マカオ&香港&上海旅行記(上海~香港~マカオ)

朝8時すぎ、福岡空港に到着。今回はビジネスクラスなので、中国東方航空のスカイプライオリティ優先レーンでチェックインを行った。行列に並ばなくていいので少し優越感を感じる。

出国手続き後、通常であればトランジットエリアで待つだけだが、何しろ今回はラウンジに入れる。

こんな写真を撮っている時点で田舎者丸出しというか、ビジネスクラスに慣れていないことが明らかだが、近いうちに海外へはビジネスクラスが当たり前という身分になりたいものだ。

入ることができるのは日本航空の桜ラウンジ。一応、私はANAゴールドカードを持っているので空港ではいつもカードラウンジに入っているのだが、航空会社のラウンジに入るのか今回が初めて。

というわけで初体験の桜ラウンジだが、入ってみると意外と狭い。しかしながら食べ物と飲み物の品揃えはさすがにカードラウンジよりも上で、パン、おにぎり、肉まん、カップうどんなどが豊富においてある(持ち出しは禁止)。名前だけは知っていた「うどんですかい」の実物を初めて見た。カップうどんは作らなかったが、肉まんなどは十分に朝食代わりになった。飲み物にはアルコール類もあり、朝から缶ビールを飲んでいるおじさんたちに呆れながら出発時刻まで休憩。私はもともと酒は飲まないほうだし、朝からアルコールなどとは考えもしない。

やがて搭乗時間になり、優先搭乗で最初に飛行機に乗ることになった。小型の飛行機で、ビジネスクラスは最前部の6席のみ。座席に座ると飲み物のサービスがあり、水平飛行に入るとすぐに食事になった。何しろ福岡からだと上海は東京より近く、フライトは1時間半しかないので、ゆっくりしてはいられない。

これがビジネスクラスの食事。フライト時間が短いので軽食だが、器はちゃんと陶器製。

ただし、食事が終わると急かされるように食器が片付けられる。このときはフライト時間が短いため急いでいるのだろうと考えていたのだが、次の香港までのフライトで案外そうでもなかったようだと気づいた。

ゆったりした座席を楽しむ時間もあまりなく、10時半に上海に到着した。乗継ぎ時間は4時間ほどあるが、今回は上海でもラウンジに入れることと、帰りの方が乗継ぎ時間は長いので(6時間)、上海は帰りに見ることにしてまっすぐトランジットエリアへ向かうことにした。ここでもスカイプライオリティ優先レーンを通り、ビジネスクラスラウンジへ。

こちらのラウンジはかなり広く、ゆったりとしている。あと、チャーハンやスープや野菜の炒め物など各種の食事も置いてあるし、飲み物も充実しているので快適なもの。

この後、搭乗時刻まで食事をしたり本を読んだりして過ごした。図書館で借りて持ってきた「大人のマカオ香港極楽ガイド」がなかなか面白いので、読んでいると飽きない。

出発時刻が40分ほど遅れたが、搭乗口に並ぶ必要はなくラウンジから直接ボーディングブリッジへ行けるようになっていた。ボーディングブリッジの入口で搭乗券の確認があり、まだ乗客が誰もいない機内に乗り込むと、すぐに飲み物のサービス。

ビジネスクラスの搭乗率は半分ほど。水平飛行に入ると食事だが、これが見事にしょぼかった。とてもビジネスクラスの食事とは思えないような内容で、写真も撮っていない。それから、フライト時間は3時間ほどなので急ぐ必要はないはずだが、先ほどと同様に食べ終わるのを待ちかねたかのように食器が片付けられる。その後はどうかというと、乗務員たちはカーテンの向こう側にこもったまま、こちらには滅多に出てこない。聞こえてくる声から判断すると、カーテンの向こうでだべり続けているらしい。どうやら、さっさと仕事を終わらせるために食事を急がせたようだ。

帰国後にインターネットでいろいろと調べてみたところ、中国東方航空のビジネスクラスで同様の体験をした人は多いらしい。まあ、ビジネスクラスとは思えないような安い値段で乗っているので文句を言うつもりもないが、サービスは今まで乗った航空会社の中でも最低クラス

しょぼい食事の代わりに、飛行機から見えた見事な雲海の写真を載せておく。

というわけで中国東方航空のビジネスクラスに乗った感想は以下の通り。

ラウンジは魅力だが、機内でのサービスはあまりよくない。

私も、よほど値段が安いか、または大金持ちにでもならない限り短距離路線では中国東方航空のビジネスクラスに乗ることはないと思う。ヨーロッパ路線でもない限りエコノミーで十分。


夕方6時半過ぎ、香港に到着した。今回は空港から直接マカオへ向かうので、香港では入国手続きはしない。ATM で香港ドルを引き出し、イミグレーションの手前にあったマカオ行き高速船のカウンターで7時50分発のチケットを購入した。値段は246香港ドル(1香港ドルは約13円)。

時間があるので夕食にしようかとも思ったが、さすがに入国前のエリアにはたいしたレストランはない。コンビニのような店で翌日の朝食用のパンと缶コーヒーを買い、表示にしたがってマカオ行きのフェリーターミナルへ行くことにした。乗り場までは意外と距離があり、途中は列車で移動する。ターミナルに着くと長い行列ができている乗り場があったが、これは深センの蛇口行きだった。

7時半頃、マカオ行きの乗船が始まり、高速船に乗り込んだ。船内はほぼ満席。

マカオまでの所要時間はちょうど1時間。揺れも少なく、快適な移動だった。マカオに近づくとライトアップされた長大な橋が見えてきて、そこをくぐってマカオのフェリーターミナルに到着した。

高速船を下り、ターミナルに移動するときに船の写真を撮ってみた。

イミグレーションに並び、マカオに入国。マカオでは2013年7月から出入国の際のパスポートへの押印が廃止になったそうで、パスポートには何も押されない。出入国のスピードアップにはつながるのだろうが、しかし旅行の記念がひとつ消えてしまったような気持にもなる。

マカオでの宿泊先は決めてあるので、この日は移動するだけでいい。マカオのホテルについては、旅行前に「各ホテルが当日空いている部屋を空港やフェリーターミナルで格安販売しているから到着後にホテル予約カウンターで探せばいい。日本で予約していくのは金の無駄」という話も聞いていて、事前に予約するかどうか少し悩んでいた。結果的に77%オフという部屋が見つかったためインターネットで予約したが、まあこのあたりは好みの問題かもしれない。当日予約も週末はあまりメリットはないという話もあるし(この日は土曜日)、最近はインターネットのホテル予約サイトも値段が下がってきているので、そんなにシビアに損得を考えることもないと思う。

ターミナルのインフォメーションセンターにタッチパネル式のホテル案内があり、ここでロイヤルホテルの近くを通るバスの路線番号を調べ、外に出てバス乗り場へ移動。路線番号を見てみたが、残念ながら目当ての番号はなかった。バスを乗り継いていくほどの気力はなく、タクシーを使うことにした。

タクシー乗り場には長い行列ができていたが、タクシーがかなり頻繁にやってくるのでそんなに待つ必要はなかった。ホテルへ向かう途中、ホテルやカジノが並ぶマカオ中心部を通ったが、その派手な明るさは想像以上で早くもマカオに圧倒されてしまった。翌日の夜はグランド・リスボアカジノ周辺を歩いたので、呆れるほど豪華絢爛の風景についてはそのときのページに載せることにする。

夜9時半、ホテルに到着した。タクシー料金は27香港ドル。下の写真が今回泊まった部屋で、さすが5ツ星という豪華さ。

夕食がまだなので、いったん外出して外を歩いてみることにした。下の写真がホテルの外観。

安そうなレストランでもないかと思って歩き始めたのだが、その前にこういう公園が見つかった。ここに置かれていた山車(?)がずいぶんと派手だったので、この公園の散策に時間を取られることになってしまった。

それぞれのアップを下に並べておく。春節が終わった直後の時期なので、何かのパレードで使われたものが並べられているのかもしれない。どれも派手だが、2014年は午年なので造形は馬が多い。

それから、さすがに中国本土とは違って著作権に問題がありそうなキャラクターは見られなかった。B級スポット好きとしては少し物足りないが。

ここからは遠くにグランド・リスボア・ホテルが見える。マカオを象徴する建物なので翌日は近くへ行ってみることにしているが、ここから見ても悪趣味に思えるほど光っている。

本来はレストランを探すために外出したのだが、公園を歩いているうちに疲れてきた。そこで、これ以上歩くのは諦め、ホテルの近くのセブンイレブンで弁当とカップ麺を買って部屋に戻ることにした。私は食には特にこだわりのない人間なので、別に味気ないとは思わない。

カップ麺はもちろん香港やマカオで大人気の出前一丁。

こちらでは日本よりもずっと多くの出前一丁が発売されているという話なので、これも日本にはない味だったのかもしれない。

それから、部屋にあった電話帳を見てみるとマッサージのページがすごいことになっていた。

一般の電話帳だというのに、完全な風俗情報誌になってしまっている。「リリ マツサージ ンセンター」「日本式十項全能按摩」「日式・足の楽」なんていうのも気になるし、「双指按肛穴」っていったい何だろう。考えただけで眠れなくなってしまうが、ともかくもこの日は深夜1時に就寝。