タイ旅行記(チェンマイ / ドイステープ)

タイ滞在最終日。この日の夜の飛行機でバンコクへ移動し、深夜にバンコクを出発することになる。

この日はチェンマイ観光の定番中の定番、ドイステープという寺院へ行くことにしていた。今回の旅行も含めて最近は地獄寺が目的でタイへ来ることが多くなったが、たまにはこういう定番スポットも面白い。


午前11時にホテルをチェックアウトし、フロントで荷物を預かってもらってから出発。ドイステープはチェンマイの郊外にあり、ソンテウで行くのがもっとも安上がりだが、ただしそのソンテウは乗客が集まらないと出発しないというシステムになっている。

ソンテウの乗り場は旧市街の北側、チャンプアック門の横にあり、ホテルから近い。歩いて移動し、乗り場の様子を見てみると数人が待っているだけ。近くのセブンイレブンでこういうジュースを買い、しばらく待ってみることにした。

どのくらい待たないといけないのかも見当がつかなかったが、幸運にも2~3人の欧米人グループが次々と集まってきて、30分ほど待っただけで出発できた。さすが有名観光地。

ドイステープは意外と遠く、それに山の上にあるのでソンテウはあまりスピードが出ない。50分ほどでようやく到着した。

門の中に入ると、参拝客で大賑わい。欧米人の観光客も多く、今回の旅行で訪問したワットメーケットノーイやチェンダオ洞窟とは大違い。(まあ、当然だが)

階段には犬も多い。思わず触りたくなるが、安易に手は出さないほうがいいと思う。触ろうとして吠えられている観光客もときどき見かけた。

では、雰囲気のいい階段を上がってドイステープ寺院へ。両側のナーガがよくできている。

300段の階段を上がり、ドイステープ寺院に到着。有名観光地だけあって寺院の建物も立派で、装飾もきれい。

階段を上がったところにチケット売り場があり、外国人は30バーツでチケットを購入する必要がある(タイ人は無料)。自己申告制なので、特に見た目がタイ人に似ている人などは払わずに入ってしまうケースもあるようだが、30バーツくらいケチらずにしっかりと払いましょう。

寺院内に入る前に、金色の仏像に参拝。

では靴を脱いで寺院内へ。ドイステープのメインといえる仏塔は、もう眩しいくらいに金ピカ。ここまで金一色だと、何だか悪趣味にも思えてくる。

それに仏塔の周辺は照り返しで暑い。

タイの人たちは花を持ってお経を読みながら右回りに仏塔を回っている。その人たちに合わせてぐるぐると回ってみた。

寺院のメインは仏塔だが、その周囲にも坐像や涅槃像がたくさん安置されている。蓮の花の中に油が溜めてあって火がついているので、こちらも近寄ると暑い。

歩き疲れたので、寺院内に座って金ピカの仏像と半裸の坊さんを見ながらしばらく休憩。しかしタイの坊さんって筋肉質の人が多い。マニアにはたまらないかも。

ここでは寺院グッズも売られていて、風鈴のような感じの吊り下げ式の鐘を買ってみた。今は自宅のドアに設置して、開閉の際に音を楽しんでいる。

その後もしばらく熱気に満ちた寺院内を散策した後、外に出た。

この寺院は丘の上に建っているので、ここからの眺めもなかなかのもの。遠くにチェンマイ市街が一望できる。(ほぼ正面に見えるのがチェンマイ空港)

寺院の周りも、凝った彫刻があったりきれいな花が咲いていたりして、なかなかいい感じ。歩いていると面白い。

散策の途中、カフェでホットラテとワッフルの昼食にした(80バーツ)。横で寝ていた犬を見ながら休憩。

その後も少し散策し、麓へ下りることにした。

階段を下りると露店が並んでいて、イチゴがきれいだったので買ってみた。旅行中はビタミンが不足気味になることが多いので、こういうのは嬉しい。味はもちろんうまい。

午後2時半、チェンマイへ戻ることにした。ドイステープに滞在していた時間は2時間ほどで、かなり楽しめた。定番観光地だからといって敬遠している人もいると思うが、行ってみると面白い。やはりチェンマイに滞在する際には行ってみるべきスポットだと思う。


ドイステープからチェンマイ市街へは、来たときと同様にソンテウで移動。ただし料金は60バーツで、往路より復路のほうが10バーツ高かった。乗り場に表示されていたのでぼられているわけではないが、なぜ往復で値段が違うのかはわからない。

帰りは下り坂が続くので所要時間は短いと予想していたが、チェンマイ市街に近づくと渋滞が続くようになり、結局1時間かかって到着した。往路より10分長くかかったことになる。

まだ飛行機の時刻まで時間があるし、今回の旅行では毎日歩きっぱなしだったので、ターペー門のあたりにあるマッサージ店に入ってみた。

歩き疲れていたのでフットマッサージを頼み、値段は60分で200バーツ。小さな店だが、腕はなかなかのもので、これで足が楽になった。施術してくれた女性に払ったチップは100バーツ(かなり高いと思うかもしれないが、これが相場)。

店を出て、ターペー門のほうへ歩くとチェンマイ・ジャズフェスティバルの広告があった。「世界中で活躍する国際的アーティスト」安部潤と「元カシオペアのメンバー」櫻井哲夫が出演するらしい。私は2人ともよく知らないが。

午後5時すぎ、そろそろ時間がなくなったので散策を終えることにした。近くに待機していたトゥクトゥクの運転手に声を掛け、まずロイヤルパネライホテルに立ち寄って荷物を受け取ってから空港へ移動してもらうように頼んだ。値段は200バーツ。

旧市街の堀も、これで見納め。

25分ほどで空港に到着し、タイ航空のカウンターでチェックイン。これから乗継ぎ地のバンコクへ移動するわけだが、出国手続きはチェンマイ空港で行い、バンコクのスワンナプーム空港ではゲートへ移動するだけでいいということだった。

本来であれば19時20分にチェンマイ発の予定だったが、50分の出発遅れ。20時10分にようやく飛行機が動き出し、離陸後はきれいな夜景が見えた。

21時20分にバンコク着。免税店でタイのワインなどを買いながら時間を潰し、深夜1時にバンコクを出発。翌朝の8時に福岡空港に帰着した。


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