グアテマラ&ベリーズ旅行記(ブルーホール / フライト)

今回のグアテマラ&ベリーズ旅行で最後のイベントがブルーホールフライト。3日前に海面から見たブルーホールを今度は空から見ることになる。約3万円という高額のフライトだが、乗る価値は十分あると思う。


11時半にベリーズシティの国内線空港に到着した。キーカーカーやサンペドロへのセスナ機が発着する空港なので、空港の施設はごく小規模なもの。小型機ばかりが並んでいる。

ブルーホールフライトの小さな事務所に入り、フライトの手続きを行った。ドライバー親子はフライト終了の時刻に合わせて戻ってくるということで、車で出かけて行った。

事務所にはエアコンがないので、中にいると暑い。そこで定期便の事務所に入ってみたり、小型機の離陸風景を眺めたりしているうちにフライトの準備ができたという知らせが来た。

これが今回乗るセスナ機。

セスナ機の操縦席も写してみた。

では、乗り込んで出発。セスナ機に乗るのは、考えてみれば2006年のペルー旅行でのナスカの地上絵フライト以来になる。

離陸時の動画。離陸後はベリーズシティを一望できる。

私は高いところは特に怖いとは思わない人間なのでよくわからないのだが、高所恐怖症の人にとってはこういう動画も怖いと思うのだろうか。

ベリーズシティを離れてしばらくは細長い島やリーフがいくつも現れる。

途中、遠くにハート型の島が見えた。世界中でハート型を探しているハートゲッターの小泉里子さんに教えてやりたい。

やがてブルーホールがあるリーフが現れた。海の色は本当にきれいで、蛍光色に光っている。

しばらく飛行を続けると、遠くにブルーホールが見えてきた。この距離から見ても非常に特異な光景ということがわかる。

これがブルーホールの全体像で、大きなサイズで載せておく。この写真は今回の旅行中に撮った写真の中でも最高の1枚になった。

シュノーケリングのページにも書いたが、かつて陸上にあった鍾乳洞が水没し、天井が崩壊してこのような景色になった。直径は約300メートル、深さは120メートルほど。前のページに載せたシュノーケリング風景は、このブルーホールの縁でやっていたもの。

それにしても実に不思議な景色だと思う。こんなにきれいな円形の穴が生まれたのだから、自然というのは本当に奇跡的なことをやるものだ。

このブルーホールを海面からだけでなく空からも見ることができ、今回の旅行最大の目的は果たせた。しかしながら、こうやって見ているとやはりダイビングで潜りたいという気にもなってくる。次回はぜひこの穴の中に入ってみたい。

セスナ機はブルーホールを一回りしてくれたので、様々な角度から見ることができた。

ブルーホールの動画を載せておく。

ブルーホールを一回りした後、リーフの端のほうへ飛行した。

海面のアップ。海の水は本当にきれい。

リーフの端に難破船があった。いつごろ座礁したのかはわからないが、かなり錆び付いている。

難破船の辺りで引き返し、再びリーフの上を飛行。ブルーホールをもう一度見て、名残惜しかったがこれでベリーズシティへ戻ることになった。次回ベリーズへ来るときも、また空からブルーホールを見てみたい。

ベリーズシティに戻る途中、非常に小さな島が見えた。この大きさにもかかわらず、船を着ける桟橋があって家もある。ここでどういう生活が行われているのか一度見てみたい気もする。ハリケーンが来たときなどはどうなるのだろう。

やがてベリーズシティが見えてきた。

いったんベリーズシティ上空を通過し、陸側から空港の滑走路にアプローチ。午後1時半に着陸した。約1時間のフライトだったが、本当にあっという間だった。

セスナ機を下り、機体の前で操縦士と一緒に写真を撮った後、いったん事務所の建物に入って休憩。やがてドライバー親子が車で戻ってきたので、事務所の職員に挨拶して車に乗り込み、国際線空港に向かって出発した。このブルーホールフライトは350ドルを払って乗る価値は十分ある。ベリーズを旅行する際は、ぜひとも空からブルーホールを見てほしい。


午後2時、ベリーズ国際空港に到着した。入国時は陸路だったので、この空港へ来るのは初めてになる。ドライバー親子に挨拶して別れ、アメリカン航空のカウンターでチェックインを行った。

空港内のカフェでベリーズドルを使い切ってからベリーズを出国。ここでは出国税として17.5ドルが必要になる。午後5時に離陸してダラスへ向かった。

このベリーズという国は、最高にきれいな海を見ることができるというのに日本人旅行者をまったくと言っていいほど見ないのが本当に不思議だった。これだけ世界中にいる日本人旅行者がなぜベリーズへ行かないのか、今でもよく理解できない。当サイトを見てベリーズへ行ってみようと考える人が現れたら嬉しい。


夜8時、ダラスに到着。この日はダラスで1泊し、翌日の朝にシカゴへ出発することになる。ダラスの宿泊先については旅行前にインターネットの予約サイトで Ramada DFW Airport North Irving というホテルを予約していた。

空港からの送迎があるのは分かっていたが、自分でホテルへ連絡する必要がある。ターミナルを出るとバス乗り場や駐車場の場所を案内している男性がいたので、ホテルへの送迎バスの乗り場を聞き、そこへ行くと専用の公衆電話があった。空港周辺ホテル共通の送迎バス乗り場になっていて、ここから目的のホテルに電話しないといけない。

ネイティブの人と電話で話すのは自信がないが、仕方がないのでともかくも電話してみた。しかしながら「Is this the Ramada DFW airport hotel?」と聞いても「Sorry, No.」という答えが返ってくる。電話番号が違っているのか、または私の発音が通じないのか、結局送迎を頼むことはできなかった。

どうしようかと思いながらターミナルへ戻ると、私が戻ってきたのを不審に思ったらしく、先ほど送迎場所を教えてくれた男性が話しかけてきた。事情を話すと(一応、意図は伝わったらしい)私が持っていたバウチャーを見て自分の携帯電話を使って電話してくれたが、やはりうまくいかなかった。結局、電話番号が間違っていたらしい。

そこで、この男性がホテルの電話番号を調べて送迎バスの依頼までやってくれた。この人がいなかったら送迎を頼むことはできなかったので、このときの対応には本当に感謝している。粗野な感じの見た目(例えが古くて申し訳ないが、映画「ジョーズ」のロバート・ショウのような感じ)にもかかわらず非常に親切だった男性に礼を言って別れ、送迎バス乗り場へ再度移動した。

乗り場で待っていると、やがてバスがやってきてホテルへ向かって出発。移動は約15分かかり、夜9時に到着した。無事にホテルにたどり着くことができ、ほっと一安心。

チェックインし、翌朝の空港送迎時刻を聞いてから部屋へ。かなり立派な部屋で小さなキッチンもあり、ほとんど寝るためだけに泊まるのがもったいない気がする。

久しぶりにシャワーではなく浴槽に浸かり、夜11時に就寝。


翌日は朝4時半に起床し、5時半にホテルの送迎で空港へ移動。シカゴ行きのチェックインを行い、7時半にダラスを出発した。2時間のフライトでシカゴ・オヘア空港に到着。

ここで成田行きに乗り換え。11時すぎに出発し、12時間半のフライトを経て翌日の午後3時に成田空港に到着した。長い移動だったが、しかしまだ終わったわけではなく、京成のエアポート快特で羽田空港へ移動。長崎行きに乗り換えて夜9時半に長崎空港に帰着した。


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