マダガスカル旅行記(バンコク編 / ワットプートウドム / 天国編)

地獄を出て、続いて天国へ向かう。地獄の隣り、階段を上がった高台が天国エリアになっている。

階段を上がると天国のメインらしい本堂が建っている。そして、本堂の前に実に素晴らしい電動ギミックがある。下の写真がそれで、竜に囲まれた中を托鉢僧たちがぐるぐると回っている。

同時に聞こえているのは読経ではなく音楽。寺院内には僧侶による読経が常時流れているが、僧侶が休憩しているときはスピーカーから様々な音楽が流れていた(動画は下に載せています)。

続いて回転する托鉢装置。ベルトに接着された鉢がぐるぐると回っている。ここに賽銭を入れると回転するうちに下へ落ち、後で回収するというシステムになっているらしい。

各仏像の前で賽銭を入れると、その鉢が次々と流れていくため、永久に賽銭を入れ続けることになるというわけである。私も少し賽銭を入れたいのだが、もう小銭がほとんど残っていない。

回転する托鉢僧と回転する托鉢装置の動画を下に載せておく。それぞれ別の音楽が流れていて、改めて聞いてみると不思議な曲だと思う。読経の休憩中は、こういう変わった音楽が流れていた。

では、ようやく本堂へ。外観はわりと豪華。

本堂の中に入ると正面にきらびやかな本尊があり、みんな真剣に参拝している。そういう雰囲気の中、本尊の写真を撮るのが後ろめたかったので、代わりに壁際に並んでいるガラスケースを撮ってきた。なんだか自動販売機のように見えるが、これはいったい何なのだろう。

参拝を終え、続いて細くて急な階段を登り、上の階へ行ってみることにする。この建物の内部は中2階や中3階があったりしてややこしく、微妙に高さの違う階があったりして、RPG のダンジョンのような感じ。

ところどころに仏像が置いてある中を登っていくと、やがて最上階に着いた。

ここは建物の正面から見える尖った屋根の先端部分で、隙間から外を眺めることができる。隙間なので視界は狭いが、地上に多数並んでいる珍オブジェを眺めることができた。

しばらく景色を楽しんだ後、階段を下り、本道の外へ出た。

ここには売店もある。店内に入るとガラスケースの中のミニチュア仏像の他、バケツ入りの菓子や日用品がたくさん積まれていた。おそらく参拝者用の供え物セットなのだろう。

ここでワットプートウドムのオリジナルグッズがないかと思ってかなり探したのだが、残念ながらないようだった。あれば絶対に買ったのだが。


あとは寺院内をしばらく散策。寺院の最奥部には牛が飼われているエリアがあった。牛には自由に触ることができる。

露店で売られていたタオルとフィギュア。まあ、図柄などは定番だと思う。

いくつか並んでいる小さな食堂でジュースを買い、少し休憩。やはり、この寺では外国人を見かけることはほとんどないらしく、みんな私を珍しそうに見ていた。どのガイドブックにも載っていない寺なので、ここを訪れたことのある日本人は極めて少ないと思われる。

下の写真は食堂前に並んでいるベンチで、写真の奥に写っているヘリコプターは本物(もちろん現役ではなく廃棄品)。

寺院内をもう一回りした後、名残惜しかったがこれでワットプートウドムを後にすることにした。このワットプートウドムについては、最後にこう断言してもいいと思う。

「この寺を見るためだけでも、バンコクへ行く価値はある!」

このページを見て、実際に行ってみようと考える人が現れたら嬉しい。もっとも、世界最強レベルの珍寺なので、ここを見てしまったらもはや少々の珍スポットでは感動しなくなるかもしれない。

寺を出て、田んぼの中を一直線に続いている幹線道路に移動し、ここでタクシーを拾うことにした。車の通行量自体が少ないので、なかなかタクシーが現れず不安に思ったりしたが、15分ほど待ってようやくタクシーを捕まえることができた。来たときと同様に車窓風景を楽しみながら約50分かかってドンムアン空港に到着した。