ベリーズ&メキシコ旅行記(ベリーズシティ~カンクン)

ベリーズシティから飛行機でメキシコの超有名観光地カンクンへ移動。カンクンは2013年に滞在したことがあり、3年ぶりの再訪になる。

今回の主目的はセノーテでの2日間のダイビングで、前回のポイントの他にレアなポイントでのダイビングも計画しているので楽しみ。


午後1時にベリーズシティの空港に到着。ケイブチュービングのガイドと一緒にターミナルに入り、チェックインカウンターの場所を教えてもらったところでチップの10USドルを渡して別れた。トロピック航空のカウンターでチェックインを行い、メキシコの入国税24USドルを払ってベリーズを出国。

トランジットエリアの土産物店でベリーズ産のラム酒(18USドル)を買い、出発を待っていると空港スタッフから「カンクン行きの乗客ですか?」と声を掛けられた。どうやら乗客がすでに全員出国を終えたようで、予定時刻よりも早く出発することになるらしい。出発が遅れることは今までに何度も経験しているが、早くなることは珍しい。

スタッフに続いてターミナルを出て、歩いて飛行機へ。こちらがカンクン行きのトロピック航空機。

この飛行機は13人乗りだが、乗客を数えてみたら4人だった。カンクンは世界的に有名な観光地だというのに、この路線の乗客が意外と少ないことにびっくり。

小型プロペラ機なので操縦席との仕切りもなく、前がよく見えるのは嬉しい。

午後3時に飛行機が動き出した。予定は3時半発なので、ちょうど30分早く出発することになる。

離陸時の動画を載せておく。ベリーズは自分がダイビングを始めるきっかけになった国だし、キーカーカーののどかな雰囲気も気に入っている。また近いうちにこの国を再訪したい。

離陸してすぐに海上に出て、眼下にはベリーズバリアリーフが広がるようになった。小型プロペラ機なので高度もそれほど上がらず、特に旋回時などは真下に珊瑚礁を眺めることができる。高所恐怖症の人にはつらいかもしれないが、自分は景色を楽しめた。ベリーズシティからカンクンへはバスでの移動も一般的だと思うが、飛行機もお勧め。

もっとも、次回この区間を移動する際はバスを利用してみたい。バスはバスで楽しそう。

このタイプのプロペラ機は飛行中に写真は格納しないらしく、下を見ると車輪が見える。これも面白い風景。

やがて右側に大きな島が見えてきて、機内誌の地図からコスメル島ということがわかった。ダイビングスポットとしても有名な島で、前回の滞在時はここでも潜ったのだが、今回は日数が足りないので諦めた。またコスメル島でもダイビングをやってみたい。

カンクンが近づくと眼下にはジャングルの風景が広がるようになった。ところどころジャングルを切り開いて一直線に道路が伸びていてて、前回はこういう道路を通ってチチェンイツァへ行ったことを思い出した。この風景は飛行機からではないと見られない。

やがて空港が近づいてきて着陸態勢に入った。操縦席との仕切りがなく前がよく見えるので、なんだかフライトシミュレーションを見ているような気持ちになった。迫力があって面白い。

ベリーズシティからちょうど2時間でカンクン国際空港に到着した。ベリーズとは1時間の時差があるので、時刻は午後6時になる。飛行機を降り、乗ってきたトロピック航空機を撮ってみた。

飛行機から歩いてターミナルへ移動。到着したのはFBOターミナルという特殊なターミナルで、通常の国際線が到着するターミナルとは違って拍子抜けするほど小規模。もっとも、そのおかげですぐにメキシコに入国することができた。


これからカンクンのホテルゾーンへ移動する必要がある。当初はシャトルバスでターミナル2かターミナル3へ移動し、そこから乗り合いタクシーを利用することを考えていた。しかしながら、特殊なターミナルにいるためか他のターミナルへの移動手段が見つからない。面倒になってきたので、ここから通常のタクシーを使うことにした。値段は高いが(60USドル)、まあ仕方がない。以前だったら安い交通機関にこだわるところだが、最近は時間を金で買うようになってきた。

空港をタクシーで出発してホテルゾーンへ直行。予約してある Hotel Krystal Cancun はホテルゾーンの北の端にあり、空港から30分ほどで到着した。2013年に宿泊したハイアットリージェンシーの隣にあり、4つ星ホテルだけあって部屋は豪華。夜のプールの眺めもきれいで、これで1泊1万2千円ほどならお得だと思う。

部屋で少し休憩し、夜7時半に外出して周辺を歩いてみた。一番賑わっているのはハードロックカフェの看板でおなじみのフォーラム・バイザシーで、ここの両替所で100ドルを両替したところ受け取ったのは1,910ペソ。2013年当時は100ドルが1,000ペソ程度だったので、3年でペソの価値が約半分になったことになる。3年前はホテルゾーンのレストランの値段が極端に高く感じられたが、外国人からすると物価が半分になったようなものなので、今回はそれほど出費は痛くはなかった。

フォーラム・バイザシー周辺の喧騒は以前と変わっていない。大盛り上がりのナイトスポットから流れてくる音楽がうるさいくらいだが、しかし「ココボンゴの逆襲」ってどういう意味なんだろう。

喧騒の中、おそらくホテルゾーンでもっともリーズナブルに食事ができると思われるタコファクトリーでビーフファヒータとソルビールの夕食。値段は192ペソで、3年前は約2,000円だったのが今回は1,000円ほど。ペソの下落が外国人には助かる。味は十分にうまい。

夕食後、ナイトスポットを見ながら散策してみた。欧米流のバカンスの楽しみ方としては、昼はビーチで何もせずにのんびりと過ごし、夜はこういうナイトスポットで遅くまで騒ぐのが主流なのだろう。昼間に忙しく観光する日本人とは対極にあるような気がする。

自分はここで酒を飲むような元気はないので、眺めながら歩くだけにしておいた。どの店も大音響の音楽と盛り上がりぶりがすごい。

3年前も思ったが、この呆れるほどの大騒ぎぶりには隣のフーターズもかすんで見える。

夜10時半、散策を終えてホテルに戻った。翌日から2日間はダイビングなので、それに備えて早めに就寝。