国内旅行編(北海道 / 摩周湖、屈斜路湖)

釧路湿原を離れ、国道391号線を北上して摩周湖方面へ。摩周湖には展望台が3ヶ所あり、その中の裏摩周展望台へ行くことにしていた。

裏摩周展望台へ向かう途中 多和平展望台 という案内表示があったので立ち寄ってみた。ガイドブックにも載っていないような場所だったが、ここはよかった。広大な丘陵地帯にある展望台で、360°の地平線を眺めることができる。

旅行後にインターネットで調べたところ「日本一広い牧場」ということだった。

摩周湖

摩周湖には第一展望台、第三展望台、裏摩周展望台の3ヶ所の展望台があり、そのうちの裏摩周展望台は交通アクセスが不便なこともあってそれほど観光客が多くない。雰囲気としては3つの展望台の中で一番いいのではないかと思う。

摩周湖は「霧の摩周湖」という言葉があるくらい霧に覆われる日が多いらしいが、この日は霧はなく湖面を見渡すことができた。こういう日は珍しいらしく、かなり運がよかったといえるかもしれない。もっとも、摩周湖には「湖面を見ると婚期が遅れる」という言い伝えもあるという。(ただ、これは霧で湖面が見えないとき、団体旅行客をがっかりさせないようにバスガイドが言い出した話という噂もあるが)

上の写真は摩周湖の全景。環境保護のため、湖面に近づくことは禁止されている。周囲は険しい斜面になっているが、かつてアイヌの人たちが湖面に下りていた道がどこかに残されているという話も聞いた。

神の子池

裏摩周展望台からさらに北上し、途中からオフロードに入ってしばらく進むと神の子池がある。ここは摩周湖の水が伏流水となって湧き出している場所で、ガイドブックには少し載っているもののバスが立ち入れないような場所にあることもあって観光客はほとんどいない。

水はきれいに澄んでいて、沈木がはっきり見える。水温は手が切れそうなほど冷たい。

人が少なかったので、かなりゆっくりと周囲を散策することができた。摩周湖を観光する際には、ぜひ訪れてほしいスポットといえる。

屈斜路湖

続いて屈斜路湖へ。湖畔に沿って車を走らせていると「砂湯」という看板と広い駐車場が現れたので、この付近を散策することにした。湖畔のどこかに必ずあるだろうと思っていたが、やっぱりあったクッシー像。

「砂湯」というのは砂浜を少し掘ると温泉が湧き出す場所ということで、観光客があちこちシャベルで掘って足を浸している。裸で歩き回っている小さな子供たちも多く、その中をカメラを持って歩くのが少々危険な感じだったので、ここでは写真は撮っていない。

砂湯を後にして、次に和琴半島へ。屈斜路湖に突き出している小さな半島で、露天風呂と遊歩道が整備されている。露天風呂(混浴)にはおじさんたちが数人入っていたが、ここは位置によってはほとんど丸見えになるので、入るにはちょっと勇気がいるかもしれない。

下の写真は遊歩道から見た屈斜路湖。

遊歩道は半島をぐるりと一周している。その遊歩道の途中に、見事にシンメトリーの景色が見られる場所があった。ちょっと感動。

半島を一回りした後、屈斜路湖を離れ、摩周第三展望台に寄ってから釧路市街へ戻った。(摩周第一展望台は駐車場が有料だったので寄らなかった)


ところで、屈斜路湖畔の土産物店で面白いものをいくつか見つけたので土産に買ってみた。まずはおっぱいプリン。

いいですねえ、これ。後日、知人の女性に土産として渡したところ、しばらく笑いが止まらないくらいウケていました。このケースを再利用してプリンやゼリーを作ったり、あるいはこれで氷を作ってカクテルなどに入れてもいいかもしれない。

続いておっぱいボール。

べつに北海道土産ではなく全国どこにでもありそうなものだが、面白かったので衝動買いしてしまった。店のおばさんが「ひとつでいいの?」と言いながら袋に包んでくれたが、話を聞いてみるとなかなかのヒット商品で、この店でもかなり売れたらしい。物好きな人が多いものだ。

ちなみにこのボール、かなりぶよぶよしていて反発力がほとんどないため、ボール遊び等には向かない。どう使うかは人それぞれ。


翌日、釧路駅から特急スーパーおおぞら4号で千歳方面へ。石勝線には1日1往復(それも平日のみ)しか列車が停車しないため「日本一の秘境駅」として鉄道ファンに有名な楓駅がある。特急列車で通過する際、少しだけ駅を眺めることができた。(なお、楓駅は2004年3月に廃止になった)

新千歳駅で乗り換えて千歳空港へ行き、午後1時15分のANA710便で名古屋へ。名古屋で乗り継いで福岡へ帰った。

(2003.9.22~23)


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