キプロス旅行記(アカマス半島)

キプロス滞在2日目はパフォスの北にあるアカマス半島に行くことにしていた。

目的は「アフロディテの泉を見ること」「遊歩道を歩くこと」「ビーチで泳ぐこと」など。決して「ビーチでトップレスを探すこと」ではない。アカマス半島の海は昨日のペトラ・トゥ・ロミウよりもきれいらしいので楽しみ。


朝8時半にホテルを出て、歩いてバスターミナルへ。まずは市街から少し離れている長距離バスターミナルへ移動する必要があるが、その前に行ってみたい場所があった。

海沿いを歩いているとパフォス城が見えてきた。何かイベントが行われるらしく、城の前の広場にはステージが作られている。

2.5ユーロでチケットを買い、城の中へ。

城といっても優雅な城ではなく、ここはむしろ要塞というイメージ。内部も無骨そのもの。

屋上からの眺め。パフォス城の北側には野外劇場や集会場跡などの遺跡がエリアがあってモザイクなどが残されているそうだが、残念ながら今回は時間がない。次回パフォスへ来るときに見学することにする。

このときは「城の前の広場で何のイベントが行われるんだろう」と思っていたが、帰国後に調べてみたら「Pafos Aphrodite Festival」という演劇会場だったらしい。

もう少し散策したいところだが、残念ながらあまり時間がないので、これでパフォス城を出ることにした。


市街中心部にあるバスターミナルからバスに乗り、長距離バスターミナルへ(運賃は1.5ユーロ)。バスターミナル間の連絡バスは頻繁にあり、非常に便利。昨日、長距離バスターミナルから歩こうとしたのが馬鹿らしい。

アカマス半島の中心都市ポリス行きのバスは10時発。今はインターネットでバスの時刻を調べられるので、便利な時代になった。2000年のキプロス旅行のときは毎回バスターミナルで時刻を調べていたものだが。

バスターミナルに小さなカフェがあったので、ここでチーズパイとネスカフェの朝食にした。値段は4.5ユーロ。

定刻の10時にパフォスを出発。ポリスまでの所要時間は50分ほどで、きれいな車窓風景を楽しむことができた。ただし、ほぼ山の中を通るので海は見えない。ポリスまでの運賃は、何とパフォス市内の移動と同じく1.5ユーロ。

10時50分にポリスのバスターミナルに到着。バスターミナルといっても道路沿いにバス会社のオフィスがあるだけで、ここでアカマス半島の先のほうにある「バス・オブ・アフロディテ」行きのバスに乗り換える必要がある。同じバスに乗ってきた観光客風の人たちもそこが目的らしく、みんなバスターミナル付近にとどまっている。バスを待つ間、周辺の写真を撮ってみた。

やがて、バスを待っていた人たちがぞろぞろと歩き始めた。確認してみたらバス・オブ・アフロディテ行きのバスは少し離れたところから出発するそうで、こちらも一緒に移動。側面が黄色一色のバスに乗り、ポリスを出発。

ポリスから先の車窓風景も、なかなかきれい。観光客はみんな終点まで乗るのかと思ったら、途中のビーチ沿いにあるラッチ(Latchi)という町で多くの乗客が下りていった。ホテルやレストランが並んでいたので、ここに宿泊する人が多いらしい。

私の場合は日帰りなので、このまま終点まで移動。ポリスから20分でバス・オブ・アフロディテに到着し、ここまで乗った乗客は10人もいなかった。ポリスからの運賃は、こちらもまた1.5ユーロ。

ここがアカマス半島遊歩道の起点だが、遊歩道自体は全長7.5キロほどあるので半島を一周するつもりはない。海沿いに少しだけ歩き、また戻ってくることにしていた。

こちらが遊歩道の入口。

入り口から少し歩いたところに、ぜひ見たかったスポットがある。まずはそちらの方へ向かうことにして、少し歩くと「アフロディテの泉(Baths of Aphrodite)」という案内板が見えてきた。

ガイドブックによると、ここはアフロディテが水浴びをしていたとされている場所。泉といっても湧き水ではなく上から滴り落ちている水が溜まっているようだが、しかし水はきれい。遊歩道を歩いていると暑いので、ここにいると涼しくて気分がいい。確かにここならアフロディテも水浴びしたくなるかも。

予想よりは小さな泉だったが、雰囲気はよかった。

アフロディテの泉を後にして、遊歩道の先へ歩くことにした。少し歩くとゲートがあり、その先に海が見える。

ゲートの先に進むと、ここからは海沿いの道が続くようになる。そして、遊歩道から眺める海は本当にきれい。前日に見たペトラ・トゥ・ロミウよりもずっと青く光っていて、こちらのほうがアフロディテが生まれた海にふさわしいような気がする。

沖にはボートで遊んでいるグループもいた。ここで海に潜ってみたい。

海沿いの遊歩道を20分ほど歩いたところで、引き返すことにした。早いと思うかもしれないが、何しろ暑いし、きれいな海を眺められたので満足。(ちなみにこの日、九州地方は豪雨で大変だったらしい。こちらは快晴の中、景色を楽しんでいて申し訳ない)

アフロディテの泉に戻り、涼しい日陰でしばらく休憩。果たして、ここを再訪する機会はあるだろうか。

バス乗り場付近に戻り、1軒だけあるレストランで昼食にした。注文したのはマッシュルームオムレツとオレンジジュース(10.2ユーロ)。ボリュームがあってうまい。それにキプロスではどの料理にも大量のポテトフライが付いてくる。

レストランの脇にある小道を下りていくと、小さなビーチがある。昼食後はここで泳ぐことにしていた。

階段を下りていく途中に更衣室がある(無料)。ここで着替え、ビーチへ。

ビーチの奥のほうまで歩き、ここのサンベッドとビーチパラソルを使うことにした。使用料金は2.5ユーロで、係員が集めに来る。

では早速、海でシュノーケリング。ここでの海中風景を下に載せておく。透明度が高く、岩場には魚も群れていて、かなり楽しめた。

この後も、サンベッドで休んだり、ときどきシュノーケリングをやったりして過ごした。自分の場合、旅行中は常に移動を続けていることが多いが、こういう「何もしない時間」もいいもの。ゆったりとした優雅な時間を楽しむことができた。

・・・と、当初はここで終わらせるつもりだったが、シュノーケリングをやっているときにすごい女性3人組がやってきた。何がすごかったかというと、すでに予想している人もいると思うが、3人とも当然のようにトップレスに。会話を聞くとフランス人のように思えたが、こういう人たちがビーチを普通に歩いているものだから、それはもう刺激的。

さらにこの3人、サンベッドで休んでいるときは下も脱いで全裸に。ここまで突き抜けられると、もう言葉も出ない。

一応、上の写真は狙って撮ったのではなくたまたま写っただけ(ということにしてほしい)。

ここは人も少なく穴場的なビーチなので、トップレスが現れやすいのかもしれない。ここに来てみて本当によかった。

その後もシュノーケリングを楽しんだが、午後4時、女性3人組も引き上げて行ったし、バスの時刻も近づいてきたので、これで帰ることにした。しかし、なかなか刺激的なビーチだった。ここであの3人組に遭遇したのは本当に幸運だったと思う。

名残惜しいが、このビーチも見納め。

ビーチを後にして更衣室で着替え、4時半のバスで出発。来たときと同様、ポリスでバスを乗り継いでパフォスに戻った。夕方6時、パフォス市街地のバスターミナルに帰着。


いったんホテルに戻って休憩し、7時半に外出。海沿いを歩くと、遠くにクルーズ船が停泊しているのが見えた。

さらに歩いていると街中でこういうウェディングバスに何度も遭遇した。多分、走りながら結婚式をやっているのだろうと思う。なかなか面白い趣向。

この日はレストランではなく BAYWATCH という屋外のバーで夕食にした。

注文したのはキプロスバーガーと「Sexy Lifeguard Do」というカクテル。普段は酒は飲まないのになぜカクテルを注文したかというと、周囲の雰囲気に流されたため。ベースが何だったかは忘れたが、予想通り甘くて強い酒だった。

ステージではシンガーが客のリクエストを次々と歌っている。曲を聴きながら、こちらも調子に乗ってさらに「Sex on the Beach」というカクテルを注文し、滅多にない体験を楽しんだ。たまにはこういうのもいい。

夕食後もしばらく散策しようかと思ったが、すっかり酔いが回ってしまったので夜9時半にホテルに戻った。翌日はパフォスを離れ、首都レフコシアに移動することになる。この日は0時に就寝。