国内旅行編(沖縄 / 波照間島・後編)

波照間島到着から日本最南端碑までを前のページに載せたので、ここでは波照間島の他の風景を紹介することにする。島の人口は500人ほどで、のんびりとした雰囲気を楽しむことができた。


集落の中の様子。いかにも沖縄という風景が続くので、自転車で走っていると感動的な気分になる。

下の写真が島の中心部にある広場。商店が2軒ほどと島で唯一のガソリンスタンド、あと島民用の掲示板などがある。掲示板には波照間中学校生徒会の「ヤギ買いませんか?」「ヤギを買う人募集中」という紙(「飼う人」ではない)が貼られていた。

中心部といっても雰囲気は閑散としていて、歩いている人はほとんどいない。ときどき観光客が自転車で行き交うだけ。

こちらが波照間小学校と波照間中学校で、もちろん日本最南端の小中学校になる。

波照間小学校の正門の横のブロック塀には、戦争マラリアを題材にした「星になった子供たち」という詩が書かれていた。戦争マラリアについては Wikipedia あたりを参照してほしいが、はたして本土の人間はこのことをどの程度知っているだろうか。聞いたこともないという人は、戦争中の惨事として知っておいてほしい。

ここの小学生は、あいさつで キャチボール をしているそうだ。

以下、最南端シリーズを並べておく。まずは最南端の波照間保育所と波照間幼稚園。小さな島なのに保育園と幼稚園に分かれているのが不思議。

最南端の波照間郵便局と波照間駐在所。

最南端のコカコーラ自動販売機。ちょっとしたB級物件。

波照間島には信号はないので、日本最南端の信号機は西表島にある。「日本最南端の交通標識」は波照間島にあるが、事前に調べていた「止まれ」の標識を探したところ、すでに標識自体が外れていて支柱だけが残っている状態だった。このため、現在はどれが最南端の標識になるのか、結局調べられなかった。

これが波照間島のマンホールで、あちこちにある。デザインが秀逸だと思う。

島の端のほうには波照間空港がある。もちろん日本最南端の空港だが、2008年に石垣便が運休になって以来、就航路線がない状態が続いている。このためターミナルは閉鎖され、中に入ることはできない。

最南端の空港として、ネタ的にも入ってみたかっただけに残念。

島では、ところどころで道路改良などの土木工事が行われていた。小さな島で必要以上と思えるくらい道路改良を行うことの是非は置いておくとして、ここでは沖縄土木の工事看板が面白かった。犬やリスはまだいいとして、つるはしを持つイルカには無理があるように思う。

いろんな動物が使われていたのが面白かったので、目についたものを全部撮ってみた。

この翌日、石垣島をレンタカーで走っているときにも沖縄土木の工事看板を見かけた。写真は撮れなかったが、波照間島では見なかった「ショベルカーを運転するワニ」があったので、他にも種類があると思う。物好きな人はコンプリートしてみてほしい。

こちらが波照間港旅客ターミナル。ちょっとした畳敷きのスペースもあるので、休憩するにはちょうどいい。昼食は、ここの軽食コーナーで八重山そばにした。

夕方の便で石垣島へ帰るまで自転車で1日中走り回ったが、この日の最高気温は28℃。日差しも強く、油断していたらすっかり日焼けしてしまった。3月だというのに、国内でこれだけ日焼けする人間も珍しいと思う。

旅行の1週間前から天気予報で八重山地方の天候をチェックしていたところ、ずっと雨予報だったので「よりによって雨かよ」と落胆していたのだが、それが前日には曇りに変わり、さらに前日の夜には晴れに変わっていた。結果的に好天だったのは嬉しいのだが、天気予報を信用していたため日焼け対策をまったくしておらず、数日後には皮膚がぼろぼろになってしまった。これから旅行する人は、この地方は天候が変わりやすいということを忘れずに。

西浜荘で自転車を返却し、歩いて旅客ターミナルへ。土産として「日本最南端・波照間の黒糖ちんすこう」を購入し、4時40分の便で石垣島へ戻った。今回は日帰りだったが、島のあちこちで快適そうなペンションを見かけたので、次回は島で1泊してニシ浜で泳いでみたい。

石垣島に戻り、昨日とは別の店で夕食にして、市街地をしばらく散策してからホテルに戻った。3月なので散策していてもそれほど観光客は見かけない。翌日はレンタカーで石垣島を一周する予定にしている。

(2012.3.18)