これまで2023年に石川県金沢、2024年に青森県八戸で国内ワーケーションを行ってみて、かなり楽しく仕事の効率も上がるので2025年もどこかに滞在することを考えていました。
いくつかの候補地を検討した結果、今回の目的地は島根県の松江。周辺にちょっと面白そうなスポットが見つかったこともあり、山陰地方へ行ってみることに。2010年5月以来、久しぶりの訪問になります。
まずは佐世保駅から特急みどりで博多へ。オレンジ一色なのはハウステンボス仕様ですが、便によっては佐世保駅発着になることもあります。

博多から新幹線こだまで広島へ。500系は東海道新幹線ではすでに引退していて、今は山陽新幹線のこだまのみ。車体は流線型ですごく格好いいんですが、その代償として座席上の荷物棚が狭いのが難点。

ちなみに、のぞみではなくこだまを利用したのは「バリ特こだま」という切符を使っているため。九州から広島や関西方面へ向かう場合、この切符を使うと安く行けます。もちろん「特に急ぐ必要がなければ」ですが。
広島で松江行きの高速バスに乗換え。九州から松江方面へ向かう場合、JRのみだと通常は岡山乗換えになるんですが、広島から高速バスを使うと安いうえに時間短縮にもなります。

というわけで、かなり安上がりになる切符とルートで松江まで移動しました。ただ、新型車両に置き換わった伯備線の特急やくもにも、いつかは乗ってみたいものです。
松江市内で宿泊したのは、こちらのスーパーホテル。

今まで国内ワーケーションではドーミーインを利用してきましたが、松江にあるドーミーインは全国で唯一、大浴場がないそうです。個人的にワーケーションには大浴場が必須なので、今回はパス。
スーパーホテルでのワーケーション場所がこちら。PCさえあれば仕事ができる職種だと、どこでも作業できるから便利。

朝食も、ドーミーインほどではないものの種類は十分。

宍道湖名産のしじみを使ったカレーもありました。

週末の夕方になると、ミニバーも設置されます。アルコール類が無料というのも珍しいのですが、個人的に酒はあまり飲まないこと、さらに持病の問題もあることから今回は利用しませんでした。

今回の滞在では、週末は作業を行わず松江周辺にあるいくつかのスポットを回ってきたんですが、そちらについては別のページで紹介します。
以下、ホテルから歩いて行ける距離にある風景を紹介。
松江駅
こちらがJR松江駅。

ちょっと面白かったのが、駅前の地下道にある回数券販売所。この窓口が販売所なのかと思ったら人形が置かれていました。

本当の窓口は隣のドアから入ったところにあります。
松江駅の構内にあるラーメン店で食べてみたのが、名物のしじみラーメン。

そして、松江駅の近くにはこちらも名物のオブジェがあります。

そのオブジェとは、ギャートルズの登場人物。

作者の園山俊二さんが松江市出身ということなんですが、「はじめ人間ギャートルズ」って今の若い人たちは知っているんでしょうかね。

「大声が石の形になって飛んでいく」というのは、今でもネタに使われている表現かも。
ギャートルズ広場
ギャートルズに関連して、市内には「ギャートルズ広場」という公園みたいな場所があるということなので訪問してみました。
実際に来てみると、予想外の小ささにびっくり。

置かれているオブジェは、おそらくマンモスの足跡と「あの肉」。

それにしても、マンモスのどの部分を輪切りにしたらこんな肉になるんでしょうね。足だったら骨があるはずだし、鼻だったら中心が空洞になっているはずだし。

作者の園山俊二さんを紹介するコーナー。

おそらくですが、行政が関わっているのではなく有志によって自主製作された広場という気がします。かなり小さい広場ではあるものの、松江滞在中は一度は訪問してほしいスポットです。
松江城
おそらく、松江市の有名観光スポットといえば松江城と宍道湖のはず。定番ですが、ワーケーション中に訪問してきました。

城内への入口。

石段を上がっていくと、やがて目の前に天守閣が現れます。

松江城は12基しか残っていない現存天守のひとつ。復元ではない天守閣を見るのは、考えてみれば今回が初めて基

では、料金を払って天守閣の中へ。なお、入口でビニール袋を渡してくれるので、脱いだ靴はそれに入れて持ち歩くことになります。
下の写真に写っている展示物は鯱(しゃちほこ)。

なんだかダンジョンを歩いているようでワクワクします。いいですねえ、この雰囲気。

この天守閣の建造は1607年だそうで、よく現代まで残ったものです。

最上階まで上がってきました。

ここからは周囲の景色を眺めることができます。

松江城からの宍道湖方面の眺め。

周囲の景色とダンジョンみたいな雰囲気を楽しんだ後、天守閣から出て石垣を眺めてみました。

こういうのは詳しくはないんですが、石垣にはいくつかの種類があることは知っています。これはおそらく「打込み接ぎ」という形式(違っていたらすみません)。

定番観光地ですが、復元ではない天守閣を見る機会は希少だと思います。
宍道湖の夕陽
松江市のもう1ヶ所の有名観光地が宍道湖。さらに言うと、ここで夕陽を眺めるのが定番です。
宍道湖方面へ歩いていく途中にあったのがこちら。

「平太とガタピシのなが~い一日」って何だろうと思ったら、こちらもギャートルズの作者による漫画作品だそうです。ギャートルズはもちろん知っていますが、この作品は初耳。
平太とガタピシの前を通り過ぎ、宍道湖に到着。ちょうど日没の時刻に合わせて来ているので、夕陽がきれい。

湖畔には二体の仏像がありました。名前は袖師地蔵(そでしじぞう)だそうです。

宍道湖で唯一の島である嫁ヶ島が、ちょうど太陽の手前に見えています。そして空には飛行機雲。

嫁ヶ島の横に沈んでいく夕陽。

湖畔には「とるぱ」という夕陽を見るスポットが作られていて、多くの観光客が集まっていました。外国人も多く、こんなところまでインバウンドが波及していることに驚かされます。

嫁ヶ島と夕陽のアップ。

以下、日没の流れを3つ紹介。



完全に日が沈んだ後、歩いて松江駅方面へ。松江城と同じく定番の観光スポットですが、やはり松江滞在中は訪れるべきでしょう。
今回のワーケーション中、週末に訪問してきたのは以下のスポット。
- 出雲大社
- 八重垣神社
- 珍宝石さん
- 一畑薬師
- 男女岩
- 美保神社、美保関灯台
- 江島大橋、水木しげるロード
ぞれぞれの風景については、別のページで紹介します。
山陰本線
ここからはワーケーションからの帰路の風景。往路とは趣向変えて、帰りは山陰本線と山口線を乗り継いでみました。
松江を特急スーパーまつかぜで出発。

車窓からは日本海の風景が眺められます。特急列車の指定席は快適。

ただ、この日は途中で落石事故があったそうで、江津駅で運転取りやめという車内アナウンス。この日のうちに佐世保まで戻る必要があるので、これはタクシーをシェアして益田駅まで移動するしかなさそう。金はかかるが仕方がない。
江津駅の待合室でそう思っていたら、落石を除去できたそうで急遽運転再開。これは助かりました。
しかしながら、江津駅での待機の影響で益田駅到着が遅れ、山口線の列車に乗り継げないという事態に。

山口線の運行本数はこんな感じなので、予定通りに乗り継げないと大変です。

約2時間の待ち合わせの後、特急スーパーおきで新山口駅へ。当初は普通列車の予定だったので、移動が少し快適になりました。
新山口から新幹線で博多へ。博多駅では約7分の接続で特急みどりに乗り継ぐ予定でしたが、なんと厚狭~新下関間での徐行運転により博多到着が6~7分遅れるというアナウンス。
結局、博多駅でも1時間の待ち合わせ。帰りは列車の遅れに二度も影響されてしまいましたが、ともかくも家に帰り着くことができ、これで松江でのワーケーションは終了。
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