台湾旅行記(高雄 / 佛陀祈念館)

佛光山を堪能した後、その隣にある佛陀紀念館へやってきた。前回来たときは日曜だったため観光客で大賑わいだったが、今回は月曜なので人は少なめ。そのぶん、ゆっくりと見て回ることができた。

佛陀紀念館については前回(2014年4月)の訪問記で詳しく紹介しているので、今回は写真は少なめ。ここについて知りたい人は 前回の訪問記 のページも参照してほしい。


丘の上にある佛光山からエレベーターで麓に下り、歩いて佛陀紀念館へ。途中、急須から水が流れ続けていた。

前回来たときに驚嘆した豪華絢爛のメインホール「禮敬大廰」に着いた。1年半ぶりに見ても、その規模に驚く。

中に入ると完全なショッピングモール。スターバックスやらセブンイレブンやら高級レストランやら、もはやここが仏教寺院とは思えない。この寺院の型破りなやり方には驚くばかり。

まずはスターバックスでクロワッサンとケーキとカフェラテの昼食。本当に、自分が仏教寺院にいるとは思えない。

禮敬大廰を抜けると、その先に長さ240メートルの成佛大道が続いている。7層建ての寶塔が左右に4塔ずつ並び、その奥に高さ108メートルの大仏が見える。前回と同様、あまりの規模の大きさに唖然。

では、成佛大道の両脇にある通路を歩いて本館へ。途中の壁画などを楽しみながら、ブッダガヤの大菩提寺をモデルにしたという本館にたどり着いた。しかし大菩提寺がモデルということを知らなかったら「これはエジプトの神殿か?」と思ってしまいそう。

館内に入ると、相変わらずのバブリーさに再び溜息が出た。どこを見ても豪華そうな作りで、もう目が痛くなるほど。いったい、この寺院はどれだけの資金力を持っているのかと言いたくなる。

まずは、前回来たときに驚愕した「喋る弥勒仏」に再会。この姿は本当に強烈で、今回も激しく感動した。この弥勒仏を見るためだけでも、佛陀紀念館へ来る価値はある。なお、この弥勒仏が喋っている姿については前回の訪問記のページを参照してほしい。

喋る弥勒仏との再会を果たし、それから館内の他の場所を見て回った。どの展示室もジオラマやオブジェが本当によくできている。

佛光山を開いた初代住職の星雲大師が運営していた幼稚園の風景。送迎用の自転車にも1年半ぶりに再会した。これをこぐのはバングラデシュのリキシャよりも大変そう。

そしてこちらが星雲大師の蝋人形。写真だけ見せたら蝋人形ではなく本人と思う人がほとんどだと思う。それくらいリアルで、この蝋人形も一見の価値はある。

館内を歩き回っているとき、ちょっと記になったのがこちらの注意書き。傘やタバコはいいとして、クマのぬいぐるみみたいな姿が謎。これに該当しそうな記述は「Please do not bring pets into the building」くらいしかないんだが。台湾ではクマを連れてくる人がいるんだろうか。

午後2時から、前回の訪問のときと同様に「玉佛殿」の参拝に参加した。他の人が入れないエリアに行けるのは、本当にわくわくする。40分ほど、なんとも荘厳な雰囲気と僧侶の方の説法を堪能した。もちろん言葉はわからないが、最後のパンフレットの読み合わせだけは漢字なのでついていくことができる(簡略化しすぎた中国の漢字と違って、台湾の漢字はわかりやすい)。なかなか貴重な体験ができるので、佛陀紀念館に来たときは玉佛殿の参拝に参加するのもお勧め。

この後、午後3時から4Dシアターを鑑賞。ここでは「佛陀の一生」と「貧女一燈」の2種類が上映されていて、前回は「貧女一燈」を見たので今回は「佛陀の一生」を見たかったのだが、上映時間を見たら午前中に「佛陀の一生」が続いて午後はずっと「貧女一燈」になっていた。というわけで今回も貧女一燈を見たのだが、なぜ交互に上映しないのか不思議。次回ここへ来るときは、午前中に来て佛陀の一生を見ることにする。

もっとも、貧女一燈もなかなか面白い。タイトルから想像できる通り貧しい少女が最後は幸せになるという話で、普通なら悪役になるはずの裕福な側にも悪い人間はいないので、後味は悪くない。佛陀紀念館では4Dシアターも見逃さないように。

これで本館を一通り見たので、禮敬大廰に戻ることにした。距離があるので禮敬大廰がかすんで見える。

成佛大道の脇の通路を歩いていると、午前中に佛光山からも見えた建設中の建物が眺められた。この寺院はどこまで規模が大きくなるんだろう。数年後にまた来たい。

禮敬大廰では、自分への土産としてスターフルーツの形をしたガラス製の文鎮(350元)を買ってみた。前回は柿の形をした文鎮を買ったので、今は自宅に2つ並べて置いている。他にもいくつか種類があったので、訪問のたびにひとつずつ揃えていって、最後はコンプリートしたい。

禮敬大廰の前のバス停で高雄行きのバスの時刻を調べると、次のバスは大東駅近くの鳳山バスターミナルではなく高雄駅前行きだった。16時50分にバスが来て、料金は91元。来たときよりも30元高いが、これは距離が長いためで、1時間半かかって高雄駅前のバスターミナルに到着した。バス料金だけ見れば鳳山バスターミナルから移動するほうが安いが、しかし MRT の高雄駅~大東駅が35元かかるので、結局はほとんど変わらない。

前々日は六合観光夜市、前日は瑞豊夜市を見たので、この日の夜はさらに別の夜市ということで凱旋観光夜市へ行くことにしている。続きは次のページで。