タイ旅行記(バンコク / ニューハーフシアター)

夕方4時半、バンコクの北バスターミナルに到着した。翌日の早朝の便でタイを離れるので、バンコクは半日ほどの滞在になる。今回は、以前から見たいと思っていたニューハーフシアターへ行ってみることにしていた。


北バスターミナル内のフードコートで遅い昼食にして、バイクタクシーでモーチット駅へ。ここからスカイトレインでパヤータイ駅へ移動した。翌日は早朝に出発するので、この日はエアポートレールリンクの始発駅になるパヤータイ駅近くのホテルを予約してある。

パヤータイ駅のホームからは国鉄の線路沿いの路地が見える。予約してあるホテルは、この路地の先にある。

地図でおおよその位置は確認していたが、やはり実際に歩いてみると細い路地が入り組んでいて道に迷いそうになった。路地が行き止まりなのでマンションの駐車場を通り抜けたり、小さな店でホテルのバウチャーを見せて場所を聞いてみたり、ちょっと手間取ったもののなんとか予約していた Best Bangkok House Hotel にたどり着くことができた。しかし予想外にきれいな外観にびっくり。

チェックインし、部屋に案内されてさらにびっくり。天蓋付き(!)のベッドが2台(シングルとダブル)、さらに床にもベッド(ダブル)と、なんと5人が泊まれる部屋になっている。部屋もありえないほど広いし、設備もかなり豪華。

部屋を間違っているのではないかと確認したが、案内してくれたスタッフによるとホテルの方で部屋のブッキングをミスしてしまったらしい。この日は私が泊まれる部屋がここしかなくなってしまったというのが理由らしいので、ホテルのミスをありがたく受け取ることにした。ただ、この日は夜遅く帰ってくるし、翌日は早朝出発なので、この部屋を十分に楽しめないのが残念。

せっかくなのでゆっくりと休憩したいところだが、それほど時間もないので出かけることにした。


再び細い路地を抜けてパヤータイ駅へ。ここからスカイトレインでサパーンタクシン駅へ移動した。地上に下りるとチャオプラヤーエクスプレスの船着場がある。

ニューハーフシアターは「アジアティーク・リバーフロント」という大型ショッピングモールの中にある。そこまではサパーンタクシン駅近くの船着場から無料のシャトルボートが出ていて、チャオプラヤーエクスプレスの隣に乗り場があった。

到着した時には既に長蛇の列ができていた。このため次の便には乗れなかったが、シャトルボートは15分おき程度の運航なので、それほど長く待つ必要はなかった。

こちらのボートでアジアティーク・リバーフロントへ移動。

10分ほどで巨大な観覧車が見えてきた。タイには何度も来たことがあるが、アジアティーク・リバーフロントへ来るのは今回が初めて。もっとも、オープンが2012年ということなので、今回の旅行の時点(2014年12月)ではバンコク新名所という扱いになっている。

シャトルボートを下り、アジアティーク・リバーフロントの中へ。しかし予想外の規模というか、バンコクにこんな巨大なショッピングモールがあるとは知らなかった。どこを歩いても呆れるほどの賑わいぶり。

アジアティーク・リバーフロントの目印になっているのが、この観覧車。

写真で見るだけだと単なる巨大観覧車だと思う。この観覧車の特徴は、なんといってもその回転速度。下の動画を見ればわかる通り、異常に回転が速い。

おそらく日本の観覧車の2倍以上だと思う。最初にこの観覧車を見たときは「いったいどうやって乗り込むのか?」と思ったが、おそらく人が乗るときは速度を落とすのだろう。ただ、ずっと観覧車を見ていたわけではないので、詳しいことはよくわからない。客が走ってゴンドラに乗り込んでいたら、それはそれで笑えるが。

混み合っているフードコートで夕食にして、ニューハーフシアターへ向かうことにした。こちらがニューハーフシアター「カリプソ」の建物。

チケットカウンターでバウチャーを見せ、チケットを受け取った。ここは当日にチケットを買うよりも事前購入の方がずっとお得なので、今回もインターネットで既に購入してある。チケットは1ドリンク付きで、飲食物の持ち込みは禁止。

シアター内に入り、自分の席の番号を探すと前から2番目という特等席だった。席に座るとすぐにスタッフが飲み物の注文を取りに来たので、コーヒーを注文しておいた。アルコール類も注文できるが、ここはやめておいた。

さすがにバンコクの人気スポットらしく、シアター内は満員。20時15分に開演。

これは面白い!

どのショーも非常にレベルが高く、まさにエンターテイメント。当然ながら出演者は全員が男なのだが、とてもそうは思えない。今までバンコクに何度も来ていながらニューハーフシアターを見なかったのは、実にもったいないことをしていたというしかない。

それぞれのショーの内容については説明しないので、実際に訪れて見てみてほしい。驚くほどレベルが高いことに感動するはず。

もちろん、出演者の中にはお笑い担当もいる。下の写真のトウリさんは、おそらくカリプソの名物役者だと思う。

フィナーレでは、ほとんどの役者が舞台に集まってきた。

フィナーレの動画を下に載せておく。クリスマスが近い時期なので、フィナーレではサンタクロースも登場していた。

上演時間は1時間15分で、本当に楽しかった。ここはバンコクで最大級のお勧めスポットといえる。私も次回バンコクへ来る時は、おそらくまたニューハーフシアターを見ることになるはず。

シアターを出ると出演者たちが廊下に並んでいた。もちろん客と一緒に記念写真を撮るためで、チップを渡すと写真を撮ってくれる。舞台で見ていた時は女っぽく見えていたが、こうやって明るいところで見るとみんな体格が良く「やっぱり男だな」と感じる。

チップの相場は1人につき50~100バーツだそうで、個人的に「天国と地獄の美女 に出演していた当時の叶和貴子」と命名した役者(見た目がすごく似ていたので)を見つけ、一緒に写真を撮ってもらった。撮影の時にぴったりと密着してきたので、その時の感触から改めて「やっぱり男だな」と感じた。

ただ、私としては叶和貴子だけを選んだつもりだったのだが、結局その両隣と合わせて3人と写真(それぞれと2ショット、さらに4人でも)を撮ることになってしまった。チップはそれぞれ必要だが、このとき持っていた紙幣は500バーツ札1枚と100バーツ札3枚。つまり、ここで100バーツ札を使い切ってしまい、この後は写真が撮れなくなってしまった。事前に意識して50バーツ札と100バーツ札をもっと残しておけばよかった。写真を撮りたいと思った役者さんがあと何人かいただけに残念。

それから、もちろんお笑い担当のトウリさんも撮影のために立っていた。100バーツ紙幣が残っていたらぜひ一緒に写真を撮りたかったのだが、今回は諦めた。次回ここへ来るときに写真を撮ることにする。

感動の余韻を感じながら、少しだけアジアティーク・リバーフロントを散策してみた。この時間でも、まだまだ人は多い。

21時55分発のシャトルボートでサパーンタクシン駅に戻り、スカイトレインでパヤータイ駅へ。夜11時にホテルに戻った。約3,000円とは思えない豪華な部屋に泊まっているが、それを十分に楽しむ時間がないのが残念。この日は0時半に就寝。


翌日は午前5時に起床。ホテルをチェックアウトする際に「今の時間はパヤータイ駅まで歩けますか?」と聞いたところ、かなり遠回りになってしまうということだった。前日はマンションの裏口を通って駐車場を抜けたりしたので、もしかしたら夜間はゲートが閉まるのかもしれないと思って聞いてみたわけだが、やはり確認しておいてよかった。

スタッフによると、パヤータイ駅ではなく隣のラーチャプラーロップ駅の方が近いということだった。教えられた通りに歩いていくと、途中で道がなくなって線路沿いを歩くことになった。これはこれで面白い体験。

ラーチャプラーロップ駅からエアポートレールリンクに乗り、スワンナプーム空港へ移動。8時半にバンコクを出発し、台北を経由して夕方5時に福岡空港に帰着した。


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