【大阪・関西万博に行ってきました】

2025年に大阪で開催された関西万博。開幕前の批判的な報道とは対照的に、特に後半は大盛況だったことは話題になりました。

批判を真に受けたわけではありませんが、個人的には開幕前はあまり関心はありませんでした。しかしながら、自分がこれだけの規模の万博を見る機会はこれが生涯最後になるかもしれません。そう考えると、ここで見に行ってみることは決して損ではないはず。

そこで、夏休みが終わった9月以降であれば来訪者も少なくなるだろうと思い、1週間の予定で訪問してみることにしました。


日程については、検討した結果9月1日(月曜)から5日(金曜)までの平日5日間。これは週末よりもチケットが安かったこと(週末が7,500円に対し平日は6,000円)、また平日は人も少なくなるだろうと判断したため。と言っても6,000×5日間で3万円の出費になります。

ニュース等で報道された通り、開催終盤では入場者数が増えすぎて会場に入るのが困難という状況になっていました。入場者数の推移を見ると、9月中旬から一気に増加してきたことがわかります。今回の日程(9月1~5日)はまさに最後のチャンスでした。

10月には、もはや入場はほぼ不可能という状況に。実を言うと「少し涼しくなる9月後半でもいいかも」という考えもあったんですが、早めに行動しておいてよかった。

交通費は、長崎~伊丹の航空券が往復で18,970円。宿泊は大阪駅から歩いて行ける距離にある「ファーストキャビン西梅田」というところを予約し、朝食付きで宿泊料金は5泊で28,328円。部屋はグレードの高いカプセルホテルという感じで、大浴場付き。年齢的なものか、宿泊場所を選ぶ基準が「大浴場があること」になってきました。

あと、気になるのは各パビリオンの待ち時間。会場内には世界各国のパビリオンと日本の企業パビリオンがあり、やはり万博では疑似的な世界旅行をやってみたい。そこで、企業パビリオンは最初から諦め、各国のパビリオンをできるだけ多く回ることにしました。

結果、5日間で見ることができたパビリオンは以下の通り。それなりに多く回れたと思います。

1日目コモンズA~C、ペルー、
モザンビーク、バングラデシュ、
カンボジア、チリ、
ラトビア&リトアニア、
アゼルバイジャン、トルコ、
UAE、ベトナム
2日目コモンズD~F、インドネシア、
アルジェリア、セネガル、
マレーシア、ポルトガル、
バーレーン
3日目タイ、ブルガリア、マルタ
トルクメニスタン、カタール
4日目ネパール、ウズベキスタン、
オマーン、ルーマニア、
コロンビア、チュニジア、
フィリピン
5日目イタリア、サウジアラビア、
インド、シンガポール

超人気のイタリア館には、何とか入ることができました。ただ、同じように人気だったフランス館とアメリカ館は行列の長さを見て断念。

    あと、当日予約が必須だったアイルランド館に入れなかったのが心残り。私が海外一人旅にはまってしまうきっかけになった国なので、できれば入りたかったんですが。

    印象に残っているパビリオンについては別のページで紹介することにして、ここでは会場内外の風景について載せておきます。

    ミャクミャク

    おそらく、地下鉄で万博会場へ移動した人が最初に向かう場所。いろんな人がSNS等にアップしているので、知らない人はほぼいないと思います。

    遠くからでも目立ちますね。

    こちらが、あの有名なミャクミャク像。

    近くから見た姿。

    しっかりと膝をついてお辞儀しています。

    記念撮影の定番スポットになっていました。

    ライトアップされた大屋根リングを背景にした、夜間の姿。

    ちょっと幻想的な風景。

    ミャクミャクみたいな知名度はありませんが、近くにあった鹿の像も面白い。

    大屋根リングの下には、イルミネーションでギラギラのミャクミャクもいました。

    それにしても、ミャクミャクのキャラクターが発表されてから開幕までは「気持ち悪い」「選んだ人のセンスを疑う」みたいな酷評が多かったように思います。それがすっかり定着したわけですから、インパクトとしては大成功だったのかも。

    土産に買ったクッキーの缶も、なかなかのインパクト。

    改めて、このキャラクターを選んだ人たちの勇気はすごいと思います。

    大屋根リング

    万博会場で一番の目玉となっていたのが、こちらの大屋根リング。

    近くで見ると圧巻です。さすがギネス認定された世界最大の木造建築物。

    屋根の下から見上げた風景。

    幾何学的な眺めがきれい。

    屋根の上に上がる階段の途中から見下ろした風景。

    大屋根リングの上の風景。

    5日間の万博訪問中、最初の3日間が快晴で後半2日間が曇り時々小雨。屋根の上に上がったのが4日目だったので青空の写真は撮れず。

    快晴だったらもっときれいだったんでしょうけどね。残念。

    大屋根リングの内側の眺め。

    あの屋上に庭園があるパビリオンが、超人気のイタリア館です。

    ちなみに、イタリア館の屋上から大屋根リングを眺めるとこんな感じ。

    こちらはウズベキスタン館の屋上からの眺め。

    大屋根リングといえば、開催前半にユスリカが大発生して木材の表面に飛来している風景がニュースになっていました。こちらが、その発生源とされている水辺エリア。

    ただ、すでに羽化のピークを過ぎていたのか、今回はユスリカはまったくと言っていいほど見ませんでした。

    この大屋根リングの最大のメリットは、パビリオンに並んでいるときに日除けと雨除けになること。下の写真はイタリア館に並んでいるときの風景で、海に近いためか風が通り抜けるので6時間(!)の待ち時間にも耐えられました。

    こちらは夜の風景。

    ポルトガル館付近の夜景。

    地上から見上げると、なんだか巨大な神社仏閣を見ているような感じ。

    月と一緒に写真を撮ってみました。きれいですねえ。

    この大屋根リング、一部が保存されることになったようですが、いつか見に行ってみたいものです。

    石のパーゴラ

    個人的に今回の万博でどうしても見たかった場所が、この「石のパーゴラ」。開催前にいろいろと批判的な報道をされたことで、はたして実際はどういうものなのか確認したいと思っていました。

    場所は大屋根リングの外側、地下鉄の夢洲駅から見てほぼ反対側にあります。

    「自然石をワイヤーでつないで頭上に吊るす」という、多少とも現場経験がある人なら絶対に考えないような工法。現場では「吊り荷の下に入るな」は鉄則ですから、拒否反応が起きるのは当然と言えます。

    実際に見てみると、さすがに落下防止用のネットが張ってありました。このおかげで、下を歩くことができるという感じです。

    ワイヤーも、かなり補強されているように見えます。

    ただ、それでも吊り荷の下に入るのは厳禁と言われてきた者からすると、なんだかゾワゾワします。それに、そもそも日除けにも雨除けにもなっていません。

    「挑戦自体を否定するものではない」という意見もわかるものの、本当に自然石でやってみる必要があったんでしょうかね。

    ちょっと否定的に書いてしまいましたが、半年に渡って風雨に晒され続けた自然石がどのくらい劣化したのか、今後のためにも調べておいてほしいと思っています。

    会場外の風景

    地下鉄の夢洲駅から会場ゲートまでの間も、見どころのひとつと言えます。地下鉄車内での「次はいよいよ夢洲です」のアナウンスで笑いが起き、コブクロの曲を聴きながら終点の夢洲駅に到着。

    エスカレーター前には、こちらも万博名物といえる阿部寛の看板。もしかしたら、今回の万博によって外国人旅行者の間でもっとも有名になった日本人かもしれません。「ローマ人に見えるけど、本当に日本人?」と思った外国人もいたようですが。

    階段を上がると、目の前に万博のゲート。

    駅の出口から万博ゲートまでまっすぐ向かうことはできず、迂回して入場者が並ぶエリアへ。国旗の列を見ると気持ちが高まります。

    かなり早い時間から並んだ人もいたようで、すでに長蛇の列。無料で日傘を貸してくれるのは助かります(日傘はゲート付近で返却)。

    予約しておいた入場時間ごとのエリアに並び、少しずつ進みながらゲート近くまで移動。今回の訪問では、5日とも列に並んでから会場内に入るまで1時間ほどかかりました。

    ゲートで手荷物検査を受けてから会場内へ。ここが絵に描いたようなボトルネックになっていましたが、安全のためには仕方ないでしょう。

    会場から帰るときの夜景はこんな感じ。

    立ち並ぶ国旗は夜間のほうがきれいに見えます。

    訪問最終日となった金曜日は、夢洲駅までの間も大混雑でした。

    各パビリオンについては、別のページで紹介します。

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