ベリーズ&メキシコ旅行記(セノーテ / チャックモール)

絶景が見られるククルカンのダイビングを終え、2本目に潜るのはチャックモール。こちらは光のカーテンはククルカンほどではないが、途中でエアポケットに浮上して鍾乳石を観察したり、面白い体験ができるセノーテになっている。


しばらく休憩し、再びタンクを背負ってセノーテへ。こちらがチャックモールのエントリーポイントに続く階段で、ククルカンよりも洞窟の奥にあるという感じ。

では、ここからエントリー。

潜行していくと、先ほどのククルカンがわりと開けた感じだったのに対し、こちらはいかにも洞窟内という空間が広がっている。わりと薄暗いので、ライトを使いながら移動。

途中、巻貝の化石があった。

進んでいくと、途中に淡水と海水が混ざり合う「ハロクライン」と呼ばれるゾーンがある。ここを通過するときは周囲は完全にぼやけた景色になり、近視の人なら「メガネやコンタクトレンズを外したときのような感じ」といえばわかると思う。私は酒はあまり飲まない人間だが、酒好きの人なら「焼酎の水割りの中にいるみたい」と思うかもしれない。

なかなか面白い体験で、ここで写真を撮るとどれも下のようにピントが合わなくなる。

ハロクラインを抜けると、視界は再びクリアーになる。ククルカンほどではないが、こちらも光のカーテンがきれい。

水面を通して、地上の森が見える。

洞窟の奥に進み、そこから光が差し込んでいる方向を眺めた風景。ダイバーが宙に浮いているみたい。

さらに奥に進むと、周囲はほぼ真っ暗。ライトで照らすと、実に見事な鍾乳石があった。

やがてエアポケットが近づいてきた。

エアポケットで浮上。水面に映るライトがきれい。

地上の木々の根がここまで伸びてきている。植物からすると、ここは水を吸い放題のパラダイス。

天井に開いた穴から地上の光が見える。

この穴を地上から見るとどうなっているかは、前回(2013年)のメキシコ旅行記のページを参照してほしい。地上からだと、下のこれだけの空間が広がっているとは想像できない。

ガイドの H さんに鍾乳石についての説明を受けながら、しばらく水面休息。しかし天井一面の鍾乳石が本当に見事。

エアポケットでの滞在を終え、再び潜行。ライトで照らすと、光が透けて見える鍾乳石もあった。

さらに、こういう鉱石も。ライトで照らすときれい。

ゆっくりと、洞窟のエントリーポイントの方へ戻る。宙に浮くダイバーを見られるのも、今回のダイビングではここまで。

水面が近づいてきた。もっと潜っていたいものだが、今回はこれで終了。

ダイビングログは以下の通り。

  • 天候:晴れ
  • 気温:28℃
  • 水温:25℃
  • 潜水時間:50分(エアポケットの13分を含む)
  • 最大深度:11.5m
  • 平均深度:7.8m
  • 透明度:100m 以上

これでセノーテダイビングが終了した。海でのダイビングももちろんいいが、セノーテには海では絶対に見られない絶景が広がっている。ダイバーであれば、一生に一度は潜ってみてほしい。本当に、世界観が変わるほどの衝撃を受けるはず。


器材を片付け、着替えてから周囲を歩いてみた。ここにはチワワがいて、3年ぶりに再会。まあチワワのほうは私のことなど覚えていないと思うが、大人しいので少し撫でてきた。ちなみにチワワはメキシコのチワワ(Chihuahua)州が原産地。

昼12時半、セノーテを出発。


セノーテから30分ほど走り、プラヤ・デル・カルメンにあるローカルなレストランで昼食。メキシコといえば料理はもちろんタコスで、地元の人たちに混じって食べるのも楽しい。

この店のタコスはシーフードがメインで、エビのフリッターやカニ肉などをのせて食べるとうまい。私は上の写真の5枚で十分だったが、同行の JICA の人たちなどは若いだけあって追加料金を払って10枚近く食べていた。前日の昼食はチキンだったので、2日間でいろんな料理を楽しむことができ、満足。

全員が食べ終わった後、ここのテーブルでログ付けを行い、ローカルレストランを出発。ただし、まだカンクンへは向かわず “ah cacao” というチョコレートカフェに立ち寄った。この店は3年前のダイビングのときも立ち寄っていて、メキシコでは有名なチェーン店になる。

ここでチョコレートドリンクを飲み、3年前と同様に美容グッズ(チョコレート石鹸とチョコレートシャンプー)を買い込んだ。これらは変わった土産になるので、帰国後に女性に渡すと意外と喜ばれる。


カフェを出発し、ここからはカンクンへ戻る。帰路はさすがに疲れているので、 JICA の人たちも含めてウトウトしているうちにホテルゾーンに着いた。JICA の人たちとテレビ局のスタッフの人はダウンタウンのホテルに泊まっているそうなので、ホテルゾーンで下りたのは私だけ。ガイドの H さんとロヘリオさんに「また近いうちに来ます」と伝え、他の参加者の人たちに挨拶してから別れた。

部屋に戻り、海を眺めながらしばらく休憩。

ホテルで2時間ほど休み、夕方5時に外出してカンクンを散策することにした。前日と同様にホテル周辺を歩いてみてもいいが、翌日はシカレ海洋公園に行く予定なので帰りは遅くなる。せっかくなのでこの日のうちにあちこちを見て回ろうと思い、まずはバスでダウンタウンへ行ってみた。

カンクンのバスは1番と2番の路線がホテルゾーンとダウンタウンを行き来しているので、旅行者にもわかりやすい。運賃は一律10.5ペソで、3年前は9.5ペソだったので値上がりしていた。長年、物価が上がらない日本に住んでいると感覚が麻痺してしまうが、どの国でも物価が毎年上がっていくのは普通のこと。値上げを許さない日本の消費者の方が異常で、だから日本は賃金が上がらない。

それはともかく、ダウンタウンでは大型スーパーマーケットのウォルマートに入って土産物などを買い込んだ。その後、再びバスに乗ってホテルゾーンを通り過ぎ、ラ・イスラというショッピングモールで下車。

ここは3年前にも来たことがあり、モールの中を人工の運河が流れているなど、予想外の規模の大きさに驚かされたのを憶えている。

映画館や水族館やブランドショップなどが並んでいるが、特に何も買う予定はなく、雰囲気を楽しみに来ただけ。ライトアップされた噴水がきれい。

しかしブランド品のバッグなんて買っても、いったい何が楽しいんでしょうね。まあ、考え方は人それぞれだが。

バスでフォーラム・バイザシー付近に戻り、Caminero というレストランで夕食にした。毎度のことながら、このエリアは夜になると相当に騒々しい。注文した料理は “Pasta Wires” という名前だったが、旅行後に料理名で検索したらヒットするのは絡まったワイヤーの写真ばかり。

確かにソースコードの可読性が著しく低いプログラムのことを スパゲティプログラム などと呼んだりするが、この料理名もジョークとして付けられていたんだろうか。(味は十分うまかった)

ちなみに私の本業はシステムエンジニア&プログラマーで、古い FORTRAN プログラムなどを見ると GOTO 文が多用してあってそれはそれは香ばしいほどのスパゲティコードになっていることがよくある。解読で死にそうになったことが何度もあるのでスパゲティプログラムの面倒臭さは十分に分かっているが、しかし上記 Wikipedia のページを見るとパスタの写真ばかり並んでいるのが笑える。

夕食後、騒々しいエリアを歩いてみた。当サイトではおなじみとなった、ナイトスポットの狂騒。

何度見ても、こういう欧米流の楽しみ方はやっぱり真似できない。

翌日はシカレ海洋公園に行く予定で、当初は3年前と同様に路線バスを利用するつもりでいた。しかしながら、歩いているとまだ開いている旅行会社のカウンターがあり、往復のバスとチケットのセットで145ドルになっている。このツアーを利用するほうが楽に思えたので、ここで購入しておいた。年齢的なものか、最近は手間と時間を金で買うようになってきたことを感じている。

夜11時、散策を終えてホテルに戻った。この日は0時半に就寝。