カンボジア&タイ旅行記(ワットムアン – 1)

バンコク滞在2日目。この日の深夜の便で出国するので、旅行最終日になる。

この日はバンコク郊外のアントーン(Ang Thong)という町へ行き、ワットムアン(Wat Muang)という寺院を見ることにしていた。移動に2時間半ほどかかるため、寺院を見てからバンコクへ戻ってくるのは夜になるが、ぜひとも見てみたい場所だったので行ってみることにした。


朝9時半にゲストハウスをチェックアウトし、サイアム駅からスカイトレインに乗ってモーチット駅へ移動。地図で見ると、この近くに北バスターミナルがあり、ここから歩けるものと思っていた。

しかしながら、実際に来てみると行き方がよく分からない。あまり時間を無駄にしたくないので、声を掛けてきたバイクタクシーに乗ることにした。大通りを通るため、ちょっと遠回りになりながらも5分ほどでバスターミナルに到着した。

ターミナル内には各路線のチケット売り場がずらりと並んでいる。

まずはチケットを買わないといけないが、タイ語表記しかないので売り場が分からない。そこで、近くの売り場で「アントーン」と声を掛け、その路線の売り場を教えてもらった。窓口は屋外ではなく屋内にあり、ここで無事にチケットを入手できた。料金は80バーツ。

バスの発着所に行くと、ミニバスがたくさん並んでいる。こちらは通常のバスを予想していたのだが、どうやら買ったのはミニバスのチケットらしい。アントーン行きのミニバスに乗ると、乗客はまだ2人ほど。こういうミニバスは「満員になったら出発する」というシステムになっていると思われるので、「これは出発まで時間がかかるかも」と少し不安になった。

その後、少しずつ乗客が乗ってきて11時に出発。車内で出発を待っていた時間は40分ほどで、何とか許容範囲内だったので一安心。

出発してしばらくは高速道路を走るので、移動は快適なもの。高速道路を下り、一般道に入ったあたりで道路が冠水しているところがあった。洪水の影響がまだ残っていることを実感。

ところどころで乗客の乗り降りを行いながら、バンコクから約1時間半で終点のアントーンに到着した。2時間半ほどかかると思っていたのだが、それは通常のバスの話だったらしい。ミニバスの車内は快適だったので、特に疲れることはなかった。

近くにあったセブンイレブンでパンと缶コーヒーを買って少し休憩し、バイクタクシーの運転手に声を掛けてワットムアンへ向かうことにしした。


バイクタクシーでワットムアンへ向かっていると、遠くに金色の大仏が見えてくる。この距離から見ても、その大きさに驚かされる。

正門をくぐって寺院内に入ると、参拝者で賑わっていた。参拝者用の店も並んでいて、かなり人気のある寺院ということが分かる。まずは、こちらのお堂へ。

それにしても銀色の外観と金銀のナーガが見事。内部がどうなっているのか、期待しながら中に入る。

そして、中は期待以上にすごいものだった。天井と壁が鏡張りで、さらに柱も銀色なので、ものすごくきらびやかな景色になっている。今まで各地で様々な寺院を見てきたが、鏡張りにするという発想はなかなか生まれないだろう。それにしても感動的な眺め。

できれば床も鏡張りにして無限空間にしてほしかったものだが、さすがにそれは無理か。(別に、不純なことは考えていません)

お堂の中には本尊の他に仏像や羅漢像なども並んでいる。以下、主な風景を並べておく。

こちらが本尊。かなり立派な坐像だ。

ここには、なんとミイラが安置されていた。詳しいことは分からないが、あるいはこの寺の創始者だろうか。

そして、金色のうんこ。ではなく、これは大仏の螺髪。しかし紛らわしい形だと思う。

それにしても、このお堂の中は実に素晴らしい空間なので、かなり長い時間歩き回ってしまった。このような銀色の空間は他ではまず見られないだろう。ワットムアンの3つの名所「銀色のお堂」「地獄風景」「大仏」の最初のひとつを堪能でき、満足。


こちらは近くにあった別の建物。外観も凝っている。

中に入ると、千手観音が見事だった。

かなり長くなったので、続きは次のページで。