トルコ旅行記(イスタンブール / グランドバザール)

朝、目が覚めるとバスはちょうどボスポラス海峡大橋を渡っているところだった。周囲がかなり明るくなった午前6時半ごろ、イスタンブール市街にある長距離バスターミナルに到着。予想以上に大きなターミナルで、地下鉄が通っているためかなり便利な場所にある。

ここで地下鉄に乗り換えて、アクサライ駅へ。ここはトルコ到着初日に宿泊したホテルがある一帯となる。

アクサライでトラムに乗り換え、エミノニュ駅で下車。ガラタ橋を渡ってテュネルに乗り、テュネル広場駅の前からトラムに乗って新市街のタクシム広場へ。この新市街トラムは、旧市街と違ってかなりレトロな感じの車両が走っている。

翌日の朝、バスで空港へ行くことになるので、この日は空港行きのバスが発着するタクシム広場周辺のホテルに宿泊することにしていた。ガイドブックに載っていた “HOTEL GEZI” というホテルへ行き、空きがあったのでここに泊まることにした。宿泊料金は35ドル。

上の写真はホテルから眺めたタクシム広場周辺の夜景。

ハイダルパシャ駅

この日は、ハイダルパシャ、シルケジの両駅を訪れた後、グランドバザールで土産品をまとめて買い込むことにしていた。まずはガラタ橋のたもとにあるカラキョイ港からフェリーに乗り、ハイダルパシャ駅へ。

ここは4日前にデニズリ行きの夜行列車に乗った場所だが、そのときは時間がなくて駅構内をよく見ることができなかったので、こうして再び訪れてみた。また4日前はハレム港行きのフェリーに乗ったのだが、調べてみるとハイダルパシャの駅前に着くフェリーがあったので、今回はそれに乗ってみた。約20分でハイダルパシャ駅のすぐ前に到着。運賃は85万リラ。

下の写真はフェリーから見たハイダルパシャ駅。見ての通り、かなり立派な駅舎になっている。

ここは首都のアンカラなどトルコ内陸部へ向かう列車が発着する駅。昼間は運行本数が少なく、駅構内も閑散としていて、発着する列車を見ることはできなかった。

シルケジ駅

再びフェリーに乗ってヨーロッパサイドに戻り、ガラタ橋の近くにあるシルケジ駅へ。ギリシャやブルガリアなど、ヨーロッパ方面への列車が発着する駅になっている。かつてはオリエント急行の終着駅として有名だったが、現在はオリエント急行は運行されていない。

アガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」は、小説のほうは読んだことがある。たしかイスタンブールに到着する前に話が終わるため、小説にはこの駅は出てこなかったはず。映画のほうではどうなのか、見たことがないのでわからない。

こちらはハイダルパシャ駅と比べて発着する列車数が多く、平日の昼間ということもあって乗客はそれほど多くはなかったものの、列車の到着シーンを見ることができた。

グランドバザール

続いて訪れたのがグランドバザール。帰国後に周囲に配る土産物については、いつも旅行最終日にまとめて買うことにしている。土産といっても絨毯など高価なものを買う気はなく、主にトルコ名物のアップルティーを買うことにしていた。

グランドバザールは、天蓋に覆われた広い敷地内に4000以上とも言われる小さな店がひしめいているエリア。細い路地が入り組んでいて迷宮のようになっており、歩いているうちに現在位置はすっかりわからなくなってしまう。バザール内にあったカフェで休憩したりしながら、3時間ほど歩き回ってみた。写真は撮らなかったので、雰囲気については以下のサイトを参照してほしい。

ここでは、貴金属や絨毯などの高価なものからキーホルダーや菓子類などの安価なものまで、様々なものが売られている。そして、どの店にも価格表示はなく値段はすべて交渉で決まる。この値段交渉というのは、楽しめる人はいいが、そうでない人は疲れる。私が買ったのはアップルティー、”Turkish Delight” という菓子、キーホルダーなど安いものばかりだが、それでも結構疲れた。

グランドバザールの後は、ガラタ橋周辺を夕方まで散策した後、新市街のタクシム広場へ。新市街のトラムが通っている通りも、両側に店がたくさん並んでいて歩いているとなかなかおもしろい。結構遅くまで散策した後、ホテルに戻った。


翌日、タクシム広場からバスに乗り、空港へ。途中、バスの中から何枚か写真を撮ることができた。下の写真はタクシム広場の風景。

午前11時ごろ、アタチュルク国際空港に到着。実は今回の旅行ではリコンファームのことをすっかり忘れていて、前日の夜に思い出したときは少し不安になったのだが、まったく問題なく搭乗手続きを済ませることができた。無事にトルコを出国し、しばらく免税店を見た後、12時半のシンガポール航空機でシンガポールへ向かった。