タイ旅行記(ワットパーラックローイ – 4)

寺院の敷地内には大きな池があり、その横に建物がある。建物の中は坊さんの坐像や仏像が安置してある区画と土産物が並んでいる区画に分かれていたが、写真は撮っていない。建物の外も面白い仏像のオンパレードで、ガラスケースに入っているのは十二支の像。

建物の周りをひと回りしてみた。仏像の他にも、こんなものがたくさん並んでいるので気が抜けない。診察風景はまだいいとして(老婆の方はすでに手遅れらしい)、よくわからないのが天秤の両側に老夫婦を乗せている人。こういう姿は前年にワットセーンスックでも見たが、どういう意味があるんだろう。

こちらは夫婦喧嘩の風景(多分)。

上と下のアップ。夫もビンで殴ろうとしているが、すでに妻のほうの勝ち。それにしても股間のつかみ方が見事。よくこんな器用に手を伸ばせるものだ。

そして、なんともものすごい像が並んでいるエリアがあった。自分で頭に斧を打ち込んでいたり、拳銃で自殺しようといていたり、さらには上半身だけ2人になっていたり、もう意味がわからない。

地獄エリア以外では、もっとも過激な像が並んでいる場所といってもいいかもしれない。それにしても、体が真っ二つになった女性の切れ味の鋭さは見事。断面もリアルで素晴らしい。

建物を回って池のほとりに出た。向こう岸の近くで池に浮いているのが、この寺院で地獄風景と並んで有名といえる物件になる。早速、そちらへ行ってみた。

これが池に浮かぶ骸骨自転車。池の上に突き出した展望所に料金箱があり、ここに硬貨を入れると骸骨がペダルを漕ぎ出す。甲高いうめき声を上げながらこちらへ近づいてくる姿には本当に感動した。

池の上には2体の骸骨の他に巨大アヒルがいて、それぞれ動画を撮ってみた。骸骨自転車ももちろんいいが、アヒルの不気味なうめき声の方も気に入った。

これは本当に感動するので、地獄寺に興味がある人は必見。他の来訪者たちにも骸骨自転車は人気で、みんな繰り返し動作させていた。

さらに歩くと、タイの寺院ではおなじみのマッカリーポンの木があった。

マッカリーポンの実(美女果)のアップ。胸は葉っぱで隠してあるが下は丸見え。

タイではおなじみと言っても、私がマッカリーポンの木を見たのはこれが2回目。ワットプートウドムでは屋内に小型の木が作られていたので、こういう屋外の大規模な木は初めて見た。果実もミニチュアではなく等身大だし、禁欲的な生活を送っている僧侶にとって、こういうものが寺院内にあったら生き地獄だと思う。

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