自分で撮った写真を使って小遣い稼ぎができることをご存知でしょうか。ストックフォトというサービスを使えば、自分がアップした写真がダウンロードされるたびにお金が入ってきます。旅行先や日々の生活で撮りためた写真を眠らせておくのはもったいない。
お金を稼げる仕組みは以下の通り。
- 写真を撮ってストックフォトサービスにアップロードする
- フリー写真を使いたいユーザーがダウンロードする
- アップロードした人にお金が入ってくる
もっとも、稼げるといっても大金が入ってくるわけではありません。1回ダウンロードされるごとに数円という金額なので、本業や副業といえるレベルで稼ぐのは難しいと思いますが、月に数百円~数千円の小遣い稼ぎであれば十分可能です。
また、アップロードした写真は資産性があるので、何もしなくても稼ぎ続けてくれます。写真が増えていけば、収益がほぼ不労所得になるところがメリットです。
ただし、アップロードした写真は著作権がストックフォトサービス側に移ります。この点には注意が必要ですが、これに関しては問題になる人は少ないでしょう。
私も実践している方法について記載するので、ちょっとした副収入が欲しい人はぜひ始めてみて下さい。
ストックフォトサービス
代表的なストックフォトサービスには、以下のようなサイトがあります。
- PIXTA
- fotolia
- photolibrary
- 写真AC
ピクスタなどは有名ですが、ただし報酬は高いものの審査の基準が厳しいというのがデメリットです。プロ並みに撮った写真でないと審査に通らないと言われています。
プロ用の機材ではなくコンパクトデジカメなどで写真を撮っている私と同じような人には「写真AC」がお勧めです。ここは審査が緩やかで、大抵の写真は通ります。
もっとも、報酬は安いので大きな収益にはなりません。しかしながら、継続してたくさんの写真をアップロードしていけば、やがてはそれなりの収益になるはずです。寝ていてもお金が入ってくる不労所得になったら嬉しいですよね。
写真AC
写真をアップロードするためには、まず以下のサイトでダウンロード会員への登録が必要です。これで写真をダウンロードできるようになります。
その後、クリエイター会員への登録を行ってください。ダウンロード会員、クリエイター会員とも登録は無料です。
会員登録後、「クリエイターマイページ」の「写真投稿」から写真をアップロードします。その後、審査があって遅くとも数日で写真が公開されます。
参考までに、私がアップロードした写真一覧はこちらです。
以下、ダウンロードされやすい写真がどういうものかについて記載します。
ダウンロードされやすい写真
自分が写真ACを利用してみた結果、どういう写真がダウンロードされやすいかについていくつかわかったことがあるので、それについて記載しておきます。
風景写真は難しい
アップロードする写真を選ぶ際、旅行好きの人なら最初に「旅先で撮った絶景写真ならたくさんダウンロードしてくれるだろう」と考えるはず。私もそう考えましたが、こういう写真は意外と人気になりません。
その理由は、いくら自分では絶景写真が撮れたと思っていても、プロが高価な機材を使って撮った写真には勝てないからです。もし、あなたがカメラマニアで高額な機材セットを旅行先に持ち込んでいるのであれば、勝機はあるでしょう。
しかしながら、ほとんどの人は旅行先ではコンパクトデジカメやスマートフォンで写真を撮っているはずです。こういう写真では、画質や解像度という点においてプロが撮った写真には勝てません。
例えば、私が今まで旅行先で見た最高の絶景と思っているメキシコのセノーテダイビングですが、自分で撮った写真がこれ。
それに対して、写真ACにアップされているセノーテの写真がこちら。
自分で撮った写真も十分にきれいとは思うものの、画質という点では劣ります。自分では絶景写真と思っていても、やはりプロには勝てません。
アップするのは自由ですが、絶景写真に関してはすでにプロ用の機材で撮ったと思われる写真が多数アップされているので、ここで勝負するのは避けるほうが無難です。
人物がモデルの写真はニーズは高いが本人の承諾が必要
人物がモデルとして使われている写真はニーズが高く、ダウンロードされる回数も多いようです。ネット上のサイトにも、こういうフリー写真を使用したケースが多く見られます(就活風景、オフィス風景、家族の団欒など)。
例えば、こういう写真。
ただし、当然ですがこういう写真はモデルとなった人物の承諾が必要になります。家族がいる人であれば、例えば子供をモデルにして写真を撮るということもできますが、しかし悪用されることに対しては十分に注意してください。個人的には、自分の家族をモデルにした写真をアップするのはあまりお勧めはしません。
モデルとして承諾してもらえるような人がいれば、こういう写真は狙い目です。ただ、一般的にこういうことが可能な人は少ないのではないかと思います。(だからこそライバルが少ないとも言えますが)
生き物の写真は人気が高いがライバルも多い
犬や猫などをペットとして飼っている人は、おそらく写真もたくさん撮っているはず。こういう写真も人気がありますが、デメリットはライバルが多すぎること。単に「かわいい」と思った写真をアップしても、たくさんの写真の中に埋もれてしまいます。
その中から自分の写真をダウンロードしてもらうためには、何か他の写真との差別化が必要です。私はペットは飼っていませんが、旅先で撮った以下の写真は少しだけダウンロードされました。
ブラックタンのチワワがうまく上目遣いになったところを撮ったもので、「上目遣いがかわいい」と思ってくれた人がダウンロードしてくれたと思います。
犬や猫ではなく、他の生き物であればまだライバルは少ないかもしれません。私が対馬で撮った対州馬の写真は何回かダウンロードされました。
生き物に関しては「かわいい」「躍動感」だけでは同じような写真が溢れているので、何か特徴的な写真になっている必要があります。
ダイビング中に撮ったウミウシの写真も数回ダウンロードされました。
ダイビングや登山など、一般の人があまり行けないような場所で生き物の写真を撮れる人はチャンスがあるといえます。
料理の写真はテクニックが必要
自分で作った料理や、外食の際の写真を撮りためている人もいると思います。こういう写真もニーズはありますが、生き物の写真と同様にライバルが多すぎるのがデメリットです。誰でも容易に撮れるので、同じような写真が溢れています。
料理の写真をアップロードする場合に留意すべきなのは以下の3点。
- 外食の場合、店名がわかってしまうものは NG
- 他の写真と差別化するためのテクニックが必要
- テーブル上の余計なものが写り込んでいないこと
例えば、私が札幌駅で撮ってきたラーメンの写真は丼に店名が入っているので NG。うまく撮れているとは思うんですけどね。後で小遣い稼ぎに使うことを考えて、丼の向きを逆にして撮っておけばよかった。
(注)店名が写ってしまっている写真についても、消すことでアップロードできます。詳しくはこのページの下のほうでリンクしている記事を参照。
他の写真との差別化については、例えば暖かい料理であれば湯気が写っていること、テーブル上の食器の配置、料理を撮る角度、色合いのコントラストを工夫することなどが挙げられます。
すでにアップロードされている料理の写真を研究して、自分なりの特色を出すことができるという自信が持てれば、このジャンルで攻めるのもありだと思います。
ペルソナを設定してニッチなニーズを満たす
もっともダウンロードされやすいのは、ニッチなニーズを満たすような写真です。そのためには、フリー写真を探している人のペルソナを考慮する必要があります。
ペルソナといっても、企業が新商品のマーケティングを行うときのように「年齢、仕事、家族構成、趣味」などを細かく設定する必要はなく、何となく「こういう職業や嗜好の人はこういう写真が欲しいはず」という程度で十分です。
例えば、意外とダウンロードされた写真がこちら。
街歩きの途中、快晴の空と日光を浴びたマンションの対比が面白かったので「これは不動産や建物関係のブログをやっている人にはニーズがあるのでは?」と思って写真を撮ってみました。どうやら予測が当たったようです。
(なお、言うまでもありませんが商業施設ではない建物の写真に関しては建物名が特定されないような配慮が必要です)
あと、数回ダウンロードされたのがこちら。橋梁マニアかもしれません。
波照間島のマンホールの写真も人気でした。マンホールマニアがいるんですね。
こちらは「鉄道一人旅」というニーズを想定してアップロードした写真。
ヨットハーバーの写真もわりと人気でした。
冬になるとダウンロード回数が増える写真がこちら。ニーズがあることは予想されるはずですが、意外と競合写真が少なかったようです。
この写真も数回ダウンロードされました。ただの道路標識なんですが、どこにニーズがあったんでしょうねえ。よくわかりません。
プロ用ではない機材で撮った写真をダウンロードしてもらうためには、ペルソナを設定してニッチなニーズを満たすのが一番効率がいいと考えています。
トレンドに乗る
何か大きな話題になるような出来事が起きたとき、それに関する写真を持っていればダウンロードが増えることがあります。
私の例でいうと、2015年にアルメニアが実効支配しているナゴルノ・カラバフ共和国を旅行してきましたが、その地域で2020年10月にアルメニアとアゼルバイジャンの大規模な戦闘が発生しました。
「もしかしたら報道機関などでニーズがあるかも」と思って国境で見た国旗やシューシという町の廃墟などをアップしたところ、わりと多くダウンロードされました。
紛争という出来事で金を稼ごうと考えるのもどうかという気はしましたが、何かトレンドが発生したときにそれに乗るという考え方もあります。
他に2020年の例でいえば、なんといってもコロナですね。登山中に山道で見つけた弘法大師の石像がマスクをしていたので、この写真をアップロードしたしたらダウンロードされました。
世の中で話題になった出来事に対してアンテナを張っておくと、稼げるチャンスが見つかるかもしれません。
まとめ
繰り返しますが、副業といえるレベルで稼ぐにはプロ用の機材を準備して大量にアップしないと難しいと思います。しかしながら、小遣い稼ぎ程度であれば誰でも簡単に始められます。
旅行好きの人は、旅先だけでなく普段からカメラ(もちろんスマートフォンでも可)を持ち歩いて「この構図にはニッチなニーズがないかな?」と考えるようにすると、ちょっとした副収入が得られるはず。このページを見て興味を持った人は、ぜひ今日から始めてみて下さい。
2023年5月、初めての換金を達成しました。おすすめジャンル、AIを活用した写真の修正等について解説しているので、こちらも読んでみて下さい。