新郷村にあるキリストの里伝承館(キリストの墓)を出発して、続いて十和田湖方面へ。十和田湖と奥入瀬も2000年5月に訪れたことがあり、キリストの墓と同様、こちらも24年ぶりの再訪。
前回の訪問記はこちら。
B級スポットでも珍寺でもなく一般的な有名観光地ですが、こういう場所の景色を見るのもいいものです。
十和田湖
新郷村から国道454号線で十和田湖方面へ。十和田湖は青森県と秋田県の県境にあり、個人的に日本の都道府県の中で唯一未踏の地だったのが秋田県でした。24年前はあえて湖畔の秋田県側には入らず、いつか都道府県を完全制覇するときのために残しておいた場所です。
というわけで、当初は十和田湖に着いたら湖畔の遊歩道を歩いて県境を見つけ、全都道府県制覇の儀式みたいなことを行おうと考えていたんですが…
しかし、454号線を走っているときにレンタカーのカーナビから「秋田県に入りました」と聞こえてきてびっくり。調べてみたら、十和田湖の手前で少しだけ秋田県に入っていたんですね。なんだか拍子抜け。
あっさり秋田県を通ってしまったので、考えを変えて発荷峠第一展望休憩所へ直行。おそらく、十和田湖畔で一番有名な展望所のはず。

ここは秋田県側になり、駐車場も広くトイレ等も整備されているので観光客が多く歩いていました。ここからの十和田湖の眺め。

きれいな景色をしばらく眺めた後、わりと近くにある笹森展望所へ行ってみましたが、熊が出没しているということで立入禁止になっていて駐車場も閉鎖されていたのでUターン。なお、この訪問(2024年9月)の数ヶ月後に閉鎖は解除されているようです。
湖畔に戻り、駐車場に車を停めて遊歩道へ。湖に突き出した中山半島からの湖面の眺め。

やや逆光気味だったものの、きれいな景色を楽しめました。

湖畔のビーチ。ただ、水温が低いので遊泳は禁止のはず。

湖水に触りながら散策するだけでも楽しめます。

十和田湖は二重カルデラ湖で、最大水深は327m。なので、周囲はすべて外輪山に囲まれています。

湖畔に立つ「乙女の像」。高村光太郎によるブロンズ像で、昭和28年建造だそうです。

外国人が日本を旅行する際、公園などに裸婦像が堂々と建っていることに驚くと聞いたことがあります。たしかに、よく考えると不思議な光景。

家族連れも多く歩いている観光地だというのに、日本は不思議な国です。

こういうのに厳しいイスラム圏などでは、十和田湖を紹介する際にモザイクが入ったりするんでしょうかね。
遊歩道を先端まで歩いた後、引き返して遊覧船乗り場へ。24年前は奥入瀬から子ノ口へ移動し、そこからこの場所まで遊覧船に乗ったので、船を見ると懐かしい。

ただ、今回は遊覧船に乗る予定はないので、船を眺めるだけ。

その後、湖畔を歩いていると県境がありました。

この川が青森県と秋田県の境界のようです。

橋を渡って秋田県側へ。本当はここで「ついに全都道府県を制覇!」とやりたかったんですが、すでに秋田県を通っていたため控えめに感動。

秋田県側の遊歩道からの眺め。地面が緑に覆われているところがきれい。

湖に沿っている国道103号線には、秋田県の入口を示す道路標識がありました。

この下を歩き、改めてすべての都道府県を訪れたことを実感。

ただし、秋田県に入ったといっても少しだけなので、次は本格的に旅行してみたいものです。特に田沢湖と乳頭温泉に興味があり、雪に埋もれた真冬の乳頭温泉でワーケーションを行うのが次の目標。
十和田湖畔をしばらく散策した後、次の目的地の奥入瀬へ。
奥入瀬渓流
十和田湖畔に沿ってしばらく走り、途中で国道102号線に入って奥入瀬方面へ。24年前は奥入瀬渓流館がある焼山(やけやま)から十和田湖へ移動したので、今回は逆方向に奥入瀬を見ることになります。
このルートの場合、奥入瀬渓流で最初の見どころとなるのが銚子大滝。24年前は小雨だったため焼山から銚子大滝までバスに乗り、ここから十和田湖まで歩いています。
道路脇の駐車スペースにレンタカーを停め、歩いて滝の近くへ。

水量と音が、なかなかの迫力。そして、滝の飛沫の影響で寒い。

この後、銚子大滝の周辺を少し散策。

さすが有名観光地だけあって、どこを見てもきれいです。

樹木の感じもいいですねえ。

車に戻り、先へ進みます。途中、阿修羅の流れなどの名所があるものの、おそらくは地形上の問題のため駐車スペースはありません。下流の石ヶ戸休憩所でようやく車を停めることができ、ここから阿修羅の流れまで歩いて戻ることにしました。

下の写真などは、奥入瀬渓流の写真などでよく見るような風景という感じ。

白く泡立っている流れもあれば、わりと静かな流れもあります。

倒木もいいアクセント。

石ヶ戸休憩所から1.6km歩いて、阿修羅の流れに到着。24年前はバスの中から眺めただけだったので、近くで見るのは初めて。

名前からわかる通り、この辺りはかなり激しい流れになっています。

かなりの迫力ですが、おそらく写真では伝わらないはず。これは直接訪れてもらうしかありません。

ありきたりな言い方をすると、マイナスイオンによるリラクゼーション効果が気持ちいいですねえ。

阿修羅の流れのところで引き返し、石ヶ戸休憩所へ。先ほどの激しい流れとは一転して、こういう静かなところもあります。森林浴みたいな感じ。

石ヶ戸休憩所に戻り、土産物店で和菓子と飲み物を買って少し休憩。それから車に戻って八戸へ。レンタカーを返却し、これでこの日の観光は終了。
十和田湖と奥入瀬はどちらも有名観光地なので、キリストの墓とは違って知らない人はいないはず。B級スポットもいいんですが、こういうベタな観光地も行ってみれば十分に楽しめます。キリストの墓に興味がある人は、ぜひセットで訪問してみることをおすすめします。
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