コソボ&アルバニア旅行記(ジロカストラ)

ホテルで少し休憩した後、ジロカストラの街中を散策した。前日は旧市街の中心部からジロカストラ城までを歩いたが、この日はさらに広い範囲を歩いてみた。観光地になっていないエリアもかなり雰囲気がよく、落ち着いた感じの町だった。


ホテルから石畳の上り坂を歩き、旧市街へ。

旧市街の中心部ではなく、外れのほうへ歩いてみると「ISMAIL KADARE」という通りがあった。イスマイル・カダレというのはアルバニアで一番有名な作家で、出身地がジロカストラ。日本でも「夢宮殿」という作品が東京創元社から翻訳出版されている。

最初に出版された1994年当時、幻想文学にはまって東京創元社の翻訳作品を読み耽っていたことと、またアルバニアの作家という異色性もあって、すぐに購入して読んでみた。もう20年以上前なので内容はあまり覚えていないが、何となくとらえどころがないというか、要約が難しい小説だったという印象がある。現在も文庫本で出版されているので、興味がある人はぜひ。

なお、後ろの建物に書かれている「GJIMNAZI」は体育館、「ASIM ZENELI」はパルチザンの英雄の名前らしい。

付近をしばらく散策したが、どの通りも雰囲気がいい。石畳の路地と石を積み上げた塀の眺めが抜群。

ワイン用なのか、ブドウを栽培している家が多い。ブドウ越しに丘の下の町並みを眺めてみた。

さらに散策。こんなに雰囲気のいい町なのに観光客がまったくいない。ときどき出会う地元の人たちに挨拶しながら、町歩きを楽しむことができた。

散策の途中で見かけた犬。

さらに、斜面にヤギがいた。もちろん野良ヤギではなく飼われているヤギで、飼い主に挨拶してから写真を撮らせてもらった。

薄暗くなってきたので夕食にしようかと思ったが、街中の広場に「COLD WAR TUNNEL」という気になる表示があったので寄ってみた。入口のほうへ歩いていくと、近くのツーリストインフォメーションセンターからスタッフが出てきて、トンネルに入るには案内が必要だと言う。料金の200レクを払い、案内してもらうことにした。

鍵を開けてもらい、中に入る。ここで、案内が必要な理由がわかった。トンネル内には照明はなく、完全に真っ暗。これでは観光客が勝手に入ったら危ない。

「COLD WAR TUNNEL」は名前の通り冷戦時代に作られたトンネルで、シェルターとしての役割があったという。入口のドアも分厚いコンクリート製だし、その奥には細いトンネルに沿って司令室やら食堂からが作られていて、確かに非常時のシェルターだったことがわかる。

なお、下の写真はフラッシュを使っているから明るく写っているが、実際は真っ暗。

壁にトンネルの地図も貼ってあったが、それによると丘の下を縦横に掘ってあるらしい。冷戦時代、西側だけでなくソ連からも距離を置いて鎖国状態だったこの国の歴史を実感。ちょっと貴重な体験ができ、案内してくれたスタッフに礼を言ってトンネルを出た。

7時半、前日と同じく GJOCA というアルバニア料理のレストランで夕食にした。

注文したのはピーマンの肉詰め、シシケバブとチャイ。値段は全部で700レク。味はかなり美味い。

なかなか雰囲気のいいレストランだったので、ジロカストラに滞在する機会があればお勧め。

夕食後、旧市街を散策。ライトアップされているわけではないが、写真を撮るといい感じの雰囲気になる。

夜8時半、ホテルに戻った。部屋から眺めたジロカストラの夜景。果たして、もう一度この町の夜景を眺めることはあるだろうか。

この日は11時半に就寝。

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