チュニジア旅行記(スース)

スースは、エル・ジェムやマハディアなどのチュニジア中部観光の拠点になる、中部最大の町。スースにも城壁に囲まれた大きな旧市街があり、1988年に世界遺産に登録されている。スース到着日の午後と出発日の午前中は旧市街やカタコンベなどを散策した。

上の写真はホテルの屋上から見た旧市街遠望。ファルハット・ハシェド広場の向こうに城壁が見え、その内側に旧市街が広がっている。

旧市街

高い城壁に囲まれていて、広さは700メートル四方ほど。ファルハット・ハシェド広場から入ると、カフェや土産物店が並んでいる小さな広場があり、このあたりは多くの観光客が歩いている。

下の写真は、この広場にあったファーストフード店のようなところでケバブサンドを買ってベンチで食べているときに撮ったもの。

この広場の近くに「リバト」という旧市街で最古の建造物がある。町を外敵から守るための要塞で、塔の上から旧市街を眺めることができるそうなので、まずは入ってみることにした。外観は無骨な砦という感じ。

砦の中はわりと広く、いろいろと歩き回ることができるが、まずは塔の上に登る。(下の写真は太陽がちょうど塔の向こう側に来るアングルで撮ったもの)

塔の上からは旧市街を一望できる。下の写真はリバトの横にあるグランドモスクで、これは1000年以上前の851年に建造されたもの。

下の写真は旧市街方向の眺めで、かなり広い範囲に建物が密集しているのがわかる。

塔の上はかなり狭く、数人でいっぱいになるほどの広さだが、屋根がないのでかなり開放感がある。しかしながら、手すりがちょっと低いこともあり、高所恐怖症や広所恐怖症の人にはつらいかもしれない。私はもともと高いところはそんなに怖くない人間なので、特に何ともなかったが。

塔から下り、砦の中を歩いてみた。壁に銃眼が開いていたりして、このあたりは要塞らしい構造になっている。端のほうには、砦の縁まで行ける場所があったので下を見下ろして写真を撮ってみた。

特にロープが張られているわけでもないが、人が落ちたりはしないのだろうか。

旧市街の奥へ進むと、細い道が複雑に入り組んでいて、歩いているうちに今どの辺りにいるのかすっかりわからなくなってしまう。下の写真は人通りの少ない住居地区の路地だが、市場地区などは狭い通りに肉や野菜の店が密集していて、大勢の地元民が歩いていた。(人が多すぎて市場の写真は撮れなかった)

現在地がわからなくなったときは、できるだけまっすぐ歩き続け、城壁に出たらそこから城壁づたいに歩けば出発地点に戻ることができる。

旧市街内部にはいくつかの博物館が点在していて、そのうちの「カラウト・エル・コウバ博物館」に入ってみた。内容はチュニジア民族博物館で、中世の生活用品や生活様式などが展示されている。小さな博物館だが、内容はなかなか面白かった。左の写真はおそらく貴族階級の生活風景。

それにしても、ここの旧市街はさすがに規模が大きく、歩き回っているうちに今どの方角に向かっているのかまるでわからなくなってしまう。まさに「迷宮」という感じで、地元民でなければ細い路地網は憶えきれないだろう。

カタコンベ

中心部からやや外れた住宅地の中にある。場所がわかりにくいということだったので、タクシーで訪れた。

訪れたのがスース出発日の午前中で、まだ早い時間だったためか他に観光客はおらず、貸し切り状態だった。料金は 1.1 ディナール+カメラチケット 1.0 ディナール。

カタコンベ “Catacombes” とはもちろん「地下墓地」であり、3~4世紀のローマ帝国時代に作られたもの。全長 5km の地下迷宮になっていて、公開されているのはごく一部の 100m ほど。中庭のようなところに地下への入口があり、早速入ってみた。

予想通り内部は薄暗く、空気はちょっと湿っぽい。観光用に公開されているのは全体のごく一部なので、歩き回れる距離はそれほど長くはないが、それでもちょっとした探検気分を味わうことができる。

下の写真はカタコンベ内の通路。シャッタースピードが長いためちょっと明るく写っているが、実際はもっと暗い。

壁のあちこちにはガラスの奥に展示スペースが作られていて、ここに埋葬されていた遺体が収められている。崩れかけた白骨が多いが、その中でもわりときれいに残っている頭蓋骨があったのでアップで写真を撮ってみた。

他に観光客がいなかったこともあり、ちょっとした地底探検という雰囲気が楽しめたので、結局カタコンベ内を何周もしてしまった。探検気分を味わいたい人にはお勧めのスポット。


スースからチュニスへは鉄道で移動した。下の写真がスース駅に停車中のチュニス行き急行列車で、チュニスまでの料金は5.8ディナール(約460円)だった。

午後1時半、スース駅を発車してチュニスへ向かう。この列車は座席間隔もゆったりとしていて快適だし、何より「列車に乗って車窓を眺めている時間」は好きなので、かなり楽しめた。

快適な移動を終え、午後3時20分ごろバルセロナ広場に面したチュニス駅に到着した。まずは泊まるところを探し、この日からは “Grand Hotel Commodor” というホテルに2泊することにした。宿泊料金は1泊25ディナール(約2,000円)。グランドホテルといってもランクは星2つだが、ホットシャワーとTVつきでかなり快適なホテルだった。

チュニジア中部の観光を終え、再び首都のチュニスに戻ってきた。チュニジア滞在も残り2日ほど、翌日は1日中チュニス近郊のカルタゴ遺跡を散策することにしている。

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