国内旅行編(福井 / 東尋坊)

石川旅行最終日。小松から大阪へ戻る途中、時間があったので福井県の東尋坊に寄ってみた。

東尋坊については、かなり有名な場所なので知っている人も多いだろう。ここは「世界三大奇勝のひとつ」と主張しているが(あとの2つは韓国の金剛山とノルウェー西海岸らしい)、いったい誰が決めたのか疑問。ノルウェーでも「世界三大奇勝」などと言っているのだろうか。

さらに「世界三大奇勝」で検索してみたら「阿波の土柱」や「鬼押し出し」や「イタリアのベスビオ火山」がヒットしたりして、もう何がなんだかわからない。


JR芦原温泉駅からバスに乗り、終点の東尋坊で下車。土産物店や露店が並ぶ狭い通りをしばらく歩き、やがて海辺に到着した。ここが東尋坊になる。天気がいいので観光客はかなり多い。

このような地形は、柱状の岩が林立してるように見えることから「柱状節理」というらしい。かなり広い範囲にわたっているので30分ほど散策してみた。特に立ち入り禁止の区域はなく、自由に歩き回ることができるのは嬉しい。

こういう高い場所に来ると、足下を見下ろした写真を撮りたくなる。海面までの高さは20メートルくらい。

東尋坊を散策した感想を一言で言うと「アイルランドのデューン・エンガスに比べるとたいしたことはないな」だった。やはり、海面からの高さ、崖の切り立ち方、下に見える海面の荒々しさなどを考えるとデューン・エンガスの方がはるかに迫力がある。東尋坊を訪れて物足りなさを感じた人は、アイルランドを訪れてみてほしい。

デューン・エンガスについては、当サイトのアイルランド旅行記のページを参照。


再びバスで芦原温泉駅に戻り、特急列車で大阪へ。今回乗った雷鳥34号は懐かしいボンネット型車両だった。九州地区ではもう見かけないが、このあたりではまだ現役で走っていた。

座席の間隔が狭く、乗り心地はさすがに「サンダーバード」より劣るが、鉄道ファンとしては嬉しかった。夕方6時ごろ、大阪駅に到着。伊丹空港へ移動し、福岡へ帰った。

(2002.5.6)


<2002年 / 石川、福井旅行記のインデックスページ>