国内旅行編(沖縄 / 西表島・浦内川、マリュドゥの滝、カンピレーの滝)

沖縄旅行最終日。この日の夕方5時の便で石垣島を離れることになる。前日は上原港への船が欠航になったため、この日は運航されるようであれば再度西表島へ行くことにしていた。


ホテルをチェックアウトし、バスターミナルへ移動。離島ターミナルで運航状況を聞いたところ、この日は上原港への便は運航されるということだった。ほっと一安心。

石垣島から40分で西表島北部の上原港に到着した。ここでは浦内川クルーズと滝を見るためのトレッキングが目的なので、ターミナルから島の西部へ向かう路線バスに乗り浦内川へ向かう。浦内川の河口付近にあるバス停で下車すると、周囲にはマングローブの景色が広がっている。水はかなりきれい。

クルーズ船の乗り場へ向かう。川に沿って歩くと乗り場が見えてくるが、ちょうどクルーズ船が出発していくところだった。特に出発時間を調べずに来たので、ぎりぎりで間に合わなかったらしい。

事務所の建物で次の便を聞くと1時間後ということなので、それまで川を散策して過ごすことにした。前日は曇っていたが、この日は晴れているので歩いていると気持ちがいい。

20分ほど周囲を歩き、いったん戻ってくると「臨時便が運航される」ということなので、それに乗ることにした。たまたま観光客が多く集まってきたらしく、それに便乗でき助かった。

では、クルーズ船で出発。船は前日の仲間川クルーズと同じようなもの。

両岸にはマングローブ林が広がっている。ガイドの説明によると、ここで見られるマングローブにはヤエヤマヒルギ、メヒルギ、オヒルギなどの種類があるそうで、支柱根の形状などがそれぞれ異なるということだった。

マングローブの景色を見ながら30分ほど川を遡り「軍艦岩」という場所に着いた。ここに船着場が作られていて、クルーズのみの人はそのまま船で引き返し、トレッキングを行う人は上陸することになる。

ここで上陸し、滝を見るためにトレッキングロードを進むことにする。道は下の写真のような感じで、夜に雨が降ったためか少しぬかるんでいる。やや足場が悪いが、ともかくもジャングルの中を歩き続ける。

やがてトレッキングの最初の目的地「マリュドゥの滝」に近づいてきた。ここは日本の滝100選にも選ばれていて、おそらく沖縄でもっとも有名な滝だと思う。

トレッキングロードから外れ、少し歩くと展望所がある。下の写真が展望所から見たマリュドゥの滝の遠望。

かつては滝の近くまで近づくことができたそうだが、観光客が転落する事故があったそうで、現在は近づけないようになっている。そのため、この滝は展望所から眺めるだけになる。下の写真はアップで撮ったもので、2段階の滝を落ちて円形の滝壺に流れ込んでいる。

近くで見たいものだが、禁止されているのであれば仕方がない。

トレッキングロードに戻り、さらに先へ歩いているとこういうものがあった。「琉球政府」と刻まれているが、いつの時代のものだろうか。

マリュドゥの滝から10分ほどで、トレッキングの終点になる「カンピレーの滝」に到着した。この先も島を横断する登山道が続いているものの、ここから先は難易度が高くなる。したがって、一般の観光客はここで引き返すことになる。船着場からここまでの所要時間は1時間ほど。

ここは高低差が少ない滝が数百メートルに渡って続いているというもので、滝というより急流という感じがする。様々な角度で写真を撮ってみた。

天気がいいので、水流の音を聞きながら歩いていると気分がいい。周辺を歩いていた観光客の中にはTシャツの人もいたくらいで、2月だというのに気候は暖かい。マリュドゥの滝とカンピレーのを見ることが今回の沖縄旅行の主目的だったので、無事に見ることができ満足。

滝付近をしばらく散策した後、船着場方面へ戻ることにした。途中でマリュドゥの滝をもう一度見てから、1時間ほどかかって軍艦岩の船着場に到着した。すでに停泊していた船に乗り込み、他に何人か観光客が戻ってきたところで満員になったので出発。来たときと同様にマングローブの景色を見ながら川を下り、出発地点に戻った。

バス停に移動し、路線バスで上原港へ。途中に「星砂の浜」という海岸があるが、今回は途中下車する時間がない。夏に西表島へ来る機会があれば、ここで泳いでみたいものだ。


上原港から高速船で石垣島へ戻り、しばらく離島ターミナル付近の土産物店を見た後、バスで空港へ。ここからは東京や関西への直行便があり、待合室はかなり混雑していた。

午後5時に出発し、那覇空港に6時に到着。長崎行きに乗り換え、夜9時半に長崎空港に帰着した。

(2010.2.14)


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