国内旅行編(宮崎 / 日本一怪しい公園跡地)

佐世保から福岡行きの高速バスに乗り、基山PAで宮崎行きに乗り換えて小林 I.C.で降りる。9年前の1999年に訪れた「日本一怪しい公園」の跡地を探すのが今回の宮崎旅行の最初の目的になる。

かつての日本一怪しい公園がどういう場所だったかは、このページ下部でリンクしている9年前の訪問記を参照してほしい。職人の城たいが氏が製作した様々なオブジェが竹やぶの中に並ぶ、かなり楽しめる公園だった。


日本一怪しい公園は2003年に閉園になっているので、この旅行当時で5年が経過している。もう何も残っていない可能性も考えていたが、小林 I.C.から数百メートル歩くとそれらしい廃墟があっさりと見つかった。

正面に「七転び八起き村」と書かれた、かやぶき屋根風の建物になっている。9年前に撮った写真と比べても同じような形だし、間違いないだろう。案外簡単に見つけることができ、ほっと一安心。

七転び八起き村の廃墟の横には「ウエミチ不動産」というきれいな建物が建っていた。9年前にはなかったので、閉園後に建てられたものだろう。

9年前に来たときは、この建物の奥に竹やぶに囲まれた広場があり、そこに様々なオブジェが置かれていた。そして、現在でもこの建物の向こう側は竹やぶになっている。ということは、この竹やぶの中には当時のオブジェが残されている可能性もなくはないかもしれない。

気合の入ったB級スポット探訪家や廃虚マニアであればここで竹やぶの中を探索するのだろうが、私はやめておいた。廃虚といっても誰かの所有地なので、不法侵入で捕まりたくはない。いつも思うのだが、廃虚を探訪している人たちはこのあたりはどうやって判断しているのだろうか。

というわけで今回の跡地探索はここまで。物足りないと思うかもしれないが、仕方がない。私としては建物が残っているのを見つけられただけでもよかったと思っている。


七転び八起き村の廃虚からさらに数百メートル進むと道路わきにちょっとした空き地があり、奥のほうで建物が樹木に埋もれている。

実はここも日本一怪しい公園の跡地になる。インターネットでいろいろと調べていてわかったのだが、日本一怪しい公園は2回移転している。最初は「笑顔だるまの里」という名前で、このときにテレビ番組「探偵ナイトスクープ」で紹介されているようなのだが、ここの跡地はまだ見たことがない。

次が「七転び八起き村」で、私が訪れたのはこのときになる。その後、最後に移転したのがこの空き地で、樹木に埋もれている建物が当時の入口になる。

インターネット上の情報によると、この建物の廃墟には「オハイオ」と書かれているそうで、日本一怪しい公園が閉園した後に喫茶店として使われていたのかもしれない。今思えば、ここで営業しているときに行ってみればよかった。城たいが氏は現在は京都で活動中らしいが、いつかどこかで日本一怪しい公園が再開される日は来るだろうか。


オハイオの廃墟からさらに先へ進むと「みやまどり苑」というレストランがある。

大きな「倭建命(やまとたけるのみこと)」像や日本一怪しい公園で多く見かけた豚のオブジェなど、城たいが氏の作品が多く置かれている。

ここはかつて城たいが氏が経営していたドライブインだったそうだが、城たいが氏が手を引いた後にかつての社員の方が受け継いで経営しているそうで、そういう縁でこれらのオブジェが置かれているということだった。

中に入ろうかとも考えたが、昼食にはまだ早い時間だったので、これで探索を終えて小林 I.C.方面へ戻ることにした。跡地も無事に見つけることができたし、収穫はあったといえるだろう。いつかまた宮崎のスポットを回ることがあれば、これらの廃墟がどうなっているか確認に来たい。

(2008.7.19)


1999年の訪問記はこちら。

また、2007年に湯布院で城たいが氏の店「詩の館(ポエムハウス)」を見ることができた。その様子はこちら。