【佐賀県にある黒髪山の登山風景を紹介します】

佐賀県武雄市と同県西松浦郡有田町の境に「黒髪山」という標高516mの山があります。それほど高い山ではないのですが、山頂付近が岩場になっていて本格的な登山が楽しめるので、わりと人気の山になっています。

場所はここ。

黒髪山に登ってから来た道を引き返すルートの他、後黒髪山(東峰、西峰)を経由して一周するルートがあります。2020年10月11日に、竜門ダム駐車場~二俣~後の平~後黒髪山東峰~後黒髪山西峰~黒髪山~見返峠~二俣~駐車場と左回りに走破してみました。

まずは有田町にある竜門ダムへ向かいます。ダム湖に沿った道路を走っていると、歩いている人と頻繁に遭遇するので注意してください。ダム湖を一周するルートが散策路になっているようです。

ダム湖の一番奥まで行くと駐車場があります。

ここに車を停めて、黒髪山に出発。

歩き始めてすぐに霊場が現れます。

ここで参拝し、小さな滝を見ながら先へ進みます。

小さな川を渡って、さらに先へ。この鬱蒼とした林がいい感じです。

分岐点の二俣に到着。

後の平経由で黒髪山へ。もちろん、どちらまわりで黒髪山へ登るかは好みの問題なので、見返峠へ向かっても構いません。

ここから登山道の勾配が急になります。梯子やロープが設置してあるので、急がずに登りましょう。

斜面を登る途中に「鬼の岩屋」というスポットがあります。

巨石がきれいに岩の上に乗っていて、なんとも不思議な感じ。

さらにロープを伝って登ります。低山ですが、登山道は意外とワイルド。

急斜面を登り切って、黒髪山と後黒髪山の分岐点になる「後の平」に到着。二俣からここまで30分ほど。

ここから「うろこ岩」の上を歩いて後黒髪山へ。最初はこの岩の上を歩くとは思わず、岩の横を歩こうとしたら道がなくなりました。まさかと思って岩の尾根の上を歩いたら道が続いていてびっくり。

見てわかる通り尾根の横は急斜面なので、うっかり落ちないように。

後の平からそう遠くはなく、後黒髪山の東峰に到着。一応はここが山頂なんですが、眺望はゼロ。

せっかくここまで来たので、後黒髪山の西峰にも行ってみましょう。本当にここが道なのかと思うような急斜面を下りる必要があり、落ち葉で滑りやすいので注意が必要です。

急斜面を下りてから再び急斜面を登ったところに西峰の山頂があります。地面に三角点の石柱が設置されていますが、こちらも東峰と同様に眺望はゼロ。

というわけで山頂には何もないんですが、私が登頂したときは見事に円形のクモの巣が張ってました。かなりの大きさがあり、ここに突っ込まなくてよかった。

下の写真にクモの巣がうっすら写っているのがわかるでしょうか。なお、クリックで巣の中心が拡大できます(閲覧注意)。あなたはこの恐怖に耐えられるか?

クモに別れを告げてから東峰に戻り、さらに後の平まで戻ってきました。ここから黒髪山の山頂を目指しますが、案内板に記載されている距離が違っているのが笑えます。正解はどっちなんだろう。

こちらの案内板に書かれているのは標高。

ここからしばらくは尾根伝いなので起伏は少なく、林の中を歩きます。

やがて登り坂になり、黒髪山との中間地点にある蛇焼山に到着。ここが山頂みたいなんですが、特に何もなく眺望もありません。単に登山道の途中という感じ。

ここから少し歩くと急斜面になり、登りきったところに黒髪山山頂の天童岩という案内板がありました。黒髪山までもう少し。

表示に従って歩いていくと山頂に続く道が見えてきます。

ここを登ると急に視界が開けます。先のほうに見える岩場が山頂の「天童岩」です。

鎖を伝って山頂へ。

登り始めてから2時間半ほどかかって、黒髪山の山頂に到着しました。標高500メートルほどの低山ではあるものの、ここからの眺めは抜群です。

出発地点の竜門ダム湖が遠くに見える…と思いながら眺めていたのですが、後日調べてみたら「有田ダム」という別のダム湖でした。

山頂でしばらく休憩。

高いところって気分がいいですね。

名残惜しいですが、これで下山します。

帰りは見返峠ルートへ。

案内板に書かれていた通り、鎖の難所が続きます。

鎖エリアを過ぎてしばらく下りていくと、弘法大師の石像がありました。

時節柄マスクをしていて、マスクには「コロナ退散」の文字が。

弘法大師にコロナ退散を願ってから先へ進みます。滑らないようにロープが設置されているところもあります。

見返峠に向かう途中、雌岩という案内板があるのでそちらへ行ってみます。

ここが雌岩。小さな地蔵がありました。

ここからの眺めもなかなかです。

雌岩を後にして、見返峠へ。

ここで少し休憩し、後はひたすら山道を下ります。

分岐点の二俣に戻ってきました。ルート1周にかかった時間は3時間ほど。

後は比較的平たんな道を出発地点に戻ります。

出発から3時間20分ほどで、駐車場に戻ってきました。最後に駐車場近くで咲いていた草花(チョウセンノギク)の写真を撮って、これで登山は終了。

低山ではあるものの山頂からの眺めはきれいだし、鎖やロープを伝って登る場所もあって楽しめる山です。今回は後黒髪山にも登ったため3時間半ほどかかりましたが、見返峠経由で黒髪山頂まで往復すれば2時間半ほどで登れます。

初心者向きの山だと思うので、手軽な登山を楽しみたい人は登ってみて下さい。

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