マカオ&香港&上海旅行記(マカオ / セナド広場、聖ポール天主堂跡)

早くもマカオ滞在最終日。この日は午前中にセナド広場などの有名観光地を見て、午後の高速船で香港へ移動することになる。

今回の旅行はマカオタワーのバンジージャンプがメインだが、普通はマカオ観光といえば世界遺産めぐりだと思う。全部を見るのは無理なので、特に有名なセナド広場と聖ポール天主堂跡を見ることにした。


朝9時に起床。快適だったロイヤルホテルをチェックアウトし、歩いてセナド広場方面へ向かう。昨日の媽閣廟は少し離れた場所にあったが、マカオの世界遺産の中でも「セナド広場」と「聖ポール寺院跡」は歩いていける距離にある。

途中、なかなかいい看板があった。こういうのを見つけると少し嬉しい。「極速」なんて書いてあるが7日間でどのくらい大きくなるんだろう。

しかし国内旅行編の間々観音のページにも書いたことがあるが、女性はどうして大きさにこだわるんだろう。男は女性が考えるほど大きさは気にしていないと思うので、本当に不思議で仕方がない。個人的にはリバーシブルな体でも何の問題もないと思う。(繰り返すが、私はAカップを「微乳」→「貧乳」→「リバーシブル」の3段階に分けて考えている。さらに「凹レンズ」を加えて4段階にしてもいいが、さすがに殴られそうなのでやめておく)

無駄話はこれくらいにして、セナド広場まで歩いていく途中の路地もなかなかいい感じ。

20分ほどでセナド広場に到着した。もっと観光客が多く歩いているかと思っていたが、まだ午前中の早い時間ということと、小雨が降りそうな天候ということもあり予想していたほど多くはなかった。

ここは、おそらくマカオへ来る観光客のほぼ全員が訪れる場所だと思う。図書館で借りて持ってきた「大人のマカオ香港極楽ガイド」には「広場自体はきれいに修復されすぎており、かえって興ざめ」などと書かれているが、たしかにそういう感じもする。石畳もずいぶんときれいだし。

ただ、春節直後の時期なので飾り付けはきれい。

広場の近くに三街会館(関帝廟)があった。予想より小さな寺院だったが、関羽の像はよくできている。

小雨が降ってきたので近くにあった4階建ての市場に避難し、中を散策してみた。市場というのは世界中どこでも写真を撮るのに苦労する場所だが、ここではエスカレーターから写真を撮ることができた。

4階にローカル食堂があったので軽食を注文してみた。店の前には写真も並んでいるので注文は楽。牛肉入り麺の味は可もなく不可もなくという感じ。

いつの間にが雨がやや本降りになっていたので、しばらく市場の中を散策。やがて雨が止んでから、世界遺産めぐりを再開することにした。


続いて入ったのがセナド広場に面した聖ドミニコ教会。説明書きによると「1587年に建てられた、中国で最も古い教会のひとつ」だそう。

上の方の階は展示室になっていて絵画や彫像などが展示されている。それなりに由緒のあるものだと思うが、キリスト教には詳しくないのでよくわからない。

ここで一番印象に残っているのが組立式のキリスト像。たしかにこれは持ち運びに便利だと思う。

聖ドミニコ教会を出て聖ポール天主堂跡の方へ歩く。下の写真の通り、途中の路地はかなり狭く観光客で混雑している。この時はまだましだったが、中国の連休中などは身動きできないくらいの大混雑になるような気がする。

この旅行の9ヶ月後、高田純次のアジアぷらぷら という番組を見ていると、まさに大混雑している路地が映されていた。あまりの混雑ぶりに機嫌が悪くなり、名物のエッグタルトを食べても特に褒めず聖ポール天主堂跡を見てもガイドの期待通りに感動しない高田純次に少し同情したのを憶えている。ちなみにこの番組ではマカオタワーも訪れているが、バンジージャンプで落ちていく人を見て「バカヤローですね!」と呆れていた。これは私のことでもあるわけで、高田純次に呆れられた自分に苦笑い。

路地を抜けると聖ポール天主堂跡が見えてきた。マカオについて紹介しているサイトには必ず載っている風景。

聖ポール天主堂跡については、インターネット上には訪問記がたくさんあるので詳しくは触れない。かつてはアジア最大のカトリック教会だったそうだが、1835年の火事によって焼失し、現在は正面の石壁だけが残っている。ちょっと変わった風景。

聖ポール天主堂跡の前から振り返って撮った写真がこれ。遠くにグランド・リスボアが見える。ここから見ても悪趣味。

聖ポール天主堂跡の入口をくぐると、その先には地下納骨堂がある。この天主堂の建築には日本人(江戸時代に日本を逃れたキリスト教徒)も参加していたそうで、その遺骨も収められている。400年前に異国で死んだ日本人に合掌。

続いて聖ポール天主堂跡の横にあるモンテの砦へ。ちょっとした丘の上にあり、歩いていく途中に聖ポール天主堂が斜めから眺められる。

ここはポルトガル人が15世紀に築いた砦だそうで、丘の上に出ると砲台が並んでいる。17世紀にオランダ軍を撃退したという防衛拠点が、今は落ち着いた観光地。

砲台の中に、見事にグランド・リスボアを狙っているものがあった。ここから砲弾を撃って、グランド・リスボアをポッキリと折ってやりたいという衝動に駆られる。

この砦は高台にあるので周囲の眺めはなかなかのもの。ここから撮った写真をパノラマにしてみた。川の向こう側はマカオではなく中国の珠海市になる。

遠くに見える高層ビル群が無機質な感じなのに対し、このビルだけずいぶんと生活感にあふれているのが異色な感じだった。一度、このビルの中に入ってみたい気がする。

再び小雨が降りそうな天候になってきたので、これで世界遺産めぐりの散策を終えてセナド広場方面へ戻ることにした。変わったスポットめぐりだけが旅行ではなく、こういうオーソドックスな観光地めぐりも面白い。


再びセナド広場横の市場に入り、ローカル食堂で昼食。チャーハンと青菜炒めとミルクティーで65パタカ。

午後1時半、歩いてホテルに戻った。いったんホテルに戻ったのは、ここからフェリーターミナルへの送迎バスがあることを調べていたため。

ホテル前から送迎バスに乗り、10分ほどでフェリーターミナルに到着した。午後2時半発の高速船のチケットを購入したところ、値段は148パタカ。香港空港からマカオまで乗ったときは246香港ドルだったので、1,000円以上も値段が違うことになる。距離は香港空港の方が近いというのに、香港島のフェリーターミナルへ行くほうがずっと安いというのが不思議。

2時半にマカオを出発。今回の旅行では「カジノは自分には向かない」ということを再認識したこともあり、カジノ目的でマカオへ来ることはないと思う。マカオタワーでバンジージャンプ以外のアトラクションもやってみたい気はするが、はたしてマカオを再訪することはあるだろうか。