メキシコ旅行記(カンクン)

カンクン滞在7日目。翌日の早朝の飛行機で出発するので実質最終日になる。

前日までは1日中観光していたので、最終日は少し休もうと思い、特に予定は入れていなかった。今回の滞在ではあまり訪れることのなかったダウンタウンを少しだけ散策し、後はホテルの近くのビーチで泳ぐことにしていた。


10時にホテルを出て、バスでダウンタウンへ移動。町の中心にあるパラパス公園の近くでバスを下り、公園のほうへ歩いてみた。

公園にはファーストフードの店も並んでいる。ホテルゾーンでは異常なくらいに食事に金のかかるカンクンで、おそらく最も安く食事ができる場所だと思う。ここではマンゴースムージー(30ペソ)を注文してみた。

公園を出て街中を少し歩いた後、大通り沿いにあるスーパーマーケットに入ってみた。帰国後に周囲に配る土産物の買い込みは、やはり地元のスーパーマーケットに限る。

こういう場所へ来ると、ちょっと面白い菓子などを探したくなる。ここで見つけたのは日本に関係のある以下の菓子。

しかし、このキャラクターはいったい何者なんだろう。

今回の旅行ではダウンタウンを歩く時間がほとんどなかったので、できればもっと散策したい気もするが、そうするとビーチで泳ぐ時間がなくなってしまう。残念だが、これでダウンタウン散策を終えてホテルゾーンへ戻ることにした。


ダウンタウンからバスでホテルゾーンへ戻る。このままホテルに戻ってもいいが、せっかくなので先まで行ってみることにした。4日前にラ・イスラ・ショッピングビレッジを見たので、今回はククルカン・プラザというショッピングセンターの近くでバスを降りた。

ラ・イスラほどではないが、このショッピングセンターもわりと大きな建物になっている。しかしながら閉まっている店もあちこちにあり、なんとなく活気がないという感じがした。観光客もそれほど多くはない。

2階に上がると、こういうオブジェが並んでいた。この種の芸術作品には当然エロティックなものがあるのがお約束。(しかしタオルが石で作られているのがすごい)

バーガーキングで昼食にした後、さらに歩いているとこういう展示があった。

これらの像はカンクンの沖に沈められているもののレプリカ(だと思う)。今回はここではダイビングはできなかったが、カンクン沖で潜ったらこういう海中博物館が見られるという。次回カンクンへ来るときは、ぜひとも潜ってみたい。

これらの像は、年月が経つうちに海中生物が付着し、ちょっとグロテスクな感じになってきている。特に気に入ったのがこちらの像で、まるで サンゲリア のゾンビ。

午後1時半にショッピングセンターを出て、バスでホテルに戻った。


ホテルで少し休んだ後、ビーチへ出てみることにした。1階に下りてプールサイドに出ると、タオルの貸し出しをやっているカウンターがある。ここでタオルカードと引き換えにビーチタオルを借り、プールサイドを横切ってビーチへ移動した。ビーチ沿いにあるホテルは、こういうときに便利。

ここがホテルの前の砂浜。この海のきれいさには本当に言葉も出ない。今まで世界各地で様々な海を見てきたが、美しさではカリブ海が世界一。

これがカンクンのビーチから見た海。海が好きな人は、一生に一度はカリブ海を見てほしい。こんなきれいな海を見ずに一生を終えるのはもったいない。

この後、ビーチで泳いでみた。水温も暖かいし、この日は波もかなり穏やかだったので、泳いだりシュノーケリングをやっていると気分がいい。

下の写真に写っている白い建物が、宿泊しているハイアットリージェンシーホテル。

ここのビーチは遠浅なので、かなり先まで歩くことができる。水の透明度はかなりのもので、近くにいる人がはっきり見える。

すみません。 怒られる前に謝っておきます。

人が写っていなくても、下の写真からも水の透明度はわかると思う。底の方にはときどき魚も泳いでいる。

ビーチには東屋風のベッドが並んでいる。ここに寝て休んだり、遠浅の海で泳いだり、ビーチを先のほうまで歩いたり、典型的なバカンスを楽しんだ。こういうことをやっていると、もはやバックパッカーには戻れない気分になる。

(もちろん、もうバックパッカーという歳ではないことは自覚している。日本で普通に働いていて十分に金は持っているのだから、これからは次第にリゾート旅行に移行していくような気がする)

こういう東屋は普通は有料だが、ここでは料金を集めに来るような人はいなかった。おそらく、ここはホテルの宿泊客専用の場所だったと思う。

少し日が傾いてきた頃、ビーチを離れてホテルのプールへ移動。せっかくプールがあるので、どうせなら使わないともったいない。

水球をやって楽しんでいる若者グループの横で少し水に浸かり、後はプールサイドのベッドに寝て過ごした。

近くのベッドにこんな人が寝ていたので、アップで撮ってみた。

怒られる前に謝っておきます。何度もすみません。

夕方6時、そろそろ薄暗くなってきたのでタオルを返して部屋に戻った。下の写真は部屋から見たカンクンの夕陽。

最後の外出まで、しばらく部屋で休憩。


午後7時に外出。これが最後のカンクン散策なので、心残りのないように周囲を見て回った。もっとも、今回の旅行があまりにも楽しかったので、カンクンは数年以内に再訪することになるような気がする。その際はカンクンに数日滞在してからベリーズへ渡るという旅行をやると思う。

最後の夕食は「花いち」という日本料理店に入ってみた。

なぜ最後は日本料理店にしたかというと、ダイビングの際にインストラクターからチケットをもらっていたため。料金が割引になるというものではなく、ちょっとした小鉢が付くというチケットだったが、ダイビングショップおすすめの日本料理がどういうものかと思って入ってみた。

日本人女性のスタッフが1人いるが、他の店員は全員メキシコ人。カウンターの中で刺身を盛り付けている料理人もメキシコ人だった。刺身を含んだ定食もあるが、私は動物性の生もの(生魚、生肉、生卵等)が苦手なので、そういうものは注文しない。(私にとって見ただけで気分が悪くなる世界最悪の食べ物は韓国料理のユッケ。刺身も食べないし、卵かけご飯や月見うどんなど以ての外)

ここでは肉豆腐定食を注文してみた。

さすがに日本人スタッフが指導しているだけあって、外国でときどき見かける「日本料理もどき」ではなく、かなり本格的だった。これなら日本の高級料理店で出しても遜色ないというレベル。

値段はソルビールと食後の緑茶を含めて417ペソ。さすがに高いが、最終日の夜にはこういう贅沢もいいと思う。なお、この値段にはサービス料が含まれているのでチップは必要ない。

ここで、小鉢のチケットをもらったダイビングショップのスタッフに再会した。どうやら奥の部屋で飲み会が行われていたらしく、思いがけない偶然に驚いたが「数年以内にまた来ることになりそうです」と挨拶しておいた。この後、店の女性スタッフに「予想以上に料理のレベルが高くて驚きました」と伝えてから店を出た。

この後もしばらく周辺散策し、MEXICAN OUTLET という店で土産物(テキーラが入ったケーキ、香辛料等)を買い込んでからホテルに戻った。この日は午後11時に就寝。


翌日は、飛行機の時間が早いので午前2時半に起床。3時過ぎにチェックアウトして、WiFi の料金を精算してからタクシーで空港へ。このホテルは WiFi が有料で、料金は4日分で32ドル。

早朝なので車は少なく、20分ほどで空港に到着した。タクシー料金は40ドル(かなり高いと思うかもしれないが、これが相場)。アメリカン航空のチェックインはカウンターではなく自動チェックイン機で行うようになっていた。パスポートとEチケットの番号等を入力し、チェックインを終えてからカウンターで荷物を預け、メキシコを出国した。

今回はリゾート滞在型のアクティビティ満喫旅行だったが、本当に楽しかった。もっとも、セレブ御用達のリゾートなので、持っているお金の量と楽しめる量が比例するのは仕方のないところ。私ももっと金があればさらに楽しめたと思うが、それは次回の旅行に取っておくことにする。おそらくカンクンは数年以内に再訪することになると思う。

もちろんメキシコも広いので、カンクン滞在だけでメキシコがわかるわけではない。首都のメキシコシティ、太平洋側のラパスやアカプルコ、絶景が眺められるというチワワ太平洋鉄道、カリフォルニア半島先端のロス・カボスなどにも興味はあるものの、これらの町を旅行するのはいつになるだろう。

午前6時15分、カンクン国際空港を出発。


約3時間のフライトで午前9時にダラス・フォートワース空港に到着した。帰りの乗継ぎ時間は1時間半しかなく、今回の旅行でもっとも気になっていた乗継ぎになる。

アメリカはトランジットでもいったん入国しないといけないので、それが面倒。飛行機を降りて急いで入国審査へ向かったが、すでに長い列ができていた。そして、この列がいらいらするほど進まない。結局、列の先頭にたどり着くまで1時間ほどかかった。

しかしながら、ここからすぐに入国審査というわけではなく、さらに入国審査官が座っているカウンターの前に振り分けられることになる。各カウンターの前にはどこも5人ほどが並んでいるので、いよいよこれは間に合わなくなってきた。そこで、振り分けている係員にチケットを見せて「時間がない」ということをアピールすると、すいているアメリカ国民用のカウンターに案内してくれた。ここで入国審査を通過。

急いで出発ターミナルに移動し、こちらも列ができていた金属探知機を通過して、最後は走って出発ゲートへ。何とか出発時刻の5分前にゲートに到着し、飛行機に乗ることができた。しかし今回は間に合ったものの、やはり1時間半の乗継ぎはきつい。アメリカで乗継ぎを行う際は最低でも2時間は必要だと思う。10時半にダラスを出発。


成田までの飛行時間は約13時間半で、行きと違って帰りはかなり疲れた。午後2時に成田空港に到着。

羽田空港への移動には最初は京成電車を考えていたが、気が変わってリムジンバスを利用した。値段は高くなるものの、地下1階まで下りなくてすむし、さらに荷物の積み込みなどはスタッフがやってくれるので疲れているときはリムジンバスのほうがずっと楽。

羽田空港で長崎便のチェックインを行い、7時半に離陸。夜9時半に長崎空港に到着した。


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