青森県にキリストの墓があるらしいというのは知っていたのだが、とり・みきの「くだんのアレ」(「事件の地平線」所収)を読んで、初めて背景や場所を知った。
内容を知ると行きたくなったのだが、なにぶんにも青森は遠い。それに、青森には恐山というスポットもあるので3連休程度の休みではとても時間が足りない。そこで、前年のうちからGWの5連休中に行くことを考えていた。
福岡~青森間には週4便だけ直行便があり、うまい具合に5連休の最初と最後が運行日だった。航空料金は福岡~青森往復で67,500円。季節によったらヨーロッパまで往復できる値段。
福岡空港から日本エアシステム911便(MD81型機)で青森へ。飛行機にはボーディングブリッジではなくタラップから乗ったのだが、通常の側面だけでなく下の写真のように後方の入り口(非常口?)からも乗ることができた。ここから飛行機に乗ったのは初めて。
やはり、飛行機は(プロペラ機は別として)こういう細長い機体のほうが格好いいと思う。ボーイングのジャンボ機は、旅客機というよりも「輸送機」という感じがして好きになれない。
午後2時前、青森空港に到着した。青森県は初めて訪れたが、天候はあまり良くなく、少し雨が降っていた。(これで残る未踏の地は秋田、岩手、高知、愛媛の4県となった)
青森空港からバスで青森市内へ。この日は青森市近郊の「三内丸山遺跡」に行き、青森市内泊。以降、青森県内の各所を回った。訪れた主な場所をそれぞれ紹介する。
三内丸山遺跡
青森駅からバスで30分ほどのところにある。考古学には詳しくないから知らなかったが、ここは国内最大級の縄文遺跡ということだった。
屋外には竪穴式住居や高床式倉庫や櫓が再現されている。ときどきテレビでも紹介されるから見たことがあるという人も多いと思うが、この櫓は6本の大きな柱の跡から復元したもの。上部の形は不明で諸説あるらしく、つまりこの復元状態は間違いかもしれない。
この遺跡は広いので、わりと長い時間歩き回ったのだが曇り空で少し寒かった。
付属施設には展示室があり、火を起こす装置やら縄文時代の服やらを触ることができて面白い。また、一心不乱に土器を復元している風景も見学できる。ジグソーパズルのようで面白そう。