インドネシア旅行記(ジャカルタ)

インドネシア滞在最終日。朝の便でジャカルタへ移動し、夜の便で出国することになる。なんとも慌しい旅行だが、仕方がない。次回インドネシアを旅行するときは、ジャワ島の他にバリ島などにもゆっくりと滞在したいものだ。


早朝7時半、ホテルをチェックアウトしトランスジョグジャで空港へ向かう。早朝なので渋滞もなく30分ほどで空港に到着した。料金は3,000ルピア。

ガルーダ航空のカウンターでチェックインを行い、9時15分に離陸してジャカルタへ。ジャカルタ~ジョグジャカルタ間は今回は時間がなく往復とも飛行機にしたが、鉄道で移動するのも快適らしい。次回はぜひとも鉄道に乗ってみたいものだ。

午前10時すぎにジャカルタのスカルノ・ハッタ空港に到着した。これからソウルへの便が出発する夜10時まで、丸一日の時間がある。この時間を使って、ジャカルタ市街の観光スポットを見ることにしていた。

空港からエアポートバスに乗り、市街へ。1時間ほどで終点のガンビル駅に到着した。駅の裏に大きな塔が見える。

ジャカルタで最初の目的地は、この独立記念塔。

高さ137メートルの塔の台座部分が博物館になっていて、インドネシアの歴史が展示されている。長い行列に並び、3,000ルピアでチケットを購入して中に入った。

博物館の中はジオラマを使った展示がメインになっている。ジャワ原人、オランダによる植民地支配、日本による占領、その後の独立と、長大な歴史を見ていると興味深い。ジオラマの人形もなかなかよくできている。

展示品はよくできているのだが、大勢いる地元の観光客たちは特にそれらを見ることもなく、ほとんどが館内の床に座ってくつろいでいる。館内はエアコンが効いて快適なので、どうやらここは地元の人たちにとって納涼スポットになっているらしい。

床に座ったり寝転んだりしている人たちを踏まないように注意しながら館内を見学し、2階に上がってインドネシアの「独立宣言文」(これはスカルノ大統領の肉声)を聞いた後、いったん屋外に出た。

ここでも大勢の人たちが日陰で涼んでいる。ここでチケットを買うとエレベーターで塔の上にある展望台へ上がることができるのだが、あまりにも長大な行列ができていたため、これは諦めた。ジャカルタへ来る機会は今後もあると思うので、いつかインドネシアが連休ではない時期にここへ来ることにしたい。


歩いてガンビル駅へ戻り、駅前からトランスジャカルタでコタ駅へ移動することにした。トランスジャカルタというのは、ジョグジャカルタのトランスジョグジャと同様、専用のバス乗り場から発着する路線バスのことで、ジャカルタ市内を7路線が通っている。専用の車道を走るので渋滞に巻き込まれることもなく、旅行者にとって非常に便利な交通手段といえる。

ガンビル駅前から2号線に乗り、ハルモニ停留所で1号線に乗り換えて1号線終点のコタ駅前に到着した。2日前に宿泊したバタビアホテルの近くにあり、駅付近は多くの乗客で混雑している。

いったん駅構内に入り、しばらくプラットホームを見物してみた。改札を通らないとホームには入れないため列車を近くで見ることはできないが、わりと頻繁に発着する列車を眺めているのも面白いもの。

すでに昼過ぎなので、構内のファーストフード店で昼食にした。ハンバーガー、ポテト、ドリンクのセットを注文し、ドリンクには「ルートビア」を選んでみた。”root beer” という名前でも、アルコールは入っていない炭酸飲料である。アメリカ発祥の飲み物だがインドネシアでも広く飲まれているらしく、ファーストフード店のセットメニューに入っていたり、あちこちで見かけた。

実を言うとルートビアを飲むのは今回が初めて。飲んだことのある人ならわかると思うが、味はまるで薬草酒のような感じで、正直言ってあまりうまいものではなかった。まあ、飲み慣れている人にはうまいと感じられるのだろう。


バタビア駅の前からバジャイ(三輪自動車の小型タクシー)に乗り、次の目的地へ行くことにした。バジャイの運転手に “Dharma Jaya” という現地での名前とガイドブックの地図を見せ、目的地へ向かって走り出した。ちなみにバジャイの運賃は交渉制で、ここでは1万ルピアで決着した。ガイドブックを見ても、まあ妥当な金額だと思う

ところが、運転手は目的地がわかっているような顔をしていたが、実はよくわかっていなかったらしい。まるで方向が違うところをぐるぐると回っているので、痺れを切らして降りることにした。とりあえず目的地に近く、わかりやすい場所ということでトランスジャカルタの “Glodok” 停留所で降ろしてもらったが、降りるときになって運転手が10万ルピアなどと言い出した。あちこちを走り回ったためなどと理由を言ってくるが、もちろん払う必要はない。「あなたが間違ったのが原因。私に責任はない」と伝え、1万ルピアを渡してすぐにその場を離れた。運転手は不満そうな顔をしていたが、特に追いかけてきたりはしなかった。

“Glodok” 停留所の近くから、細い路地に入る。このあたりはチャイナタウンになるので、歩いていると中国系の人たちを多く見かける。細い路地をさらに先へ進んだところに今回の目的地があった。

これが、ジャカルタのチャイナタウンにある中国系寺院「金徳院」の門。ガイドブックやインターネットでジャカルタのことを調べているときに見つけ、造形が面白そうだったので訪れることにしていた。期待通り、なんとなく珍寺という雰囲気が漂っている。

では、門の中に入る。中は意外と奥行きがあり、手前に「恵澤廟」「地蔵王」「玄壇宮」という3つの建物が並んでいる。ひとつずつ参拝することにした。

私は特に宗教に関しての知識を持っているわけではないので「恵澤廟」という名前を見ても何が祀られているのかはわからない。「恵澤廟」「地蔵王」「玄壇宮」の意味が分かる人がいたら教えてほしい。

この3つの建物の奥に金徳院がある。

こちらが金徳院の本堂。かなり立派な建物で、華僑の人たちが多く参拝している。参拝者がみんな真剣にお参りしているため、その中で写真を撮るのがためらわれるほどで、これ以降の写真はいずれも控えめに撮ったものになっている。

本堂の中を覗くと、線香の煙が立ち込めているのが見える。

では、本堂に入ることにする。中に入ると「金玉満堂」という文字を掲げた神様(布袋様?)が立っている。この神様は金徳院の中でも最大の珍オブジェと言えるだろう。

「金玉満堂(きんぎょくまんどう)」という文字は台湾の金剛宮でも見たことがある。この言葉の意味を調べたところ「金玉は宝石や黄金のことを表し、満堂は部屋に溢れて満ちている状態を表す」ということだった。ただし宝石や黄金とは経済的な資産という意味ではなく知識のこと。つまりこの言葉は「豊かな才能と学識があること」という意味。

本堂の奥に進むと、巨大な赤いロウソクが何本も立っている。燃え尽きるのにいったい何日かかるのかというほど大きなもので、おかげで本堂内は熱気がすごい。

このような巨大ロウソクは私は初めて見たように思うが、華僑系の寺院では定番なのだろうか。

本堂の最奥には金色の本尊が安置されている。かなり大きく、立派なもの。

十八羅漢はわかるが、本尊は説明書きがないため何なのかわからない。長い線香を持った参拝者が次々と現れるため、本尊の写真を近くで撮るのは気が引けた。

巨大ロウソクのため熱気がすごく、本堂内にいるだけで汗が流れるので、他の参拝者を真似て本尊に参拝した後、本堂を出た。

本堂の外は、本堂を囲むように様々な神様が祀られている。何の神様かはよくわからないが、参拝者たちはひとつずつ参拝して回っている。こちらも参拝者がみんな真剣なので、近くで写真を撮るのがはばかられる。

一回りした後、本堂周辺をしばらく散策してみた。金玉満堂の神様以外には特に珍オブジェはなかったが、しかし雰囲気はかなりいい寺院だった。この神様の笑顔がいい。

ここはジャカルタの一般的な観光スポットではないらしく、観光客らしい人はまったく見かけなかった。万人にお勧めできる場所ではないが、これらの写真を見て興味を持った人はぜひ直接訪れてみて欲しい。


“Glodok” 停留所からトランスジャカルタに乗り、1号線の終点になる「ブロックM」へ。ジャカルタ市街の南部にあるショッピングエリアだそうで、停留所からも大型モールが並んでいるのが眺められる。最近はアジア各地で大型ショッピングモールを見かけるが、どこも規模はすごい。

まずは建物の中で大型スーパーマーケットを探し、帰国後に周囲に配るための土産物を買い込んだ。旅行者向けの土産物店より、このようなスーパーマーケットのほうが安くて面白い土産物が見つかるもの。

その後、フードコートでインドネシア最後の食事にした。注文したのはナシ・ゴレン、麺類とグアバジュース。このグアバジュースはなかなか絶品だった。

ブロックMには大きなバスセンターもある。ここから空港行きのエアポートバスが出ているということだったが、探しても見つからない。あまり時間がないので、トランスジャカルタでコタ駅へ行き、そこからタクシーを使うことにした。

トランスジャカルタは専用車線を走るため、周囲の渋滞とは関係なくスムーズにコタ駅に着いた。駅前に並んでいたタクシーに乗り、こちらもスムーズに空港へ移動。大韓航空のカウンターでチェックインを行い、慌しく滞在したインドネシアを出国した。

夜10時にジャカルタを出発し、翌日の午前7時前にソウルに到着。ソウルで7時間ほど待ち時間があり、午後3時半に福岡空港に帰着した。


<2009年 / インドネシア旅行記のインデックスページ>

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