国内旅行編(佐賀 / 嬉野武雄観光秘宝館)

佐賀のB級スポットといえば、嬉野武雄観光秘宝館は外せない。7年前の2001年に訪れたことがあり、今回が久しぶりの再訪になった。

伊勢の元祖国際秘宝館が閉館した今、おそらく日本に現存する秘宝館の中では最大規模だと思う。あの無駄に金をかけた展示物を再び見ることができると思うと、なんだか高揚した気分になってくる。


秘宝館へ行く前に、嬉野市内でいったん休憩。このあたりでは、広々とした田園風景が広がる、なんとものどかな風景を見ることができる。

嬉野から国道を武雄方面へ移動すると、やがて「魅惑に満ちた愛のひとときを、大人の遊艶地・あなたのラブファンタジー」という看板が見えてきた。周囲の様子は7年前とほとんど変わっていない。

では、広い駐車場に車を停め、秘宝館に入ることにする。私の車は下の写真に写っている青のインプレッサで、これも7年前と変わっていない。(この当時の走行距離は13万キロ超で、そろそろ買い替え時かもしれないが、しかしエンジンはかなり調子がいいので手放せずにいる)

秘宝館の横に金色の「嬉野成就観音」がある。北海道秘宝館にある観音像の妹だそうで、北海道秘宝館が閉館しそうになっている今、なんとか妹には存続し続けてほしいものだ。

入口の横に案内板がある。この文章は前回の訪問記のページにも載せているが、今回も載せておくことにする。

当館は最新のエレクトロニクスの粋を集めた大セックスワンダーランドとして開館いたしました。

エレクトロニクスの最新技術を取り入れた「動き」「音」「光」「映像」をフルに活用し愛性エキゾジムファンタジックなエロティシズムの数々を立体的パノラマチックに表現した魅惑の施設です。特に光り輝く宮殿内にくりひろげられる王侯貴族美女たちによるこの世の大セックスパノラマコーナーは日本一の規模と内容を誇っています。

この文章もさることながら、やはり「総工事費5億円、展示品総額2億円」というのが驚かされる。開館した昭和58年にこれだけの金を使うというのは、相当な冒険だったと思う。(クリックで拡大)

入口横のオブジェを見て、いよいよ館内に入ることにする。入館料は1,500円で、これも7年前と変わっていない。

館内の様子については、下でリンクしている7年前の訪問記にある程度記載しているので、そちらを参照してほしい。「スーハーマン」「ながさきオチンチ祭り」「アラビアのエロレンス」「有明夫人」「嬉野茶摘み娘」「有明の恋人」「鍋島化猫騒動」などなど、本当によくこんなものを考えたと感心するようなオブジェやアトラクションのオンパレード。これらを文章で説明するのは難しいので、知りたい人は実際に訪れるか、秘宝館について紹介された書籍を読んでほしい。館内は写真撮影禁止なので、これらの写真はない。

そして、これらのアトラクションで最大規模なのがハーレム。全国の秘宝館マニアの聖地とも言われている場所で、とにかくすごい。7,000万円の巨費を投じて作られた、水をふんだんに使用した豪華絢爛なセットには、見る人すべてが度肝を抜かれることは間違いない。説明書きの一部を下に載せておく。

一七六平方米(五三坪)日本一の規模を誇る「ファンタジックパレス」です。人形の体数十五体、噴水機構八システム、天井高七米の圧倒的なボリュームは比較する施設がありません。

(中略)

この巨大な装置は水による汚れや、腐蝕や故障を防ぐため大がかりな管理体制をとっています。どうぞ愛情をもってご観覧、お楽しみください。

このコーナーは夜の背景、昼の背景が展開されています(二十四時間の大セックスパノラマです)。観賞時間は約八分間です。どうぞごゆっくり御観賞ください。

中略の部分にはハーレムの各人形についての説明等があるのだが、書き写すのも恥ずかしくなるような文章なので、知りたい人は直接訪れてほしい。または、インターネットで検索すれば出てくるかもしれない。

結局、今回も10分以上、ハーレムの光景を眺め続けてしまった。本当に、これほどの設備は今後もう二度と現れないのではないかと思う。それくらい素晴らしいので、興味のある人はぜひとも実際に見てみてほしい。

名残惜しかったが、ハーレムを後にして出口方面へ。出口近くにポルノショップがあるが、大半が一般のアダルトグッズで、秘宝館オリジナルグッズはほとんどない。せっかくなので、今回は「四十八手ハンカチ」を買ってみた。

出口付近には、たくさんの絵馬が掛けられていた。

いやあ、やはり嬉野武雄観光秘宝館はいいものだ。こんな素晴らしい秘宝館はないと思うのだが、ここも最近は入場者数の減少が続いているという。いつ閉館してもおかしくないらしいので、少しでも興味のある人は今すぐにでも訪れてほしい。本当に素晴らしいのだから。

(2008.9.15)


7年前(2001年10月)の訪問記はこちら。

2014年3月で、残念ながら嬉野秘宝館は閉館になった。閉館直前の訪問記はこちら。このときは写真撮影可だったので、写真をふんだんに載せている。


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