国内旅行編(北海道 / 札幌)

午前11時、仙台経由新千歳行きのアイベックス航空で福岡空港を出発。福岡から新千歳へは直行する便もあるが、予約した時点で満席だったので経由便を選択した。なお、特典航空券としては1区間という扱いになる。

1時間40分のフライトで仙台空港に到着した。仙台空港といえば、この旅行のほぼ1年前に津波に襲われて閉鎖されていた空港になる。着陸時に外を眺めていたところ、確かに海のすぐ近くにあるので津波が来たらどうしようもないという感じだった。また、着陸直前に見た空港周辺の景色が更地ばかりだったことも印象に残っている。何だか言葉を無くすような光景だった。


仙台空港でいったん飛行機を下り、再び同じ飛行機に乗って新千歳空港へ。北海道へ来るのは、出張で苫小牧に1日だけ滞在したとき以来1年ぶり。

空港で冬靴に履き替え、列車で札幌へ向かう。当然ながら車窓から見えるのは一面の雪景色で、九州在住者としては感動的なもの。考えてみれば、2年前の2月に沖縄へ行った際、那覇空港からモノレールに乗ったら冷房が入っていてTシャツの人も多かったことに驚いたが、同じ時期でも南北でこれほど気候が違うのだから日本というのは本当に広い国だと思う。

札幌駅で翌日の網走までの切符を購入した。「流氷特急 オホーツクの風」という特急列車の指定席で、値段は1万円ほど。ちょっと贅沢だが、何しろ網走まで5時間ほどかかるので楽に移動したい。年齢的なものか、最近は次第に快適さを金で買うようになってきたことを自分でも感じている。

この日は札幌駅近くのホテルをインターネットで予約しておいた。歩いて10分ほどだが、普段は歩くことのない雪道の上だと、滑らないように力を入れていないといけないので予想以上に疲れる。それに普段はスニーカーしか履かないので、慣れない靴を履いていると少し歩いただけで足首が痛くなってくる。チェックインし、しばらく休んでから外出することにした。


まず、行ってみたのは札幌テレビ塔。地下鉄で移動し、地上に出るとタワーが見える。札幌の有名観光地なので、行ったことのある人は多いと思う。気温はマイナス6℃。

せっかくなので700円を払って展望台に登ってみた。道路が雪で白く光っているので、夜景はかなりきれいに見える。

ここから見ると、札幌の町は道路が広く直線的に作られていることがよくわかる。

これはテレビ塔のキャラクター「テレビ父さん」。

テレビ塔を下りて、続いて散策したのは有名な歓楽街のすすきの。

ここは2003年の北海道旅行以来、8年半ぶりの再訪になった。街路樹のイルミネーションがきれい。

翌週から札幌雪まつりが開催されるということで、あちこちで雪像などの準備が行われていた。実は、このようなイベントのことを何も考えずに日程を決めたので、札幌でも網走でも滞在の翌週に雪まつりが行われるというタイミングの悪さだった。事前によく調べておけばよかったと、少し後悔。

すすきのは福岡の中洲などと違って飲食店街と歓楽街が混在していて、同じビルにレストランとソープランドが入っていたりしてカルチャーショックを受ける。そういうところを普通に家族連れが歩いていたりするのが驚き。

夕食後、歩いているとこういう店があった。

「病院」という、あまりにも直球勝負の店名が素晴らしい。多分、女の子が女医か看護師の格好をしているのだろうと想像できるものの、ストレートすぎる名前が笑えた。(上の階にあるキャバクラ「花魁道中」も笑えるが)

あと、看護学院もあった。先ほどの病院と同系列なのかもしれない。(あくまで散策していただけで、中には入っていません)

風俗店は各都道府県の条例によって禁止区域が定められているそうで、保護対象施設とされている建物の近くでは営業できない。保護対象施設には学校、病院、診療所などが含まれていて、「風俗店を潰すために、あえて近くに病院を建てる」なんていうフィクション作品もあるらしい。

これらの店も、実は条例に対する皮肉だったりしたら面白い。

散策中に見かけた、ちょっと面白い景色。テレビ番組の某珍百景に投稿してみたい。

道路工事の際、バーナーで雪を解かしているところが興味深い。さすが北国。

せっかくなので、最後に札幌ラーメンを食べてからホテルに戻った。翌日は、今回の北海道旅行の主目的地になる網走へ移動することになる。

(2012.2.3)