国内旅行編(大分 / 湯布院、杖立温泉)

社員旅行です(超大爆)

いや、私も2007年当時は会社員だったので、ときにはこういう旅行に参加したりもするわけである。本来はこういう旅行はこのサイトのネタにはしないのだが、今回はちょっと面白いものを見つけたりしたので載せることにした。

私は五十数人が参加するような団体旅行はあまり好きではないが、この会社の場合は現地に着いたら即解散、集合時刻まで完全自由行動になるので、その間は一人で好きなように行動することができ、まあ我慢できる範囲といえる。

湯布院

湯布院の街中を散策しているとき「心の詩人・城たいが」「詩の館(ポエムハウス)」という店を見つけた。

城たいが!

ここに城たいがの店があるとは知らなかったので、かなり驚いた。知らない人も多いと思うが、この城たいがという人はB級スポットマニアにはちょっと特別な人。

1999年の年末、宮崎県小林市にあった「日本一怪しい公園」を訪れ、このサイトにもそのときの内容を載せている。あの日本一怪しい公園を運営し、私が訪れたときに「今年は客が少ないですねえ。やはり2000年問題の影響でしょうか」などと言っていた人こそが、この城たいが氏になる。

2003年に日本一怪しい公園が閉園になった後は、自分のブランドの酒(酒蔵たいが)を販売したり、自作のオブジェを売る店を出したりしているというのは知っていた。京都の清水寺近くに店があるということは聞いていて、いつか行きたいと思っていたのだが、まさか湯布院にも店を出しているとは知らなかった。

店には、城たいが氏が作成した(ちょっと相田みつをチックな)詩がたくさん飾られている。日本一怪しい公園を訪れたときもこのような色紙はたくさん見たので、今回が約8年ぶりの再会となった。

城たいが氏が作成した詩の中で、もっとも好きなのがこれ。日本一怪しい公園でも、この言葉を見たのを憶えている。座右の銘にしたい名文句だと思う。

この後、店内を見て回った。さすがに店内は写真撮影禁止だと思うので、写真は撮っていない。店内は色紙や各種土産品、酒蔵たいがブランドの各種の酒が置かれていた。

城たいが氏のプロフィールと、現在の写真もあった。日本一怪しい公園で見たときはちょっと荒俣宏に似ていると思ったが、現在の写真を見ると少しやせたような感じだった。プロフィールには「宮崎県在住の造形作家。九州で独特の作品を発表し、多数のテレビ番組に出演するなど、華々しくも波乱に満ちた人生を送る」などと書かれていた。実際、聞くところによると若くして会社の社長になったり、バブル崩壊で会社をつぶしたり、いろいろと浮き沈みがあったらしい。

城たいが氏本人はこちらにはいないようだったが、日本一怪しい公園のオブジェなどを思い出して、なんだか懐かしい気分になった。いつかまた、どこかで日本一怪しい公園を再開してほしいものだ。京都にある「酒蔵たいが」にも、いつか行ってみたい。


湯布院を散策しているときに見つけたのがこれ。

「ベット」というのは「賭ける」という意味なんだが。賭け事をやる岩盤浴なのか? (いや、もちろん「ベッド」の間違いなんでしょうけど)

杖立温泉

熊本県と大分県の境にある杖立温泉で1泊。翌日の朝、周辺を散策してみた。つげ義春のエッセイ「蒸発旅日記」によれば、かつてここには「ごく普通の民家を改造したストリップ小屋」があり、作者のつげ義春氏もそこでストリップを見物している。さらに、なんと踊り子さんと一夜を共にしたりしているのだが、現在はさすがにそういうものはないようだった。

このエッセイもとにした 蒸発旅日記 は、私にとってお気に入りの映画。旅に興味がある人は一度見てみてほしい。

散策の途中、川に架かる絵馬トンネルがあった。

こういう絵馬がたくさん掛けてある場所へ来ると、ちょっと変わった絵馬を探したくなる。今回見つけた絵馬を以下に並べてみる。

ゲームをいっぱいぽ。

なれるといいですね。

スケールが大きいね。

「クラウン」って。

「ブルース」って。(しかも4歳)

サッカーがじょうずになる?

「愛したいのよ」って。

という感じで、まずまず面白い絵馬を見つけることができた。やはり世の中にはいろいろ面白い人がいるものだ。今後も機会があればこういう絵馬を探していきたい。


帰りに大分自動車道のサービスエリアで見つけたのがこれ。

妖怪汁(だいだい)
妖怪珈琲
一反木綿の絞り汁(グレープジュース)

目玉のおやじ汁(ゆずはちみつ)
ねずみ男汁(甘夏みかん&はっさく)
猫娘汁(りんごはちみつ)

妖怪脂汗(烏龍茶)
妖怪冷汗(緑茶)
みんなの汗2(グレープジュース)

いいですねえ、これ。気に入ったので全種類を購入してみた。個人的には「一反木綿の絞り汁」というのが好き。

さらに、こういうものも見つけた。

「えが茶ん」

いったいどういうメーカーがこういうものを作っているのかと思って検索してみたら「アプリス(株)」という会社だった。公式サイトの商品一覧を見てみたが、他にもエスパー伊東や出川哲朗をデザインした「清涼感のない清涼飲料水」を販売してインパクトを狙っているらしい。

(注)ただし現在は会社自体が存在していないようです。残念。

(2007.12.8~9)


上で触れている「日本一怪しい公園」については、以下の訪問記を参照。