台湾旅行記(台中 / 逢甲夜市)

1年ぶりの台湾旅行。台湾はトランジットも含めると6回目の滞在だが、しかし台中は今回初めて訪れることになる。台湾は大好きな旅行先なので、今回はどんな体験ができるのか、本当に楽しみ。


朝10時、福岡空港で出国し、トランジットエリアから外を眺めているとタイガーエアの航空機が到着した。さすがにLCCだけあって尾翼のデザインが派手。

11時に出発。機内サービスはもちろん有料なので、今回は利用しなかった。長いフライトではないし、機内食などは必要ない。LCCといってもシート間隔は別に狭くはなく、快適だった。今後、台湾へ行くときは主にタイガーエアを利用することになりそうな気がする。

12時10分に台北の桃園国際空港に到着。何度も来ている空港なので、特に迷うこともなく台湾に入国した。これから台中へ移動するわけだが、台湾高速鉄道にするか空港からの直行バスにするか、少し迷っていた。空港内のバスターミナルに行ってみたら直行バスの便が多く値段も安かったのと(240元)、桃園駅での乗換えが面倒になったので台中行きのバスを選んだのだが、これがちょっと失敗だった。

13時55分に空港を出発。大型バスなので車内は快適で、初めのうちは高速道路からの眺めを楽しんでいたのだが、途中の新竹付近から大渋滞が始まった。ずっとノロノロ運転が続き、予定よりも到着が大幅に遅れそうになってきた。予定では台中に到着してから市街にある寺院を見るつもりだったが、これでは明るいうちに着けそうにない。

結局、台中駅前に到着したのはすでに薄暗くなった夕方5時半。予定では2時間10分ほどのところ、3時間半もかかったことになる。これなら値段が高くても台湾高速鉄道を選んでおけばよかった。

下の写真は台中駅前に着く少し前に見えた足湯養身行館という建物。「はる、わかい」が何かと思ったら「春不老」らしい。まあ意味はその通りだが、台湾の日本好きを改めて実感。

台中駅前でバスを降りたが、これから泊まるところを探さないといけない。明るいうちに到着する予定だったので旅行前は楽観的に考えていたのだが、この時間だと少し厳しいかもしれない。そう思いながら、まずは駅前に並んでいるホテルのうち「富春大飯店」に入ってみた。

このホテルの全体像は下の写真の通り。これは翌日の朝に撮ったもので、かなり規模の大きいホテルということがわかると思う。最初にこのホテルに入ったのは「このくらい大きなホテルなら部屋が空いているかもしれない」と思ったため。

フロントで聞いてみると、部屋は空いているということだった。あっさりと宿泊先が確保でき、ほっと一安心。宿泊料金は1泊900元。

ただ、私の後からも次々と部屋を求める人たちがやってきたが、みんな「没有」と言われて断られていた。もしかしたら最後の部屋だったのかもしれない。これは幸運だった。

エレベーターで5階に上がると、廊下もいい雰囲気。日本では廊下にこういうカウンターがあるホテルはほとんど見なくなったように思う。

部屋はこんな感じ。何となくラブホテルみたいな雰囲気だが(ゴムが置いてあったり)、これもまた台湾らしい。ソファが破れ放題なのも、それはそれで面白い。

台湾の夜といえばもちろん夜市なので、これから出かけることにした。事前に調べたところ台中では「逢甲夜市」と「台中一中街」の2ヶ所が有名らしいので、この日はまず逢甲夜市へ行ってみた。


小雨が降る中、ホテルを出て台中駅前にあるバス乗り場へ。逢甲夜市へは25番や35番のバスに乗ればいいということは事前に調べていた。午後7時、25番のバスで台中駅前を出発。

日本の路線バスのように次の停留所が漢字で表示されるので、日本人にもわかりやすい。夜市は台中駅からは意外と遠く、55分かかって逢甲大学に到着した。運賃は20元。バスを下り、少し歩くと逢甲大学がある。

この大学付近一帯に夜市が広がっている。細い路地に入ってみたら人がいっぱいでまっすぐに歩けないほど。

しかし小雨だというのに大変な人出で大賑わい。台湾の夜市は大好きなので、この雰囲気は本当に楽しい。ところどころに現れるひらがなを楽しみながら、夜市を歩いてみた。

散策の途中、こちらの店で夕食にした。台湾の漢字はわかりやすいので、メニューを見て簡単に注文できる。

ここで注文したのは牛肉炒めと逢甲麺で、値段は合計170元。持ってきてもらった段階で麺が1本飛び出していたが、これもまた夜市らしい。もちろん、味はかなり美味い。

夕食後、さらに散策。夜市の端まで歩くと、こういう門があった。おそらくここが夜市の正面で、つまり反対側から歩いてきたことになる。

門の近くにあった店。いろんなキャラクターグッズや、何となく柔らかそうに見えるヘルメットが面白い。日本でこのヘルメットを被ってバイクに乗っていたら相当に目立つと思う。

こちらの店でタピオカミルクティ(45元)を買って休憩。

さらに散策。雨も上がり、どこも大変な賑わい。

先ほど夕食を食べたばかりだが、夜市を歩いていると美味しそうなものばかりが目に入ってくるので、もう少し食べたくなる。こちらの店に入り、魯肉飯とビーフンを注文した。値段は70元。

台湾では魯肉飯は食べておくべき。肉のそぼろ煮が実に美味い。

夜10時、そろそろ散策を終えてホテルへ戻ることにした。下の写真はちょっと面白い製茶店の看板。

今まで台北と台南と高雄の夜市を訪れたことがあるが、台中の夜市もそれらに劣らず楽しかった。やはり台湾の夜は夜市に限る。昼も夜もこんなに楽しめる国は世界にも少ないと思うし、ますます台湾が好きになった。

逢甲大学前から35番のバスに乗り、台中駅へ。帰りは40分かかって到着し、駅前のセブンイレブンで翌日の朝食を買ってからホテルへ。この日は0時半に就寝。