マダガスカル旅行記(アンタナナリボ / 女王宮、ツィンバザザ動植物公園)

朝8時に起床。この日はアンタナナリボに滞在して、動植物を見ることのできる2つのスポット「ツィンバザザ動植物公園」と「レミューズパーク」を回ることにしていた。その後、大型スーパーマーケットで土産物等を買い込み、後は市街を散策して過ごした。


この日は別の部屋に泊まることになるので、荷物をまとめてレセプションへ。せっかく快適な部屋なのでもう1泊したいものだが、空いていないということなので仕方がない。レセプションに荷物を預け、ホテルを出た。

最初の目的地は市街の外れにある「女王宮」。昨日も散策した高い台から長い階段を下り、反対側の丘を登ったところでタクシーに乗って女王宮に向かった。地図を見る限りでは歩けない距離ではないが、かなり高台にあるので、ここはタクシーを使用した。

予想通りかなりの急勾配を登り、やがて女王宮が見えてきた。ここは1995年に火災があり、この旅行当時(2008年10月)も修復工事が続いている。工事中でも中に入れるだろうと思っていたのだが、この日はたまたま休みだったのか、入ることはできなかった。

下の写真が正面からの眺めで、修復工事用のクレーンが見える。

というわけで中には入れなかったが、周囲を歩いていると尖塔に近づける場所があったので写真を撮ってみた。この塔に登ることができないのが残念。

もっとも、この女王宮に来た一番の目的は高台からアンタナナリボ市街を眺めること。女王宮の近くからは下の写真のように市街が一望できた。女王宮に入れないこともあって女王宮の前には観光客はまったくいなかったが、このビューポイントにはぽつりぽつりと外国人観光客の姿があった。

前日に周囲を散策したアヌシ湖の遠望。

市街地と反対側を眺めるとこんな感じで、丘の斜面に家が並んでいる。どれも快適そうな感じの家で、南西部を旅行しているときに多く見た掘っ立て小屋とは大違い。このあたりは、さすが首都だと思う。

よくはわからないが、このあたりはアンタナナリボの高級住宅地なのかもしれない。


続いて次の目的地のツィンバザザ動植物公園へ行くことにしたが、女王宮の周辺にタクシーが見当たらない。そこで、散策を兼ねて坂道を下っていくことにした。高台なので、途中の眺めはかなりきれい。

丘を半分ほど下ったところでタクシーを見つけ、ここから市街地の外れにあるツィンバザザ動植物公園へ向かった。それほど遠くはなく、15分ほどで到着。

下の写真がツィンバザザ動植物公園の入口。

10,000アリアリでチケットを買い、中に入る。中はわりと広く、一般的な動植物園になっていてマダガスカル固有の動物も多く飼育されている。観光客は意外と多く、日本人もときどき見かける。

まずはホシガメとクジャク。

本来、このツィンバザザ動植物公園やアンタナナリボ近郊にあるレミューズパークなどは、野生動物を見る前の予習としてマダガスカルへ来たときは最初に訪れるのがいいのだろう。本当は自然保護区などにしばらく滞在して、これらの動物を生で見たいものだが、日数が足りないので仕方がない。

園内には池があり、そのほとりの木々には大型の鳥がびっしりと止まっていた。何という鳥かはわからなかったが、これだけたくさんいると迫力がある。

池の中の小島にいた、ワオキツネザルのファミリー。やはりワオキツネザルはかなり人気があり、多くの観光客が眺めていた。もちろん、この小島に渡ることはできない。

爬虫類館の中にいたカメレオン。ガラス越しではあるが、カメレオンという生き物をこれだけ近くで見るのはおそらく初めてという気がする。

有名な「舌を伸ばして昆虫を捕食する光景」は見ることはできなかった。また、周知のとおりカメレオンは周囲に合わせて体の色を変えるわけではない。

あと、マダガスカル固有の生き物の中で個人的にどうしても見たかったのが「マダガスカルゴキブリ」だった。そこで、このツィンバザザ動植物公園内を探し回ってみたのだが、残念ながらゴキブリは飼われてはいないようだった。

ゴキブリといっても一般に忌み嫌われているゴキブリとは違い、家の中ではなく森に生息する大型の昆虫。実はペットとして飼う人も意外と多いらしい。見た目はまるでバターロールに足が生えたような感じで、ネットで検索すれば写真はたくさん見つかるはず。

さらに、最近では食材としても注目されているという。こちらもネットで「マダガスカルゴキブリ、試食」で検索すればいろいろと出てくるので、興味のある人は見てみてほしい。聞くところによると、味と食感は白身魚らしい。

というわけでマダガスカルゴキブリを見ることはできなかったが、しかし様々な動植物を見ることができて面白かった。マダガスカルを旅行する際に、一番簡単に動植物が見られるスポットだと思う。時間のない旅行者にはお勧めといえる。

この後、道路沿いで客待ちしていたタクシーに乗り、次の目的地のレミューズパークへ向かった。