メキシコ旅行記(2013年10月)

旅行の動機

この時期恒例の海外一人旅で、最初は「9月にブルガリアでリラ僧院を見て、黒海のリゾートで泳ぐ」という案を考えていた。しかしながら、6月の時点で航空券を調べたところ安い航空券はことごとく空席がなく、30万円近くする航空券しか残っていなかった。黒海沿岸のリゾートは特にロシア人などに人気のバカンス先らしいので、夏の間は航空券が取りにくいのかもしれない。10月以降に延期すると黒海で泳げるかどうかわからなくなるので、今回はブルガリア旅行は諦めた。

代わりにどこへ行こうかと考えていたとき、思い出したのが TV 番組「イッテQ」でタレントのソニンがダイビングで潜っていたセノーテの風景。当時、水中とは思えないほど透き通った風景に感動したのを憶えている。「いつか実際に見てみたい」と思っていたが、今はダイビングのライセンスもアドバンスまで取得したので潜ってみることができる。調べたところセノーテはメキシコのリゾート地カンクンからアクセスするのが一般的らしいので、今回はカンクンにダイビング旅行に行くことにした。今までのようなバックパッカー的な旅行ではなく、世界的に有名なリゾート地に滞在するアクティビティ満喫旅行になる。

旅行前の準備

日本からカンクンへはアメリカ経由で行くことになる。値段とスケジュールを考えて、今回はアメリカン航空のダラス経由とした。値段はすべての諸経費を含んで194,890円。

宿泊先については、せっかくリゾート地に滞在するので高級なホテルを予約しておくことにした。カンクンには「オールインクルーシブ」という滞在中の食事やチップなどがすべて含まれたホテル(つまりホテル内のレストランなどはすべて無料で利用できる)も多いが、当然ながら宿泊料も高くなるし、何よりも「元を取らないといけない」という気持から外出がためらわれるようになる気がする。せっかくなので街中のレストランなどにも入ってみたいし、今回はオールインクルーシブではないホテルの中からハイアットリージェンシーを選んた。

このところ海外旅行でよく利用している agoda で予約し、値段は1泊10,760円(表示価格は1万円以下だが、実際には14%のホテル税がかかる)。7泊で約7万5千円になるが、この値段でハイアットリージェンシーに宿泊できるというのはお得という気もする。

ダイビングについては、現地で日本人がやっているショップを利用することにした。単に現地発のツアーであれば英語でもいいのだが、何しろダイビングは完全に言葉が通じないと命の危険にかかわることになる。よほど英語かスペイン語が堪能であれば現地人スタッフだけのショップでもいいと思うが、そうでない限りは日本人インストラクターがいるショップを選ぶべきで、今回は以下のショップを利用した。

最初は「カンクンのダイビング」「コスメル島のダイビング」「セノーテのダイビング」の3日間ダイブパックを申し込んだのだが、この期間は人が少なくてカンクンのダイビングは催行されないということだった。残念だが、コスメル島とセノーテには潜れるので、まだよかったといえる。料金は総額で380ドル。

ダイビング器材は現地でレンタルしてもいいが、今回は1ヶ所にずっと滞在するため持ち運ぶ必要がなく、自分の器材を持っていくことにした。持っていくのはウェットスーツ、フィン、マスク、シュノーケル、ブーツ、グローブ、メッシュバッグで、当然ながらバックパックには入らないので今回はスーツケースを使用することにした。もちろん購入ではなくレンタルで、料金は5,369円。

今までスーツケースは一度も使ったことがなく、海外一人旅を始めて15年目にしてとうとうスーツケースを使うことになった。別にバックパッカーが偉いというわけではないが、しかしスーツケースを使うことに少し恥ずかしさを感じてしまう。

今回はダイビングが目的の旅行なので、水中の写真を撮るためにカメラのハウジングを購入した。ダイビングをやる人ならわかると思うが、ダイバー御用達のメーカーはオリンパスで、大半のダイバーはオリンパスのカメラを使用している。私はフィルムカメラからデジタルカメラに乗り換えて以来ずっとペンタックスを愛用していて、この機会にオリンパスに変えることも検討したが、あえて主流に逆らってペンタックスを使い続けることにした。

使用しているカメラは “PENTAX WG-3 GPS” で、さすがにダイバーが使わないメーカーだけあって純製のハウジングはない。発売しているのは Sea Tool というメーカーで、樹脂タイプのハウジングを約3万8千円で購入した。ちなみにカメラは約2万4千円で購入したので、本体よりもハウジングの方が高いというのはちょっと納得いかないが、まあ需要の少ないハウジングはこんなものかもしれない。

余談だが、この “PENTAX WG-3 GPS” 自体も14メートル防水で、ハウジングを使うことで40メートル防水になる。この14メートル防水というのは、ダイビングには足りないし、シュノーケリングには深すぎるし、どうも中途半端で何の意味があるのかわからない。ハウジングが水漏れした時に、急には壊れないという意味では安心だが。

(追記)この旅行の4年後、2017年に私もカメラをオリンパスの TG-4 に買い替えることになった。このとき使っていたペンタックスのカメラが破損したのが原因だが、オリンパスを使ってみると海中の写真がすごくきれいに撮れることに驚いた。青色が強くて実際に見た景色よりもきれいに撮れてしまうのはどうかと思うこともあるが、今はダイビング写真は TG-4 で撮っている。

後はカンクン周辺の「チチェンイツァ遺跡」「シカレ海洋公園」「イスラ・ムヘーレス」などのことを調べておいた。何しろ世界的に有名なリゾート地だけあって、どのアクティビティも金がかかりそうな感じがする。いったい総額でいくらになるのか多少の不安もあるものの、この前年が1回しか旅行に行けなかったので、今回は思い切り楽しむことにした。

旅行記

日付都市名
2013.10.12(土)福岡~成田~ダラス~カンクン
2013.10.13(日)カンクン~コスメル島~カンクン
2013.10.14(月)カンクン~プラヤ・デル・カルメン~カンクン
2013.10.15(火)カンクン~イスラ・ムヘーレス~カンクン
2013.10.16(水)カンクン~チチェンイツァ~カンクン
2013.10.17(木)カンクン~シカレ~カンクン
2013.10.18(金)カンクン
2013.10.19(土)カンクン~ダラス~
2013.10.20(日)~成田~羽田~長崎