カンボジア旅行記(プノン・バケン)

アンコールワットの近くにプノン・バケン(バケン山)という小さな山があり、頂上には寺院の遺跡がある。

ここはジャングルに沈む夕陽を眺めるスポットとして有名で、夕方になると観光客が大勢集まってくる。実際は観光客が多すぎて静かに夕陽を眺めるような雰囲気はないのだが、せっかくなので訪れてみた。


登山道の入口でジェイム君と別れ、山頂へ向かう。登山道は下の写真のような感じで、勾配が急なので結構きつい。

登山道を上りきると寺院の遺跡が見える。そして、アンコールワット同様、ここにもほとんど垂直の階段がある。それにしても一体なんでこんな壁みたいな階段を作るんでしょうね。

頂上に着くと、すでに周囲は観光客でいっぱいになっていた。半分以上が日本人観光客だが、オレンジ色の衣を着た僧侶の姿も多く見られた。

ここからはほぼ 360°にわたって地平線を眺めることができ、景色はなかなかのもの。遠くにアンコールワットの尖塔も見える。日没まで周囲を眺めながら散策。

ここにこれだけ多くの観光客が集まっているのは、もちろん日没を見るため。その肝心の日没なのだが、上の写真を見ればわかるように、この日は地平線近くに雲があって結局日没を見ることはできなかった。ちょっと残念だったが、しかしまあ、ここからの景色を楽しめただけでもこの山へ登った価値はあったといえる。

寺院遺跡を後にして、登山道へ。プノン・バケン登山道は日没とは反対側、山の東側の斜面にある。しかも、上のほうの写真を見ればわかる通り街灯などの照明設備はまったくない。つまり日没を見て帰ろうとする頃、この道は急速に暗くなっていくことになる。急勾配の凸凹道で、しかも足元がよく見えないものだから、このときはパニックになっている観光客も多く見られた。(私はなんとか無事に下りることができましたが)

薄暗い中、ジェイム君と合流してシェムリアップ市街へ戻った。


いったんホテルへ戻り、ジェイム君がレストランを紹介してくれるということなので再びバイクタクシーで外出。到着したところは、ステージで民族舞踊を見ることができる、ほとんど外国人専用といってもいいレストランだった。一見かなり高そうな感じがしたが、実際はバイキング形式でそれほど高くはなく、なかなかいいレストランだったと思う。1時間近く食事を楽しんで、料金は十数ドル。

バイクタクシーの運転手仲間とどこかへ出かけていたらしいジェイム君が迎えに来て、ホテルへ戻った。遺跡めぐりは結構体力を使うので、夜になると急に眠くなってくる。ぬるま湯というよりも水に近いシャワーを浴びて、すぐに就寝。