富山ワーケーション中の観光2日目。もともと観光は前回のページで紹介した白川郷と飛騨大鍾乳洞だけの予定だったのですが、せっかくなので日曜日も面白そうなスポットをレンタカーで回ってみることにしました。
その1ヶ所目が、ここで紹介する立山博物館。正式には「富山県立山博物館」なんですが、「富山県立・山博物館」と思ってしまう人が多いようです。正しい区切りは「富山県・立山博物館」なので、県の施設ではありません。
ここは敷地内に「まんだら遊苑」というエリアがあり、ちょっとしたB級スポット的な雰囲気ということでマニアにはそれなりに知られています。
では、駐車場に車を停め、まんだら遊苑へ。

以下、それぞれのエリアに分けて紹介します。
まんだら遊苑
最初はメインといえるまんだら遊苑。入口にチケット売り場があり、まんだら遊苑の他に遙望館という施設と少し離れたところにある展示館の3ヶ所に入れるセット券の値段が650円。もちろんセット券を購入します。

まんだら遊苑に入ると、最初にあるのがこちらの建物。

いきなり、まんだら遊苑の目玉といえる地獄めぐりです。個人的に台湾やタイの寺院で地獄風景を見るのが好きなので、今回もっとも楽しみにしていました。
この地獄、入口がかなり低く、しゃがんで入らないといけない形状になっています。ちょっと面白い趣向。

身をかがめて建物内に入ると、なかなかいい感じの薄暗い雰囲気。

地獄百景では、いくつかの地獄風景が作られています。この建物は正式には「閻魔堂・音触鬼」だそうで、名前の通り大音響が響き渡るところがかなりの迫力。

地獄内に梵鐘があるんですね。この風景は初めて見たような気がします。

ただ、音響は迫力があるんですが、地獄自体はかなり小さい。地獄百景から先は狭い通路が続くだけ。

歩いていると、もう外が見えてきました。

あっという間に外へ。できれば徳島県牟岐の正観寺みたいに本格的な地獄風景を作ってほしかったものですが、贅沢は言わないことにします。音響は迫力があるので満足。
閻魔堂を出ると、最初に見えるのが「餓鬼の針山」。つまり、ここも地獄風景の続き。

こちらは「地唸鬼」。井戸みたいな縦穴に向かって声を発すると、それが地界から鬼の声となって返ってくるという趣向。

この細長い通路は「精霊橋」。八寒地獄のイメージだそうです。

高所恐怖症の人は、ここからの眺めだけで怖くなるものなんでしょうか。

では、橋の先まで行ってみることにします。

橋の先端には「現世復帰への救済の鐘」がありました。

私は高いところはわりと平気な人間なんですが、こういうアングルは一般的には怖いと思うものなんでしょうか。

鐘を鳴らして、元の方向へ戻ることにします。

橋の上から地上に戻り、こちらの「水窟鬼」へ。地獄の蓋が5つ並んでいて、それぞれ地獄内の匂いと音が伝わってくるそうです。

5つとも、蓋を開けて中を覗き込んでみました。どれも真っ暗なのでよく見えず、匂いだけは伝わってきます。感度を上げて写真を撮ると、奥はこうなっていました。

このまんだら遊苑は「地界」「陽の道」「天界」「闇の道」の4つのエリアに分かれていて、ここまでが地界。この太鼓橋から先が陽の道になります。

陽の道は立山の登山道を模したエリアだそうで、地界とは一転してのどかな雰囲気。

木立の中の遊歩道を歩いて先へ進みます。

水の音を聞きながら、次の天界へ。こちらが天界の中心にある須弥山のモニュメント。

須弥山を一回りし、石段を下りると「天界窟」という7つの展示室が作られていました。それぞれ中に入ってみます。

展示室には、7人のアーティストによってイメージされた天界が表現されていました。それぞれ個性があって面白く、おそらくこちらは繭をイメージした風景(多分)。

ただ、こういう卵型の物体が並んでいるのを見ると、どうしてもエイリアンの卵を連想してしまうんですよね。フェイスハガーが飛び出してきそう。
という不謹慎な感想はここまでにして、見上げるとこんな感じ。

こちらの部屋は海外のアーティストの作品。曲がりくねった鉄棒が天界のイメージらしいんですが、正直言ってよくわかりません。

こちらは円環の中に入って天界を体感するんでしょうかね。

いろんなアーティストの天界を体験した後、続いて奏楽洞の中へ。

8種類の「天の楽器」が用意されているスペースだそうで、それぞれ鳴らしてきました。

ただ、この建物は奏楽洞から先のエリアのほうが楽しめました。まるで宇宙船の内部のような通路を歩いて先へ進みます。

この大きな卵型の施設は「天卵宮」。

ここから天卵宮の中に入ることができます。まるでSF映画に出てきそうなワクワク感。

中はこんな感じで、人間が横になれるスペースがあります。

では、ここでしばらく瞑想しながら天界を体感してみます。

上を眺めていると、ゆったりした音楽とともに空間が赤や青や紫など変化していきます。ヒーリング施設みたいな感じで、落ち着いた気持ちになって眠ってしまいそうに。

あまり長くいるのもどうかと思ったので10分ほどで出ましたが、もう少し雰囲気を楽しみたい感じでした。この天卵宮はおすすめのスポット。
名残惜しいですが、再び宇宙船の内部みたいな通路を歩いて先へ。

次に現れたのは、アスレチック施設みたいな空間。先ほど見た奏楽洞の上の階になります。

この網の上を歩いてみましたが、足の裏がちょっと痛い。

壁沿いに並んでいる潜望鏡みたいな円筒は、覗き穴から見てみると万華鏡のような風景が広がっていました。

ぞれぞれの円筒ごとに内部の景色が異なっていて面白い。この眺めは、なんだか人間の神経組織みたい。

巨大万華鏡を楽しんだ後、最後に「闇の道」へ。ここが入口。

闇の道というだけあって、トンネル内はほぼ真っ暗。手探りで先へ進んでいきます。

ところどころ、赤や青に光っている部分もありました。

闇の道は意外と長く、ようやく外へ。

外に出て振り返ると、曲がりくねったトンネルを歩いてきたことがわかります。長く感じたのも納得。

これでまんだら遊苑を一通り見たので、歩いて駐車場へ。途中の柵の向こうではニホンカモシカが飼育されているようでしたが、この時間は小屋の中で休んでいるのか見当たらず。

最後に、合掌造りの建物がありました。2日前に白川郷で見たばかりですが、ちょっと懐かしい。

以上でまんだら遊苑の紹介は終わり。なかなか面白いスポットでした。閻魔堂の地獄風景の他、天卵宮のヒーリング体験は特に楽しめます。B級スポット的な魅力もあるし、富山に滞在する機会があれば訪れてみてほしい場所です。
展示館
続いて、少し離れたところにある展示館へ車で移動。

内容は立山の自然や歴史、立山信仰の修験者などに関するもので、まんだら遊苑とは違っていたってまじめな展示品が並んでいます。なかなか見応えがあったのですが、写真撮影は禁止なのでここの写真はありません。
展示館の代わりに、その隣にあった教算坊という建物を紹介。

江戸時代後期に建築された宿坊だそうで、苔むした庭園と日本家屋の風景がきれいです。

建物の中にも入れます。畳の間を見学。

かつては修験者の人たちも宿泊していたのか、立山信仰の図も飾られていました。

建物の中からの庭園の眺め。

外に出て、庭園を散策。この日は、なぜかメイド服を着た人がコスプレ撮影をやっていました。カメラマンが大きなレフ版を使って光を当てながら撮影していましたが、かなりの場違い感。

いったい、どういう撮影だったんでしょうね。さすがにその人たちを狙って写真を撮ることはできませんでしたが、今でも気になっています。
遙望館
まんだら遊苑の駐車場に戻り、最後に遙望館へ。ここはシアタールームになっていて、上映時間が決まっているため先に展示館へ行ってから戻ってきました。

近くに「布橋」という赤い橋があり、あの世とこの世をつなぐ橋とされているそうです。ちょうど団体客が来たところで、その人たちの後ろについて現世から来世へ渡ってみることにします。

橋の向こうにあの世(墓地)があり、さらに立山連峰が見えるという構図がいいですね。

そろそろ上映時間なので、遙望館の中へ。

シアタールームは畳敷きのスペースになっていました。靴を脱いで畳に上がり、上映を待ちます。

映像の上映時間は約40分。内容は「新立山曼荼羅絵図」と「立山1990」の2本立て。
新立山曼荼羅絵図は立山信仰がテーマで、地獄風景などもリアルに表現されていて予想以上の作品でした。山崎貴氏が制作に関わっているそうで、なかなかのクオリティ。ちなみにナレーションは岸田今日子。
もちろん上映中の写真は撮れませんので、見たい人は直接訪れて下さい。
立山1990は立山の自然がテーマ。上映が終わると、スクリーンが上に移動して立山連峰が見えてくるという凝った趣向。

シアタールームを出て、ベンチで少し休憩してから外へ。団体客はこれからまんだら遊苑へ向かうらしく、そちらへ歩いていきました。

こちらは周辺をもう少し散策。林の中の石段がいい感じです。

近くに閻魔堂という寺院があるようなので、そこまで歩いてみました。

閻魔堂に参拝。まんだら遊苑の中にも閻魔堂がありましたが、こちらは普通の寺院なので地獄風景はありません。

地獄はありませんが、正面に閻魔大王が祀られていました。怒られないよう、丁寧に参拝。

閻魔堂を出て、布橋の方へ戻ります。クマ出没注意の案内書きがありました。

この日は2025年10月19日。後で調べたところ、熊の目撃情報により10月25日から翌年1月9日まで遙望館は閉館していたそうです。ぎりぎりで入れていたことになるわけですが、熊に出会わなかったのも幸運だったかもしれません。
これで「富山県・立山博物館」の訪問は終わり。B級スポット的な雰囲気もあり、楽しめる施設でした。
まんだら遊苑の地獄風景が目的で訪れた場所ですが、天卵宮のヒーリング体験に出会えたのは予想外の驚き。このページを見て興味を持った人は、ぜひ癒しの雰囲気を味わってみて下さい。
公式サイトはこちら。
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