グアテマラ&ベリーズ旅行記(フローレス~キーカーカー)

朝4時に起床。この日でグアテマラを離れ、隣国のベリーズへ向かう。今回は日数が足りずグアテマラはフローレスとティカルしか見ることができなかったので、いつか再訪したいものだ。これから訪れるベリーズが今回の旅行の主目的地になる。


ホテルをチェックアウトし、まだ暗い中、ホテル前でベリーズ行きのミニバスが到着するのを待つ。日本人女性らしい旅行者を見かけたが、この人はメキシコのパレンケ行きのミニバスに乗って行ってしまった。

やがてベリーズシティ行きのミニバスが来たが、運転手が持っている名簿の中に私の名前がない。理由はわからないが、うまく予約が通っていないらしい。

このため、ホテルのスタッフと運転手が相談し、スタッフが旅行会社に電話している間にミニバスは行ってしまった。そのまま待っていると連絡を受けた旅行会社のスタッフがトゥクトゥクでやってきたので、スタッフと一緒にトゥクトゥクで出発。移動中、スタッフが別の会社のミニバスに振り替えたことを説明してくれた。

フローレス島からサンタ・エレーナ地区に渡ったところにある旅行会社の前にミニバスが停まっていて、スタッフに礼を言ってすぐに乗り込んだ。本来乗るはずだったミニバスよりも少し大きく座席も快適だったので、このミスはむしろ幸運だったかもしれない。

車内は欧米人旅行者ばかり8人ほどが乗っている。途中、前々日に訪れたレマテ村に立ち寄り、ここで旅行者がさらに1人乗ってきてベリーズへ向かって走り出した。

次第に明るくなっていく中、バスは快調に飛ばし朝7時にベリーズとの国境に到着した。まずはグアテマラの出入国事務所に入り、出国税3ドルを払ってグアテマラを出国。それから歩いてベリーズの出入国事務所へ向かう。その途中にあった下の写真の場所がグアテマラとベリーズの国境。

徒歩で国境を越えるのはアフリカのジンバブエ~ザンビア以来になるが、このときはビクトリアフォールズ橋という橋の上だったので、厳密に言えば地面の上ではなかった。なので地面の上の国境を歩いて渡るのはここが初めてになる。国境を越えるときは感慨深いものがあった。

ベリーズのビザは事前に取得しているので、ここではパスポートを見せるだけでベリーズに入国できた。グアテマラ出国~ベリーズ入国にかかった時間は30分ほど。

下の写真がベリーズの出入国事務所。この時間は濃い霧が立ち込めている。

乗客全員が入国を終えたところで、再びミニバスに乗って出発。ここからベリーズシティまでは約2時間で、緑の多い景色が続くので移動中は快適だった。地図を見ると途中で首都のベルモパンを通るはずなのだが、それらしい町も見当たらず、結局どこが首都なのかわからなかった。

午前9時半、ベリーズシティの中心部にある Express Water Taxi の船着場の前に到着した。ここからキーカーカーやサンペドロへの船が出ている。

船着場の前で、フローレスから乗ってきたミニバスの写真を撮ってみた。

キーカーカー行きの船は、次は10時半になっている。まだ時間があるので、チケットを買ってから少し散策することにした。チケットは往復で35ベリーズドル。

なおベリーズドルは米ドルとの固定相場で、1米ドル=2ベリーズドルになっている。このためベリーズでは米ドルもかなり流通していて、ベリーズドルとの比率は半々という感じだった。船のチケットも米ドルなら18.5ドルになり、まだベリーズドルを入手していなかったので米ドルで支払った。ただし釣りはベリーズドルになる。

船着場の横にスイング橋がある。川の河口にかかる橋で、名前の通り大きな船が通るときは回転するという。橋の上から海のほうを眺めると、このあたりは水はあまりきれいではない。

スイング橋を渡ったところに銀行があったので、ここでベリーズドルを入手した。それから、ビーチサンダルを持ってくることを忘れていたので靴店でサンダルを購入した。

船着場に戻り、中にあった店でパンとコーヒーの朝食。やがて出発時間が近づいてきたので、建物の外に出るとキーカーカーへの船が停泊していた。

大勢の旅行者が乗り込み、10時半に出発。河口から海に出るとき、大きなショッピングモールに大勢の観光客が歩いているのが見えた。後で調べたところ、カリブ海のクルーズ船が寄港したときだけオープンするツーリストビレッジという観光スポットということだった。

海に出ても水はしばらくは茶色で、あまりきれいではない。

しかし10分ほど走ると周囲の景色はすばらしくきれいになる。蛍光色に光っている海に感動し、移動中はずっと外を眺めて過ごした。

ベリーズシティからちょうど1時間でキーカーカーの船着場に到着した。この船はこのままサンペドロまで行くので、半分くらいの乗客が降りた後、同じくらいの乗客が乗り込んでいった。サンペドロはキーカーカーよりちょっと高級なリゾートということなので、船から降りた人はバックパッカー風、船に残った人は裕福なリゾート客風と、かなり傾向がはっきりしていた。

桟橋から見たキーカーカーの遠望。

町に入り、通りを歩いてみた。キーカーカーは細長い砂洲にある町で、このメインストリート沿いにホテルやレストランやダイビングショップなどが集まっている。舗装道路もなく、なんだかのどかな感じ。

途中にダイビングショップがあったので、とりあえず入ってブルーホールでのシュノーケリングの料金を聞いてみたところ朝6時半に出航する1日ツアーが125USドルということだった。本来はいくつか店を回って比較するのがいいとは思うのだが、どこも内容はそう変わらないような気がしたので、宿泊先を決めてから申し込みのために戻ってくることにした。

このダイビングショップで、近くにあるホテルの中から「トロピカル・パラダイス」と「チャイナタウン・ホテル」を勧めてもらったので、とりあえずトロピカル・パラダイス(レストランを併設していて、その奥にフロントがある)へ行ってみたが結構高かったので諦めた。

もう一方のチャイナタウン・ホテルは名前からわかる通り華僑の経営。

料金を聞くと1泊40USドルだという。探せばもっと安いところはあるはずだが、エアコンと真水のシャワー(キーカーカーの安宿は海水しか出ないところも多い)という快適さに惹かれ、ここに宿泊することにした。リゾート地だし、こういう快適な滞在もいいものだと思う。

少し休んだ後、外出して先ほどのダイビングショップへ。ここで翌日のブルーホールへの1日ツアー(125USドル)を申し込んだ。さらに、この日の午後にキーカーカーの沖合いにあるバリアリーフへのシュノーケリングツアー(20USドル)があるということなので併せて申し込んだ。

翌日の予定も決まり、続いて昼食にした。先ほど宿泊を諦めたトロピカル・パラダイスへ行き、ベリーズの定番料理だという「ライスアンドビーンズ(チキンつき)」とパイナップルジュースを頼んでみた。

ライスアンドビーンズはレッドビーンズとココナッツミルクを炊き込んだもので、見た目は赤飯のようだがもち米ではないので少しぱさぱさしている。ベリーズではポピュラーなもので、滞在中はほぼ毎日食べることになった。好き嫌いは別れる味かもしれないが、私はわりとうまいと思った。

いったんホテルに戻り、やがてバリアリーフシュノーケリングの時間が近づいたので外出してダイビングショップへ向かった。