タイ旅行記(チェンダオ / ワットメーイート)

チェンダオの幹線道路からチェンダオ洞窟へ向かう横道に入り、少し進んだところに小さな寺院がある。ここがワットメーイート(Wat Mae Id)で、小規模な地獄風景が作られていることから今回訪問してみた。前日のワットメーケットノーイに続き、連日の地獄風景めぐり。


門の中に入ると、早速巨大ピーが見えてくる。

しかしチェンダオ洞窟から5キロほどの道を歩いてきたので、少し休みたい。門の横にカフェがあったので、早く地獄風景を見たいという気持ちを抑え、ここで休憩にした。

アイスカフェラテ(20バーツ)を注文し、ここで飼われているチワワが走り回っているのを見ながら休憩。地元の女の子も遊びに来てチワワの相手をしていた。

では休憩を終えて地獄風景へ。ここの地獄の特徴は、なんといっても4体の巨大ピー。建物の大きさと比べても、その高さが分かると思う。今までワットムアンやワットパーラックローイで巨大ピーが2体並んでいるのは見てきたが、4体というのは初めて。

そのピーの足元で繰り広げられていた地獄風景がこちら。期待通りの赤と肌色のオンパレードで、どれもよくできている。ピーの足元エリアだけなのが残念だが、その分かなりの高密度。

個人的に好きなのはトゲトゲの木。これは浮気をした人が登られる木なので、しがみついている女性がなんだかYマウスさんに見えてくる。あと、無表情で淡々と仕事をこなしている獄卒も好き。

地獄エリアを堪能した後、横にある作りかけの大仏を見てみた。まだ色を塗られていない状態の大仏を見る機会はほとんどないと思う。

しかしこれ、何の大仏なんだろう。「河童?」なんてことを思ったが、タイに河童みたいな妖怪がいるのかも知らないし、それに河童の大仏はないと思う。首を傾けてニヤッと笑っているところが面白い。なんとなくTKO木下似。

寺院の奥には本堂と釈迦牟尼坐像(日傘つき)がある。

釈迦牟尼坐像の横にあったのが、こちらの像。似たようなものを2005年にラオスのブッダパークで見たことがある。当時「食べられているのは月で、これは月の満ち欠けを表している姿」なんていう説明を聞いたような記憶があるが、詳しいことは分からない。案外、仏教ではときどき使われる姿なのかもしれない。

寺院の一番奥まで来ると、のどかな田園風景が広がっていた。

地獄エリアに戻り、巨大ピーを見上げてみた。

青空と巨大ピーとのコントラストがきれい。

地獄エリアは小さいが、巨大ピーは迫力があるし、地獄風景が好きなら訪れて損はない。カフェもあるし、チェンダオ洞窟から歩いてきた後の休憩場所には最適。ぜひともチェンダオ洞窟とセットで訪問してみてほしい。


ワットメーイートを出て、歩いてチェンダオ・バスターミナルへ。5分ほどで到着。

チェンマイ行きのバスが何時に来るのかも分からないが、乗客が何人も待っているから便数は多いのだろう。売店でアイスクリームを買い、そう思いながら待っていると20分ほどでバスがやってきた。なかなか有意義だったチェンダオ滞在を終え、午後5時前にチェンマイへ向けて出発。