スロベニア旅行記(リュブリャーナ)

首都の国際空港といってもかなり小さく、ターミナルはひとつだけ。福岡空港はもちろん、長崎空港と比べても規模は半分以下といったところ。

とりあえずスロベニアの通貨トラールを入手しようとしたところ、ターミナル内の銀行も郵便局もすべて閉まっている。たしかに今日は日曜日だが、だからといって空港内の両替施設がすべて閉まっているのはおかしくないか?

ターミナル内の ATM から現金を引き出すことができたものの、空港の外にも銀行などはないようだし、これでは国際キャッシュカードやクレジットカードを持っていない人は日曜日には現金を入手できないことになる。これからスロベニアを訪れる人は、このことに気をつけてほしい。なお1トラールは0.6円弱だった。


これからリュブリャーナ市街へ向かうわけだが、ATM の操作で少し手間取ったため4時半のバスに乗り遅れてしまった。次の便を確認すると2時間後の6時半になっている。(時刻表には5時半のバスも記載されていたが、この便は日曜運休になっていた)

あまり到着が遅くなると泊まるところが見つからなくなるかもしれないので、仕方なくタクシーを使うことにした。空港から約20分でリュブリャーナ駅前に到着し、料金は7,500トラール(約4,400円)。ずいぶん高いな。

(注)べつにボラれているわけではない。スロベニアは食料品と公共交通機関の料金は日本の半分程度だが、ホテルの宿泊費とタクシー料金はむしろ日本より高いくらいだった。タクシーに関しては、スロベニア国内ではもともと数が非常に少なく、空港前や駅前のタクシーステーションに数台待機している以外は街中でもほとんど見ることはない。首都のリュブリャーナでも、大通りでタクシーをつかまえるのはほとんど不可能といっていい。

駅の南側にリュブリャーナ旧市街が広がっている。まずは旧市街の中にあるツーリストインフォメーションへ。

宿泊事情

ツーリストインフォメーションでリュブリャーナ市街地図とホテルリストをもらい、この日泊まるホテルを探すことにした。ところが、地図を見ると驚くほどホテルの数が少なく、しかも旧市街近くには数えるほどしかない。それに、それらのホテルにはかなりの高級ホテルも含まれているので実際に泊まれそうなホテルはほんの数軒しかないのである。まったく、一国の首都とはとても思えないような状況ではないか。

すでに時刻は5時過ぎになっていて、急いで泊まるところを探さないといけない。まず、リストの中で一番安そうな “HOTEL PARK” に行ってみたところ、案の定満室で泊まれなかった。続いて、そこそこに高そうな “LJUBLJANA CITY HOTEL” に行ってみると、シングルは満室だったがダブルルームのシングル使用なら空きがあると言われ、それ以上探すのが面倒だったのでここに泊まることにした。宿泊料は22,320トラール(約12,800円)。今までの海外旅行での宿泊料最高値が約8,000円(ロシア・サンクトペテルブルクのホテル)だったので、最高記録更新となった。

部屋はというと、ダブルルームだけあってベッドが広いのはいいが、この値段だというのにバスタブがなくシャワーのみ。旅行者数に対して部屋数が供給不足のためか、ホテル側がかなり強気に出ているようである。

さすがに毎日ここに泊まるわけにもいかないので、夜にリュブリャーナ市街を散策している途中 “HOTEL PARK” に立ち寄って翌日以降の状況を聞いてみたところ、空きがあったので翌日からはこちらに泊まることにした。それでも宿泊料は約6,000円。

旧市街

それほど広くはなく、半日ほどで歩き回れる。旧市街と新市街の境にあるのが「三本橋」で、その名の通り3本の橋が並行して架かっている。ツーリストインフォメーションはこの三本橋のすぐ近く。

下の写真は三本橋付近の夜景。

スロベニア滞在中は主にリュブリャーナを基点にして各地を訪れたので、夜は旧市街を毎日散策して過ごした。旧市街中がライトアップされているので、夜景はなかなかきれい。夜遅くまで大勢の市民が歩いている。

川の両側にはカフェやレストランがずらりと並んでいるが、一人で気軽に入れるようなレストランはほとんどなく、今回の旅行では食事が一番大変だった。リュブリャーナ滞在中2回くらいマクドナルドで夕食を取ったほどで、私がこれまで訪れた中でもかなり苦労した町のひとつといえる。

リュブリャーナ城

旧市街を見下ろす丘の上にある城。大通りを通ると遠回りになるので、旧市街からは細い路地を歩いていくほうが近い。ただし、かなり急な坂道なので結構疲れる。

入場料の790トラールを払って城内へ。下の写真のように中庭を回廊が囲むような構造で、中庭はカフェになっている。それほど大きな城ではない。

中庭の地下はギャラリーになっていて、この日はおそらく地元のロックミュージシャン(もちろん、私はさっぱり知らない人)の特集が行われていた。

回廊の一画に時計台があり、屋上からはリュブリャーナ市街を一望できる。訪れたのが夕方だったため旧市街方向が逆光になってしまったが、眺めはなかなかのもの。

最初に建設されたのは1144年で、現在の姿は16世紀に改築されたものだそうである。資料館など城に関する展示は特になかったが、城の内外を歩き回っているだけでもかなり楽しめた。


スロベニアでも、やはりこの番組をやっていた。私にとって、外国でこの番組を見るのはエジプトで見たアラビア語バージョン、キプロスで見たギリシャ語バージョンに続き、今回が3回目になる。賞金の最高額は1,500万トラール(だったと思う)。

それにしても、この番組は世界何ヶ国位で放送されているんでしょうね。今後も、どこかの国でこの番組を見ることがあるかもしれない。