい。
ここまで、洞窟内にいる古代の生き物を紹介してきましたが、B級スポットマニアにとってこれらはあくまで前菜です。次第に「これって恐竜と何の関係があるの?」と思うような案内書きが増えてきて、なんだかゾクゾクしてきます。
そして、ようやく現れました。ここからが地獄極楽です!!!
鬼の金棒も、実に魅力的な物件です。これに触れて勇気と力を授かり、期待しながら先へ進みましょう。
ついに閻魔大王と対面。目が光っている!
このときは音声は落雷のため故障中でした。残念。
最初はパネル表示が中心ですが、次第に地獄風景も現れてきます。
おお、リアルな釜茹で地獄!
地獄風景の次は極楽へ。
今まで各地で地獄極楽が表現されたスポットを見てきましたが、それらに共通する特徴は「地獄風景の作り込みぶりに比べて極楽風景は手抜きが多い」というものです。たしかに地獄風景を作っているときのほうが楽しいですからね。
というわけで極楽についてはあまり期待せずに見たんですが、ここは予想を超えていました。これは金がかかってます。
このあたりで「ここってたしか恐竜をテーマにした観光地でしたよね」ということが遠い記憶のように思い出されてきましたが、さらに蛍光鉱物の展示コーナーがあったりして、もうなんだかわからなくなってきます。
これで地獄極楽エリアを一通り見たので、もとの洞窟に戻ります。洞窟内もアップダウンが多いので探検気分を味わえます。
なかなか楽しい洞窟でした。途中で「あれ? 恐竜はどこへ行ったの?」という気持ちになりますが、それがB級スポットの特徴です。
恐竜以外でも楽しめる観光地でした。ちょっと不思議なスポットが好きな人は、ぜひ訪れてみてください。
周辺の公園
ここは洞窟の近くに公園があります。プテラノドンの屋根がいい感じ。
恐竜館はこのときは閉まっていました。ミニシアターがあるみたいです。
公園の遊具も恐竜。
この公園は眺望がいいので、ここで昼食にするのもいいかもしれません。
営業情報
営業時間 | 午前9時~午後5時 |
入場料 | 大人900円、子供600円 |
住所 | 和歌山県伊都郡かつらぎ町花園梁瀬1020 |
電話番号 | 0737-26-0836 |
定休日 | 10月~2月の毎週木曜日 |
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