スロベニア旅行記(ロンドン~スロベニア入国)

午前10時40分、シンガポール航空989便で福岡空港を出発し午後3時半にシンガポール・チャンギ空港に到着した。すでに10回近く訪れている空港なので、トランジットエリアの配置についてもかなり詳しくなった。フードコートで食事をした後、夜まで休憩。

夜10時半にシンガポールを離陸。ロンドンまでは約13時間のフライトだが、食事の時間を除いてほとんど寝ていたので特に長く感じることもなかった。現地時間の早朝6時ごろ、ロンドン・ヒースロー空港に到着した。


これからイギリスに入国してロンドン北東部にあるスタンステッド空港に移動しないといけない。イギリスの入国審査は厳しいと聞いていたが、”easy Jet” の予約サイトを印刷したものを見せて「今日イギリスを離れる」と言うと、”Oh, you must hurry.” と言ってすぐに通してくれた。

ヒースロー空港からロンドン市街へは “Heathrow Express” という特急列車、地下鉄、バスなどの交通手段がある。今回は、時間に余裕がないわけではないので地下鉄を使うことにした。

空港内で必要と思われる交通費分をイギリスポンドに両替し、地下鉄駅へ。ロンドンの地下鉄には初めて乗ったが、「チューブ」という愛称の通り車体が丸いので、やや天井が低い感じがした。ちなみに東京の地下鉄路線図はロンドンの地下鉄を参考にして作られているので、かつて東京の地下鉄を乗りこなしていた者にとっては各駅に掲示してある路線図が実に見やすく、乗り換え駅などもすぐにわかる。

ヒースローから約30分でハマースミス駅に到着した。下の写真はハマースミス駅に停車中の地下鉄車両で、地下鉄といってもこの辺りはまだ地上を通っている。

ハマースミス駅でピカデリーラインからハマースミス&シティラインに乗り換え、リバプールストリート駅へ向かう。

最初は快調に走っていたのだが、列車が地下に入ったあたりから駅以外の場所で頻繁に停車するようになった。原因はわからないが、かなりダイヤが乱れているらしい。結局、ヒースロー空港から実に2時間ほどかかって、ようやくリバプールストリート駅に到着した。

ここからスタンステッド空港へは “Stansted Express” という直通の特急列車が出ている。ところが、この日はどういうわけか “Stansted Express” は運行されておらず、代替バスで空港へ向かうことになった。まったく、この国の鉄道事情はどうなっているのか、などという気持ちになったが、しかしまあ運が悪かっただけだろう。リバプールストリート駅から代替バスで50分、11時にスタンステッド空港に到着した。

スタンステッド空港は、ヒースロー、ガトウィックに次ぐロンドン第3の空港で、ロンドン中心部から約50キロ離れた郊外にある。それほど広い空港ではないが、ターミナルビルにはガラスがかなり多用されていて開放感のある空港だった。トランジットエリアがあるメインターミナルと出発ロビーは別の建物になっていて、その間はモノレールで移動する。

この空港で見る飛行機はイギリスの “easy Jet” とアイルランドの “Ryan Air” の二大格安航空会社がほとんどだった。下の写真が “easy Jet” 航空機。

機内は自由席なので、どこに座ってもいい。そこで、早めに並んで右の窓側の席を確保することができた。これは飛行ルートから右側にアルプス山脈が見えるだろうと思ったから。

12時45分に離陸。客室乗務員は体格のいい女性と見た目がちょっと怖そうなスキンヘッドの男性の2名。機内では飲み物はすべて有料なので、私は利用しなかった。リュブリャーナ到着前に客室乗務員がゴミを回収して回ったり、機内誌が持ち帰り不可になっていたり、さすがに格安航空会社だけあってコストダウンぶりには感心した。

飛行機からの眺めは期待したほどの迫力はなかったが、それでもところどころ雪に覆われた山々を見ることができた。

下の写真は上空から見た(おそらく)ブレッド湖。ここは数日後に訪れることになる。

着陸前には、このようなきれいな景色を眺めることができた。

午後4時、スロベニアの首都リュブリャーナのブルニーク国際空港に到着した。パスポートコントロールはEU諸国とそれ以外に分かれていて、EUは長い行列ができていたのに対し、それ以外の国のほうはガラガラ。私にとって17ヶ国となるスロベニアに短時間で入国できた。