スロベニア旅行記(スロベニア出国~ロンドン)

リュブリャーナ駅前に11時50分に到着した。次の空港行きのバスは1時10分発だったので、リュブリャーナ駅前のスーパーマーケットで少し買い物をした後、駅構内で休憩することにした。わりと頻繁に発着する列車を眺めていたところ、戦車を積んだ貨物列車が現れた。写真を撮っていいものか少し迷ったが、問題なさそうだったので下のような写真を何枚か撮ることができた。

軍事知識はあまり持っていないので形式等はわからない。数分間だけ停車してすぐに出て行ってしまったが、かなり近くで見ることができて幸運だった。日本ではこのような鉄道での戦車の移送は見たことがないが、ヨーロッパでは一般的なのだろうか。

この旅行の数年後、インターネット上のとある掲示板でこのページの戦車のことが話題になっていることに気づいた。それによると、「砲塔形状とスカート最後尾の切れ込みの形からして、イタリアの C1 アリエテ戦車。スロベニアってことは、コソボあたりの駐留部隊が交代するんだろうか」ということだった。というわけで、これはイタリア軍の戦車だったらしい。

空港行きのバスは外国人旅行者で満員だった。約45分でブルニーク国際空港に到着し、”easy Jet” のカウンターへ行くと、この空港にとってロンドン便は一番の主要路線らしく、そこだけ長い行列ができていた。

この空港には屋上に展望デッキがあり、そこでしばらく飛行機を眺めた後、出国してトランジットエリアへ。免税店でスロベニア産の “Teran” という赤ワインを買い、3時45分に離陸してロンドンへ向かった。再びこの国を訪れることはあるだろうか。


夕方5時にロンドン・スタンステッド空港に到着し、いったんイギリスに入国した。ここで交通費分をイギリスポンドに両替し、空港内にあるスタンステッド駅へ。下の写真は1週間前は乗れなかったスタンステッド・エクスプレス。

さすがに特急列車は速くて快適で、約45分でリバプールストリート駅に到着した。

ここから地下鉄に乗り、ヒースロー空港行きの特急列車 “Heathrow Express” が出るパディントン駅へ向かう。ヒースロー空港まで地下鉄で行っても間に合うのだが、せっかくなので特急列車に乗ってみることにした。

リバプールストリート駅からパディントン駅へは、サークルラインまたはハマースミス&シティラインに乗ればいい。ところが、ホームで待っていてもなかなか列車が来ない。次第にホームが人であふれてくるのだが、来たと思ったら別の路線(メトロポリタンライン)だったりして、なかなか列車に乗ることができない。どうやら1週間前と同様、ダイヤが乱れているらしい。後で知ったところによるとロンドンの地下鉄はダイヤが乱れることが多いようなのだが、鉄道発祥の地なのだからもっとしっかりしてほしいものだ。

ようやくやってきたサークルラインの列車に乗り、パディントン駅へ。もちろん、ダイヤが乱れているので列車内は超満員になっている。このため、大きなバッグを持っているのがちょっと迷惑な感じだった。

パディントン駅からヒースロー・エクスプレスでヒースロー空港へ。乗車時間はわずか15分ほどで、あっという間に空港地下駅に到着した。

夜10時、ヒースロー空港を離陸し、シンガポールに現地時間の夕方6時ごろ到着した。約12時間のフライトだが、ほとんど寝ていた上に起きているときもスーパーマリオワールドに熱中していたため、長く感じることはなかった。シンガポール航空はエコノミー席にもすべてモニターとリモコンが付いていて、数十種類のビデオやゲームを楽しめるのがいい。長距離のフライトはシンガポール航空に限る。

シンガポール・チャンギ空港では免税店を見ながら時間をつぶし、深夜1時に出発。朝8時、福岡空港に帰着した。