国内旅行編(北海道秘宝館)

(注)2010年3月で、北海道秘宝館は閉館になりました。

千歳空港でレンタカーを借り、札幌方面へ向かう。あまり時間に余裕がないので、千歳インターから高速道路を利用した。

この日の最初の目的地、北海道秘宝館は札幌市内の定山渓という温泉街にある。市内といってもかなり郊外で、中心部からは26キロほど離れている。

北広島インターで降り、札幌ドーム前を通過して定山渓方面へ。やや渋滞していた札幌市外を抜け、やがて定山渓に到着した。秘宝館は定山渓の入り口にあった。


秘宝館の横に大きな観音像がある。これが、佐賀県の嬉野武雄観光秘宝館にある観音像の姉、御涙観音になる。嬉野の秘宝館を訪れたとき、いつか必ず姉を見に行きたいと思ったのだが、ようやくそれを実現することができた。この観音像はその名の通り「涙を流す」という噂があるそうだが、このときは涙の跡らしきものは見つからなかった。

入口には象のオブジェがある。ここで入場料1,200円を払い、館内へ。館内は写真撮影禁止なので、内部の写真はない。以下、文章のみで説明する。このとき館内にいた客は私1人だった。

館内に入ると、人を感知して案内テープが流れてくる。最初は日本各地の性神や道祖神など。いろいろな形状のものがあるが、この中では「裸形弁財天」が面白かった。まあ、このあたりは秘宝館の定番ともいえる。

続いてアミューズメント施設が並んでいる一画へ。まずはベリーダンサー人形を見物するコーナー。観客用の椅子に男性用と女性用があり、座るとブルブルと振動するようになっている。もちろん、男性用と女性用では振動する位置と感じが微妙に違う。

このコーナーの後ろにあるのが1メートルほどの「バイブレーター男根」。「御自由にお乗りください」とあり、またがるとこちらもブルブルと振動が伝わるというもの。これは馬鹿馬鹿しくて面白いと思った。自宅に1台欲しいような気もする。

続いて男根形をした「へのこ大砲」。岩の上に女性の人形が座っていて、へのこ大砲から水を発射して人形に当て、人形が後ろに倒れることで観音様が見えるという仕組み。しかしながら、このときは大砲が故障していて水を発射することができなかった。それに、人形も後ろに傾いていて、すでに観音様が見える状態になっている。これ、やってみたかったなあ。残念。

その次はマリリン・モンローのスカートをめくるアトラクション(ハンドルを回して風を起こす)やフレンチボンボンという射的など。フレンチボンボンはコルク玉が台の上にたくさん置いてあり、自由に使っていいようになっていた。というわけで10発ほど撃ってみたが、的に当たっても何も起きなかった。こちらも故障中らしい。ちょっと故障中が多すぎ。メンテナンスに関しては嬉野秘宝館を見習ってほしい。

続いて動物の剥製(もちろん交尾した状態)がたくさん並んでいる部屋を通り、最後はテレビの前にパイプ椅子がいくつか置かれているビデオ上映コーナー(古そうなAVが流れていた)へ。少しビデオを見た後、土産物コーナーで買い物。いくつか秘宝館グッズがあったので「不二ラックス製」(決してラテックスではない)と書かれた「金堂無御守り」と、女体の形をしたゴルフティーを10本買った。


館内はそれほど広くはなく、嬉野秘宝館ほど金のかかった設備もなかったが、こういう場所は好きなのでなかなか楽しめた。もっとメンテナンスをちゃんとやってほしい気もするが、しかしまあ北海道唯一の秘宝館として長く存在し続けてほしいものだ。

この後、定山渓周辺を歩いてみたい気もしたが、時間がないので諦めた。続いて、この日の次の目的地、岩見沢競馬場へ向かった。

(2003.9.20)