【さいかい里山の春まつり2022(西海楽園跡地)】

かつて、長崎県西海市の「七ツ釜鍾乳洞」という観光地の前に「西海楽園」という仏教系テーマパークがありました。場所はこちら。

ここは長崎県が誇るB級スポットとして、当サイト本館の国内旅行編で2回紹介しています。それらの記事は以下のリンクからどうぞ。

<2003年の訪問記>

<閉園直前の2007年の訪問記>

2007年9月に閉園した後、シンボルだった金色の観音像は撤去され、廃墟化が進行しているという話を聞いていました。もう入ることはできないだろうと考えていましたが、毎年3月半ば~4月初めに行われている「さいかい里山の春まつり」というイベントで旧西海楽園の一部(化石の森エリア)が開放されていることがわかりました。

西海市のサイトでこのことを知ったのが2021年の4月で、このときは残念ながらイベントが終わった直後。このため、2022年の春に満を持して訪問してきました。

3月27日の日曜日に特別イベントが行われるということだったので、当初はその日のみ訪れる予定でした。しかしながら、もし天候が雨だったりしたらきれいな写真が撮れないので、3月24日にも訪れています。結果は両日とも快晴で、3日違いでしたが桜の開花状況は大違いでした。

このページの写真は桜が満開だったり五分咲きだったりしていますが、これは2日間の写真を載せているためです。イベントが行われた日は満開の桜を楽しめました。

佐世保市から車で1時間ほどの距離ですが、公共交通機関のみで訪れるのは非常に困難な場所。このページを見て興味を持った人には、レンタカーをおすすめします。

七ツ釜観光ホテル跡

佐世保から西海市方面へ。2007年当時とは違って「西海パールライン」という有料道路が開通しているため、アクセスは楽になりました。新西海橋を過ぎ、七ツ釜鍾乳洞へ。考えてみれば、ここへ来たのは西海楽園を再訪した2007年以来15年ぶりになります。

西海楽園は「七ツ釜観光ホテル」の付属施設であり、ホテルのオーナーが「卒然、天の啓示を受けて」開設した場所。そのホテルの閉館とともに西海楽園も閉鎖されてしまったわけです。

かつての七ツ釜観光ホテルの建物は、こんな姿に変わっていました。エントランス前にあった小さな池なども消えていて、広い駐車場に変貌。

こちらが2007年当時の七ツ釜観光ホテルの雄姿。

かつての西海楽園の入口。柵などはありませんが「関係車両以外、立入禁止」と表示されていました。ここからは入れません。(横の居酒屋は営業継続中)

ホテルの探索はこれくらいにして、春まつりの会場へ向かいます。

菜の花畑

祭りの会場となっている「菜の花畑」はこちら。

ちょうど桜の開花の時期に合わせて開催されているため、満開の桜が見事でした。

快晴の青空をバックに桜が光っています。

天気もいいし、イベント会場はそれなりの人出。このくらいの人数で「大盛況」と言ってしまっていいのかという気もしますが、場所を考えたら賑わっているほうでしょう。

この日に行われていたのは地元特産品の販売、アフリカ布作品展示、篠笛の演奏など。

イベント会場の向こうに広がっているのが菜の花畑。

菜の花畑をしばらく散策。

見渡す限り、黄色の絨毯です。

ちょっと芸術的な写真が撮れたかも。

癒されますねえ。

こういうものが置いてありました。どこでもドア?

菜の花畑の眺めを楽しんだ後、この時期だけ開放されている「化石の森」へ。

化石の森

化石の森へは、山の斜面を上っていきます。上から眺めた菜の花畑。

かつての七ツ釜観光ホテル。建物はわりと残っているようです。

できれば西海楽園をくまなく歩き回りたいものですが、公開されているのは一部だけ。下の写真は、最初に訪れたとき(2003年)にお茶のサービスがあった建物。中に入ることはできませんでしたが、見た限りでは廃墟化していなかったので、現在でも使われているようです。

モノレールのレールは撤去されていましたが、乗り場は残っていました。

この城壁は、かつて金色の観音像が建っていた場所。観音像は閉園直後に撤去されていて、跡地がどうなっているか見たかったのですが、ここも立入り禁止でした。

化石の森の案内板は、新しいものに変わっていました。ここだけが期間限定で公開されているためでしょう。

こちらが、唯一立ち入ることのできる化石の森エリア。

15年前を懐かしく思いながら、奇岩の間を散策してきました。

案内板によれば「日本一の石灰藻球化石群」「石灰藻だけが集中した日本一規模の珍しい化石群」だそうです。

石灰藻球というだけあって、球状の化石群がたくさん見られます。

人によっては集合体恐怖症(トライポフォビア)を引き起こしそうな眺め。

これらの写真を「トルコのカッパドキアで撮ってきた」と言ったら、信じる人はいますかね。

化石の森の向こうに見えるのが「五百羅漢堂」です。

かつて、あの中には金色の五百羅漢像がずらりと並んでいて壮観でした。おそらく、羅漢さんたちは今でもそのまま残っていると思いますが、残念ながら近づくことはできませんでした。

そして、化石の森にも「どこでもドア」が。

化石の森を抜けると、「長尾城跡」まで歩くことのできる道が続いています。そちらへ行ってみることにして、歩いていると旧西海楽園エリアの全景が見渡せました。

かつてのレジャーランドは、太陽光発電施設になっていました。

カモが泳いでいた池は、そのまま残っています。

前回の訪問時に全景を眺めた展望所は、まだ残っていました。

2007年当時でも草に埋もれていて階段を上がるのは困難な状況でしたが、今は完全に樹木に覆われていました。これでは上るのは不可能。

展望所は諦め、続いて長尾城跡へ。

長尾城跡公園

化石の森から長尾城跡へは「トレッキングロード」と記載してありましたが、途中までは車も通れる舗装道路になっています。

見上げると、曲がりくねった木の枝がいい感じ。

途中から山道になり、ちょっとしたトレッキングを楽しめます。

ゆっくり歩いて15分ほどで頂上に到着しました。

長尾城跡は小さな公園になっていて、桜がきれいでした。花見をしている人たちもいましたが、時節柄それほど多くはありませんでした。

登ってきた方向を眺めると、遠くに海が見えます。

そして、本日3ヶ所目の「どこでもドア」。

このブランコは写真撮影スポットとして作られているようです。インスタグラムで「映え~」なんて言っているんでしょうかね。

「長尾城」という幟が立っていたので、海をバックに写真を撮ってみました。

桜と青空と幟とどこでもドアの風景。

しばらく景色を眺めた後、整地されているミカン畑を見ながらゆっくりと化石の森へ戻ります。

長尾城跡まではトレッキングというよりハイキングという距離ですが、景色がきれいで楽しいのでおすすめ。

旧西海楽園

化石の森に戻り、歩き回れる範囲をしばらく散策。

桜が満開です。

かつて観音像が建っていた城壁をバックにした桜の風景。金色の観音像とのコントラストを見てみたかった気もします。

桜だけでなく、松ぼっくりもたくさんありました。ちょっと面白い風景。

地面に落ちているものではなく、まだ木になっている松ぼっくりを見る機会は少ないかも。

遠くに東屋風の屋根が見えます。あそこも展望所なんですが、立入り禁止になっていました。

ゆっくりと斜面を下り、菜の花畑まで戻ってきました。

イベント会場で無料提供されているコーヒーを飲みながら休憩。天気もいいし、春まつりの風景が本当にのどかです。

おそらく、今後は毎年ここへ来ることになりそうです。

久しぶりに旧西海楽園の中に入ることができ、懐かしい気持ちになりました。かつての西海楽園を知っている人も、このイベントにはぜひとも来てみてほしいと思います。

西海市イベント情報

毎年の「さいかい里山の春まつり」については、以下のサイトで告知されます。旧西海楽園に立ち入ってみたい人は、桜の季節になったらこちらをチェックしておいてください。

かつての西海楽園

私が2003年に訪問したときはすでに「兵どもが夢の跡」という感じで、全盛期を過ぎた後でした。ここが本当に賑わっていた当時の風景について探したところ、以下のサイトに写真が載っていたので紹介します。

上記サイトでは園内の風景だけでなく観音像の建立風景も見ることができます。建立時には光背(後光)があり、台風で頭部が落ちた際に光背は復元されず撤去されことを初めて知りました。

全盛期の写真を見ていると、本当に隔世の感という気がします。この頃の雰囲気を味わってみたかったものです。

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