アイルランド旅行記(1998年7月)

旅行の動機

「なんでイギリスではなくアイルランドへ行くのか」「アイルランドには何があるのか」と、旅行前はほとんどの人から言われた。旅行先にアイルランドを選んだのは、ケルト文学やケルト音楽に興味があり、ケルトといえばアイルランドというのが理由だが、ガイドブックやアイルランド旅行記のホームページを見ているうちにアイルランドという国にかなり興味を感じてきた。いまは「都会派の人間には向かないかもしれないが、地方の素朴な町並みや景色が好きな人はおそらく気に入る国」と言うことにしている。

旅行前の準備

アイルランド旅行についての情報は、ガイドブックとインターネットのホームページで入手した。

アイルランド旅行のガイドブックは、おそらく「地球の歩き方」が唯一のものだろう。地図や営業時間の間違いなど多少問題もあるが、ほとんど旅行客が行かないようなマイナーな町まで紹介されていて、かなり貴重な情報源だと思う。この本を読んで、アイルランドには B&B がたくさんあり、当日現地で宿泊先を探しても大丈夫ということがわかった。

その他にアイルランド関係の本(アイルランド紀行、B&B 紀行等)がいくつか出ているが、特に読まなかった。単に時間がなかっただけで、読んでいれば結構参考になったと思う。

ただ、アイルランドに関係する写真集として写真家サイモン・マースデンの「幽霊城」が面白いので紹介しておく(トレヴィル、ISBN4-8457-1060-9)。アイルランド、イギリス、ドイツ、ルーマニア等にある廃墟になった城の写真集で、粒子の粗いモノクロ写真とその建物にまつわる因縁話や幽霊談が紹介されている。廃墟好きの人には一読をお勧めする。

アイルランド旅行記のホームページはいくつかあり、かなり参考にさせてもらった。情報を提供していただいたホームページ作者の皆さんに感謝する。このホームページが、これからアイルランドを旅行する人の役に立てば嬉しい。

次は休暇と航空券の確保。できれば2週間の休暇をとってアイルランドを1周したいが、現実にはなかなか難しい。そこで、月曜から金曜まで休みをとり、前後の土日を含めて9日間の旅行にした。

航空券については、個人旅行の場合は自分で手配することになる。日本からアイルランドへは直行便がないので、途中で乗り換える必要がある。路線や価格の情報はインターネットで入手し、チケットは福岡の H.I.S. で入手した。

福岡発ロンドン行きの場合、マレーシア航空クアラルンプール経由が最も安いが、南回りのため当然所要時間は長くなる。2週間の旅行ならこれを選ぶのだが、今回は9日間のため、2番目に安い大韓航空ソウル経由にした。価格は往復で12万2200円。

当初はロンドンで乗り換えてダブリンまで飛行機で行く予定だったが、ここで1つ問題が起きた。大韓航空の場合、ロンドン到着は夕方5時頃であり、それから乗り換えるとダブリン到着は夜7時以降になる。夜になってから宿泊先を探すのは自信がないので、往きは夜行のフェリーを使うことにし、帰りだけ飛行機にした。ブリティッシュミッドランド航空で価格は1万4千円。

以上が旅行前に入手したチケットで、合計金額は13万6200円だった。

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